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フォリィの編集履歴

2021-05-29 03:16:39 バージョン

フォリィ

ふぉりぃ

『ブレイブリーデフォルトⅡ』の登場人物。

CV:花守ゆみり


概要

ウィズワルド各地で絵を描いていた謎の絵描きの女性。「ピクトマンサー」のアスタリスク所持者。ゲーム内では名前のみで、本名はフォリィ・モリス


一見、可愛らしい絵描きの少女に見えるも年齢は不明である。


…だが、その容姿と裏腹にとんでもない素性の持ち主だった。









以下、キャラクターのネタバレがあります。








人物像

ロディ、リリー、ガラハードに渡した絵で暗示をかけて洗脳していた、2章の一連の事件の黒幕。

町外れの洞窟にアトリエを構えている。


裕福な家の生まれだが親から愛されず、周りの人からも冷たい目で見られて孤独に育ったため、他人を見下す自分勝手な性格になった。

やがて絵筆をとると才能に恵まれたものの、その優れた美的感覚も周りからは認めてもらえなかった。

その最中で旅人の女性からアスタリスクを与えられ、後にミューザ侵攻に参戦。土のクリスタルを強奪してアトリエに保管していた。だが、他の国々では奪ったクリスタルをそれなりに神聖且つ厳重に扱ったり、その驚異的な力を国のため、世界の為という大望の為に使用したりしていたが、彼女の場合は絵具の原材料となる木を得るためのみという、誰の為でもない己の欲望の為だけに使っている。


絵を描くならまだしも、彼女が望む色の絵の具を作らせる為に様々な人間をピクトマンサーの能力で巻き込んでいたがその実態は常軌を逸したまさに狂気をはらんだ人物であった。


悪魔の芸術

一行が彼女のアトリエに繋がる洞窟には奇っ怪な絵が壁に描かれていた。そこには彼女の生い立ちからそれまでの経緯のコメントが添えられていたが、その中でも「赤い絵の具」で描かれた絵に対して得体の知れない気持ち悪さを一行は抱く事になる。


そして、洞窟を進むと何故か陽が射さない洞窟内に赤い花が咲いている不思議な場所があった。これが赤い絵の具の材料なのだろうか…。


その赤い花が咲き乱れている場所に近付くと突如花は消え、同時に一行が目を疑う光景が現れる。


そこにあったのは突如行方不明になっていた何人かのウィズワルドの住人達の死体の山…赤い絵の具の材料の正体…それは人間の血だったのである。しかもロディが見知った者達ばかり。


他人を利用し、果ては人すらも材料にしていた狂気の絵の具で描かれた彼女の絵はまさに悪魔の芸術だった。その他の絵具の材料を集める事に関してもグローリアの危惧するような「世界の均衡の崩壊」の事などは勿論知った事ではなく、彼女の中で重要なのは何処までも「画家としての自分自身とその才能」のみで、その為に必要とするものの為ならば犠牲を犠牲とも思わないその思考は、さらに隠された真実に表れている。



最終的に一行と対峙したフォリィはとんでもないことを語った。なんとロディリリーの一人娘・アモナが死んだ「事故」…二人とガラハードに洗脳される心の隙が生まれてしまうことになるこの出来事は、絵具で炎を閉じ込めた罠を使って彼女が殺したのが真相だった。たった10歳の子供を殺す為に努力を惜しまない様は最早尋常ではない。事実、アモナが両親や周りの者からの愛情を注がれて育っていた事に嫉妬の憎悪を抱いていた。さらにグローリアの故郷・ミューザを襲撃した者の一人であり、一国家を壊滅させた大罪極まりない行為を楽しかったとその被害者であるグローリアの面前で笑いながら言い放つ有様はまさに外道の極みである。


それらを嬉々としてはしゃぐフォリィのその目はもはや人格破綻者以外の何者でもないイッちゃってる目をしており染み付いたドス黒さが嫌でも目に付く有様である。


故郷や大切な友人を利用する為だけに国を巻き込んだ混乱と、その手段の課程で仲間の故郷の一国を崩壊に導き、多くの住人や大切な友人の一人娘の尊い命を奪ったフォリィの全ての凶行に、エルヴィスの怒りはついに頂点に達した。その感情の昂りに土のクリスタルの輝く光が彼を光の戦士の一人へと導く。エルヴィスは魔導書の謎よりも目の前に立ちはだかる狂気に立ち向かう意思を迷う事なく選んだ。



…そして、激闘の後も敗北したフォリィは狂乱のまま悪魔の芸術を描き続け、崩壊していくアトリエの落盤に消えた。


この本作でも1、2を争う正真正銘のドス黒く超弩級の外道である彼女だが、やはり花守ゆみり氏の怪演無くして語ることは出来ないであろう。そして、このドクズに対して声を荒げるでもなく静かに怒りを表すエルヴィス役の井上和彦氏の名演もまた必見である。



余談


この2章のタイトル【大智は愚の如し】というのは「真の知恵や才能ある者はその知識や力をひけらかしたりしないので一見すると愚か者に見える」という意味の諺なのだが、今回の場合は彼女自身がそのままの通りなのだろう。しかも彼女の名前「フォリィ」は英語及び北米版表記で「Folly」でその意味はそのまま「愚劣、愚かな」だったりと、章全体を通して始めから彼女が黒幕且つ元凶であったと示していた。


その出自や誰からも評価されない才能を抱いたままの孤独には思う所はあるものの、グローリアやアデルが指摘したように変わることがなかった傲慢極まる性格と、彼女に関して詳細な背景がそこまで語られていない中であれだけの罪を犯した事実に対して、被害者は勿論他者からの同情の余地はあまりないと思われる。


なお、彼女はウィズワルドの各所の壁等に謎の絵を描いていたが、ジャンルとしてはグラフィティに属するものだと思われる。実際にグラフィティ(アート)は一般から理解を得られない事が多く、むしろ迷惑行為として扱われてきた歴史がある。


また、グレナデン夫妻とガラハードが洗脳されていた根源と思われ、側に必ずあった謎の不気味極まりない人物画のキャンバスであるが、一連のウィズワルドの事件で度々過ぎっていた謎の白い影の容姿と似ている。実は白い影の正体はアモナの霊魂だったのである。つまり、三人の無念の原因であるアモナを不気味に描くあたりに死者でさえもフォリィは愚弄していたのである。もう一度言おう、まさに外道の極みである。


ところで最奥のアトリエで描いていた謎の複数の目のバケモノの様な絵は一体なんなのだろうか…?




以下、5章以降のネタバレ注意


…こうして、出演シーンは極端に短いにも関わらずこれまでのシリーズ内でも屈指のインパクトを戦士達並びにプレイヤーに与えた彼女だが、物語を進めていくと出現する「試練の回廊」クエストの5番目に再登場する。

今までのアスタリスク所持者の「記憶」の影のような存在ではあるが、戦闘中の台詞の狂気ぶりはそのまま。しかも彼女と共に登場するのがカストルヴィジヌという、この回廊の編成メンバーは所持者の中でも「”力”に溺れ狂った者」の集まりだったりする。


しかし、生前の彼女とこの時の彼女はそのステータスが少し違っているので、戦闘が終わった後はモンスター図鑑を確認してほしい。



…土のクリスタルを奪い、豊かな自然広がるウィズワルドの土地を乱しそこに暮らす住人達を蹂躙しつくした彼女のステータスは、地に没するという結末を迎えた者として弱点に土属性がついていた(初期並びに本来の彼女は絵具が流れてしまう事から「水」が弱点)。

もしかしたらそれは、エルヴィスが啓示を受ける際に見せた感情に似た、四大要素の力を非道に利用され世界の均衡の崩壊を招く一旦ともなっていた事に対する、土のクリスタルの怒りによる制裁が反映されたものもあるのかもしれない。


ピクトマンサーのアスタリスク

絵の具を敵に塗り付けて様々なバステを与える、いわば援護に徹したジョブ。それらの技名も色をテーマにしているが、いかんせん持ち主が持ち主だっただけに見下したような名称だらけ。もはや絵の具の色すら愚弄している。





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ブレイブリーデフォルトⅡ 人格破綻者


リルム・アローニィ…同じスクエニのファイナルファンタジー6のピクトマンサー。フォリィに比べれば毒舌なだけでまだマトモである。

ケフカ・パラッツォ…同じくファイナルファンタジー6のラスボス。もはやコイツと同類の外道。

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