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青い彼岸花の編集履歴

2021-05-17 13:42:15 バージョン

青い彼岸花

あおいひがんばな

漫画「鬼滅の刃」に登場する植物並びに薬。

概要

平安時代に鬼舞辻無惨を診察した医者が無惨に投与した薬に関係する植物の名称。


どんな植物なのか、それが人体にどのような効果を及ぼすものだったのかはその医者のみが知っていたようだが、当時無惨は病が治らないことに腹を立てて治療の途中で医者を殺してしまい、治療が中途で終わる事に。

結果、無惨は超絶的な力を持ちつつも日光を浴びれば死んでしまう鬼へと転じる事となる。


後に無惨は自身に使われた薬には実際に青色の彼岸花が使われているということを知ったものの、それ以上のことは何も分からず、何としても太陽を克服して完璧な生物へと至りたい彼は、この花こそがその鍵を握るものとして、1000年以上それを探し求め続ける事となる。


自身のみならず猗窩座を初めとする上弦の鬼達に捜索を命じて探させているが、彼等でも長年捜索しても見付けられない事から、その希少さが窺える。


ネタバレ注意























時が流れ現代となった最終話の第205話で遂に登場。

植物学者の嘴平青葉が発見して、研究の為に採取していた。その後は研究の結果1年に2~3日、日中にだけ花を咲かせるという生態が判明した。

しかも、花を開いているのは昼間の内のほんの数分から数十分の間だけで、その時の環境によっては開花時期が来ても花をつけない時もあるなど、非常に繊細な植物でもある(花を閉じている状態では、大きな土筆のようにしか見えない)。

つまり太陽が弱点の無惨たち鬼では、1000年かけても発見出来ないのも無理はなかったのである。


資産家の養子などで人間社会に紛れていた無惨自身の他、人間を操れる下弦の壱、人間社会でも多数の人間を動かせる地位にあった上弦の弐、人間との交流が多い上弦の陸の片割れの女辺りなら間接的に探し出すか情報を入手できた可能性も一応はあり、実際にこれらの伝手を使って人間も利用して情報収集を行っていた事も明らかになった(ちなみに主な探索場所が東京周辺だったのは医者の出身地がその近辺であったため)。

しかし、科学技術が発達して情報化社会と化した現代で、漸く発見されたレベルの希少な花であった為に、基本的に人伝てで調べるしか無かった平安~大正時代で探し出すのは結局不可能だった様である。


花には全く新しい未知の成分が含まれている事が判明しており、国外の研究者からも注目を集めていたのだが、その育成には極めて精密な水質と土壌の管理・調整が必要な非常にセンシティブな代物であり、最終的には青葉が研究途中で管理ミスを犯してしまった事により保管していた青い彼岸花が全て枯れてしまった。

しかも元の限られた群生地に生えていた野生の花も、近隣の花が採取された影響で全滅してしまった上に、種子や苗株からの栽培にも失敗した事から、青い彼岸花は地球上からは絶滅してしまったと思われる。

人為的ミスによって貴重な植物が永遠に損失してしまった事には、海外の研究者達からも批判が殺到しており、管理責任者だった青葉もこの件が原因で研究所をクビになった。


結局、研究が本格化する前に現物が全滅してしまった為に、この植物が具体的にどのようなものだったのかはそれ以上明らかになる事もなく物語は完結したが、後の解説などでは本当にこの植物こそが無惨を鬼へと変えた薬物の原料だった事が示唆されている。

もし、その後も問題なくこれの研究が進められて、その秘められていた成分の存在が突き止められた場合、それを基に“人間を異形へと変容させる技術”が確立され、今度は事故などではなくもっと邪悪な意図で、鬼のような化け物が生み出される事になっていたかも知れなかったという事を考えると、結果的にこの花の秘密は永遠に秘密のままで、歴史の闇に葬り去られて良かったのかもしれない。なおファンブック第二弾では青い彼岸花が失われ無惨も滅んだ事で、「二度と鬼が現れる事はない」と明言されている。


更に炭治郎の母・葵枝がこの花の咲く場所を知っており、幼い炭治郎にも見せていた(開花時期が年単位で不定期な為に弟妹達は未見)事が発覚した。場所は竈門家にも非常に縁深い、縁壱の埋葬場所であるという。実際に、5巻の炭治郎の走馬灯の中にも実は青い彼岸花が登場している(漫画ではモノクロのため推測こそあったが気づいていた人は少なかった模様。また、偶然か意図してかアニメでは未登場)。


つまり無惨は、物語開始時点で青い彼岸花」「日の呼吸の根絶」「太陽を克服できる鬼の素体という、全ての目的にニアミスしていた事になる。

よって本作は一歩間違えれば第一話で無惨の完全勝利が確定し、物語が最悪の形で終わっていたかもしれないということである。


余談

一見すると「青色の彼岸花」というのは実在していそうにも思えるかもしれないが、実在していない

ネット上の画像には「青色の彼岸花」というものは挙げられているが、それらは色彩加工が加えられたものであり、本物というわけではない。

なお、ヒガンバナ科に属するアガパンサスなどは水色に近い色合いをしているが、紫寄りであって青とは言い難い(もっとも、アガパンサスは南アフリカ原産なのだが)。


ちなみにこんな繊細で、見つけ難い植物が存在するのかと思う人もいるかもしれないが、現実にも同じような超希少で栽培方法もろくに確立されていない植物は実在しており、例えばユウレイランという花は数年に一度どころか、数十年に一度しか花を咲かせないとされている。

他にもハワイの一部地域のみに咲き、現在の地球上には20本程しか存在しないとされているコキア・コウケイという花なども存在する(希少性は青い彼岸花を超えているであろう)。


関連イラスト

鬼舞辻 無惨鬼舞辻無惨


関連項目

鬼滅の刃 鬼滅の刃用語一覧

鬼(鬼滅の刃) 鬼舞辻無惨

善良な医者 嘴平青葉

彼岸花 / ヒガンバナ


石仮面…同じく人間を鬼にする可能性を秘めたアイテム。


始祖花…同じく人間を鬼にする可能性を秘めた花。こちらは現代における人間達の手で研究され、世界規模でが蔓延する世界を生み出した(劇場版ではその結果世界が滅びた)元凶となる等、ある意味「青い彼岸花の可能性の1つ」と言える。


光るムカデ…同じく人間を鬼にする可能性を秘めた生物。とある人間に取りついたことで(になれる人間)を世界中に蔓延させた。さらに人間達によって研究された結果兵器としても利用され、破滅的な戦争がおき、最終的に世界はほぼ滅びた。上記始祖花と同様、「青い彼岸花の可能性の1つ」と言える。


優曇華…仏教における「世を治める最も優れた為政者」である金輪王が産まれる際にだけ咲くとあれる花。なんと3000年に一度だという。架空の植物であるが、恐らく世界でも一二を争うスパンの長さを誇る花。

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