クリボー(遊戯王)
くりぼー
クリクリー!
OCG
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 300/守 200
(1):相手モンスターが攻撃した場合、そのダメージ計算時にこのカードを手札から捨てて発動できる。その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
概要
闇属性・悪魔族の効果モンスター。戦闘能力は低いが、効果によりプレイヤーへの戦闘ダメージを1度だけ防ぐことができる。ただし、自分ターンには効果が発動出来ないので注意。
遊戯が使用するカードの1枚で、《ブラック・マジシャン》や《ブラック・マジシャン・ガール》に次ぐ知名度を誇るマスコット的存在。彼のデッキの守りの要とも言えるモンスター。
原作においては『決闘者の王国編』~『バトルシティ編』まで遊戯のデッキに投入されていたが、
初登場時のvsインセクター羽蛾戦では罠カード(描かれておらず何のカードか不明)の
囮として破壊されるだけだったり、そのワイトと並ぶ低ステータスから
「最弱モンスター」と対戦相手に酷評される事があった。
原作初期においてはモンスターカードの効果は隠し能力のような扱いとなっており、
カードには何も書かれていなかった事や、同時期には高レベルのモンスターを
召喚する際に生贄(リリース)が必要無いルールだった為、高攻撃力のモンスターが
有力カードだったという事情があるため、ぱっと見そう見えるのも無理はない話である。
初めてその秘められた効果が明かされたのは王国編におけるvs海馬瀬人戦で、
案の定「マジックアンドウィザーズでも最も攻撃力の低いカード」とこき下ろされたが、
「何かが触れると機雷のように爆発し、攻撃を無力化する」という特殊能力と
魔法カード「増殖」のコンボで最強のモンスターだった青眼の白龍から遊戯を守る活躍を見せた。
同編ではクライマックスのvsペガサス戦でも
彼の切り札サウザンド・アイズ・サクリファイスを攻略する為に活用されており、
単純な攻撃力の高さだけでは勝負が決しないM&Wの奥深さを示している。
ルールが調整・変更された『バトルシティ編』以降のデュエルでも度々召喚されており、装備された《魔術の呪文書》の内容が分からず混乱したり、《オベリスクの巨神兵》の攻撃にビビって涙目になる等、多様で愛らしい表情を見せてくれる。
OCG効果が適用されたのは『バトルシティ編』の遊戯VS海馬戦(アニメ版)が初で、《オベリスクの巨神兵》の攻撃によるダメージを防いでいる。
また、アニメオリジナルの『ドーマ編』や後続作品でも多数の派生モンスターが登場しており、その人気が伺える。
OCGにおいては数少ない手札誘発かつ誘発即時効果に分類されるカードの1枚で、
OCGのルール解説等では度々誘発即時効果のカードとして引き合いに出される場合がある。
用語だけ見ると知らない人には意味不明だが、手札に握っている状態から効果を使う事ができ、
しかも相手のカードに対してカウンターとして使えるという事(ただしカウンター罠カードの効果等、例外はある)である。
更にクリボーの場合はフリーチェーンである…等、細かい話は色々と存在するが詳細は割愛。
手札にあるだけでも敵の致命的な攻撃を防ぐ事ができるため、デビル・フランケンの効果で
融合モンスターを繰り出し、更に巨大化で攻撃力を倍にしてワンショットキルを狙うような
戦法が使われていた時代にはこれに対するメタカードとして採用される事があった。
当時の環境では強烈なモンスター除去カードが多かった為に、フィールドに壁モンスターを出しておくのが
難しく、更に低ステータス故にクリッターなどのモンスターをサーチするカードで引っ張ってきやすいという事情があり、
効果自体も相手に妨害されにくいという強みがあったためである。
現在は攻撃を防ぐのみならず、バトルフェイズを強制終了させる《バトルフェーダー》などの
非常に優秀な手札誘発カードの後輩が存在しているため、あえてクリボーを採用するという
デッキは少ないが、天魔神などの素材の縛りの厳しさを《クリボーを呼ぶ笛》との併用である程度カバーする・下記の派生モンスターとの連携で多量召喚するという活用方法もある。
なお余談であるが、実はOCGにおいては攻撃力最低値・タイだった事は一度も無い。
というのは、クリボーが収録されたパック「Vol.7」発売(2000年1月27日)以前に
「BOOSTER4」(1999年8月26日)に収録されていた「異国の剣士」「ゾーン・イーター」が
攻撃力250/守備力250を叩き出しているためで、この2枚よりも更に先んじて収録されていた
「STARTER BOX」(1999年3月18日)内で最弱モンスターだったワイトとはともかく
クリボーは最弱攻撃力になった時期が全く無いのである。