氷室冴子
ひむろさえこ
1980~1990年代の集英社コバルト文庫を代表する看板作家。スタジオジブリのアニメーション映画『海がきこえる』の原作者として有名。(故人)
1957(昭和32)年生まれ。1977(昭和52)年に『さようならアルルカン』で小説ジュニア青春小説新人賞(当時)の佳作を受賞。少女小説界へとデビューするが、この時点ではまだ職業作家を目指してはいなかった。
大学卒業後、オイルショックの影響で就職できず母と喧嘩して家を出て行き友人と共同生活を始め、月1本のペースで小説を出版社に送る生活をしていた。
その後『雑居時代』が重版を重ねるにつれ職業作家として確立した。徳間書店のアニメ情報誌『アニメージュ』に連載していた『海がきこえる』が1993(平成5)年にスタジオジブリにてアニメーション映画化される。
1990年代後半以降から体調を崩しがちになり2008(平成20)年、肺癌により逝去。(享年51歳)