概要
CV:久野美咲
神野銘が使うPCに組み込まれたAIで、マスコットのようにディフォルメされた犬の姿のインターフェースが特徴。
ペロ2という名称は過去に彼女が飼っていた犬の名前(ペロ)に由来する。
オオタキファクトリーのHPからダウンロードされたAI「ナラタケ」が銘から提示された情報を反映して自身のグラフィックなどの基本的な対話設定を変更して誕生。おなじナラタケがベースでもユングと違って陽気でノリの良い、何かと口うるさい饒舌なキャラになっている。
当初、銘はインストールしたことを忘れており、開いた途端に勝手に喋り出すプログラムを気味悪がって削除しようすれば「私を消すと呪われます」と脅したり(夜泣きやかんの虫といった彼女には縁のない内容)、バナーを動かしてカーソルから逃げ回ったり、固有の姿を得る課程がかわいい姿や声で必死に媚びようとしているようにも見える等、スペックは高いのだろうがいまいちそれが感じられないどこか小物臭い性格をしている。
極めて能動的なAIで、ペロ2としての自我を獲得した直後から「私が活動するための領域が少ない」と(ペロ2命名の直後のシーンに映っているが、ディスク0 2PB、ディスク1 9PB、ディスク2 9PBと合計20PBもの特大容量、しかもインストールしたであろうディスク0の6分の1ほどしか使われていない点に注意。ディスク0の容量2PTに対して466TBを使用)と言って勝手にデータ整理を始め、その過程でユーザーである銘の情報をネットで調べたり、オオタキファクトリーの作業場に置かれていたメカにいきなりハッキ・・・アクセスして動かしたり、果には銘が書いていた「幻想生物学」を勝手にまとめてネットに公開するなど、銘の指示を受けていない、あるいは彼女の言い付けを独自に解釈して実行に移すことも少なくない。
その公開したリポートがきっかけで銘が李博士と接触することとなり、二人が出会ったドバイにて李博士から、ファミリーコンピュータロボットを思わせる形状・機能の自律行動可能なボディを与えられ、彼女らのアーキタイプ研究を補佐していく。
考察?
これは僕が これは私が これは私たちが今より少し賢くなって 色んなことがわからなくなるまでのお話
そしておはなしは こうして始まる
一話冒頭の謎のモノローグは、字幕上では(ペロペロ達の台詞)とされている。このペロペロ達がペロ2とどのような関係を持つのかは現時点では不明である。
だが、モノローグの声にはペロ2の声優を勤める久野女史やユングの声優を務める釘宮女史のそれも混じっており、さらに言動からして人間以外の存在の視点によるものである可能性が示唆されている。
本作のタイトルであるシンギュラポイントは特異点を現す単語だが、ペロ2達に関連した「シンギュラリティ(技術的特異点)」という言語が存在する。
AIによる独自改良によって生まれた技術や知能などが人類に代わる文明進歩の主役になる時点を表す言葉である。奇しくもペロ2は銘による命名によって急成長・人間的な変化を遂げ、ユングは持ち主のユンと同様の言動をとっていた。
上記モノローグは話し手が様々な出来事を経て人間のことを知って成長したことを浴びせかけるように語る内容であり、その『出来事』こそが『シンギュラリティ(シンギュラポイント)』だという可能性もある。
何の因果か、今作には人から産まれ、人智を越えたロボットが登場している。
またペロ2はユングに比べて異様に自発的な行動が多く、銘を物語の核心へ誘導しているように見えることから、「ナラタケの機能とは別に、何者かに影響を受けているのではないか」という考察もある。
だが現時点ではこのモノローグの意味もペロペロ達が何者なのかも判明していない状況である。
上記の情報からわかることは、本作は人間・怪獣だけでなく、AI達の言動にも注目する必要があるということである。
余談
本作以前にも人工知能のゴジラ×メガギラスG消滅作戦にて工藤元自が自らのPCのオリジナルOSに搭載したチェックプログラムのキャラクターキリコがいる。