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「真の芸術は命さえも生み出せるのよ!!」

CV:花守ゆみり


概要

ウィズワルド各地で絵を描いていた謎の絵描きの女性。「ピクトマンサー」のアスタリスク所持者。ゲーム内では名前のみで、本名はフォリィ・モリス


一見、可愛らしい絵描きの少女に見えるも年齢は不明。混ざり合う事で色を変えていく絵の具のように自らの印象を変える術を身につけているらしく、目撃者の証言は「明るく無邪気な子供」、「情熱的な芸術家肌」、「どこか物寂しげな女性」と全く一致しない。


…だがその本性は、容姿とは裏腹にとんでもなくドス黒いものだった。









以下、キャラクターのネタバレがあります。








人物像

ロディリリーガラハードに渡した絵で暗示をかけて洗脳していた、2章の一連の事件の黒幕。

町外れの洞窟にアトリエを構えている。


裕福な家の生まれだが親から愛されず、孤独に育ち周りの人からも冷たい目で見られていた。しかし幼少期の頃から「外に出れば馬鹿な人ばかり」と他人を見下す自分勝手な性格であったため自業自得だったのかもしれない。

やがて絵筆をとると才能に恵まれたものの、その優れた美的感覚も周りからは認めてもらえなかった。…と語っているがこれも自称であり本当に彼女の美的感覚が優れていたのかは謎。所々に描かれた絵は(展開のためではあるのだろうが)あまりにも不気味であり万人受けするようなものではなく、批判も「凡人の嫉妬」と蔑むばかりであった。



悪魔の芸術

一行が彼女のアトリエに繋がる洞窟には奇っ怪な絵が壁に描かれていた。そこには彼女の生い立ちからそれまでの経緯のコメントが添えられていたが、その中でも「赤い絵の具」で描かれた絵に対して得体の知れない気持ち悪さを一行は抱く事になる。


そして、洞窟を進むと何故か陽が射さない洞窟内に赤い花が咲いている不思議な場所があった。これが赤い絵の具の材料なのだろうか…。


その赤い花が咲き乱れている場所に近付くと突如花は消え、同時に一行が目を疑う光景が現れる。


そこにあったのは突如行方不明になっていた何人かのウィズワルドの住人達の死体の山…赤い絵の具の材料の正体…それは人間の血だったのである。しかもロディが見知った者達ばかり。


他人を見下し絵を描くだけならまだしも、その実態は常軌を逸したまさに狂気をはらんだ人物であった。


彼女の目的と行動


フォリィの目的は「絵を描くために必要な最高の赤青黄色の絵の具を手に入れること」である。(赤青黄色は色の三原色(※)でありこの3色があれば大抵の色を生み出すことができる)

※正確には色の三原色はシアン(水色)、マゼンタ(赤紫)、イエロー


最高の黄色は木から得ることができるらしい。そのために土のクリスタルが必要と考えミューザ侵攻に参戦(アスタリスクは謎の旅人の女性から与えられていた)。強奪してアトリエに保管していた。他の国々では奪ったクリスタルをそれなりに神聖且つ厳重に扱ったり、その驚異的な力を国のため、世界の為という大望の為に使用したりしていたが、彼女の場合は絵具の原材料となる木を得るためのみという、誰の為でもない己の欲望の為だけに使っている。また土のクリスタルの力で自国は異常な植物の成長に覆われて家屋が破壊され人民に被害も出ているが全く意に介していない。


最高の青色は学者に研究させて作らせることを考えた。しかしそのために取った手段はロディとリリーの一人娘・アモナを殺害し心に隙を生み出しピクトグラムの能力で洗脳して研究させるという驚愕の手段であった。ガラハードの目の前で事故死したと思われていたアモナの死は絵具で炎を閉じ込めた罠を使って彼女が殺したのが真相だった。絵の具欲しさにたった10歳の子供を殺す為に努力を惜しまない様は最早尋常ではない。更にはガラハードの心の隙にも抜け目なく付け込んでいる事から、彼の前で殺害した事すら計算尽くの可能性がある。


最高の赤色を何から得ようとしていたのかは不明。しかし人を殺したところ「魔力を持つ学者の血の色は普通の赤と異なる」ことを発見。赤の絵の具のために大量の学者を殺害した。恐ろしいことに殺してみた結果血の色に気づいたのであって、初めは本当に特に理由なく人を殺しているのである。(彼女が語らなかっただけなので何かしら殺すに至った原因はあるのだろうが)


他人を利用し、果ては人すらも材料にしていた狂気の絵の具で描かれた彼女の絵はまさに悪魔の芸術だった。その他の絵具の材料を集める事に関してもグローリアの危惧するような「世界の均衡の崩壊」の事などは勿論知った事ではなく、彼女の中で重要なのは何処までも「画家としての自分自身とその才能」のみで、その為に必要とするものの為ならば犠牲を犠牲とも思わない。


最終的に主人公一行と対峙したフォリィは笑いながら上記の狂気の行動を嬉しそうに語った。クリスタルを奪うために一国家を壊滅させた大罪極まりない行為を楽しかったとその被害者であるグローリアに……事故じゃなく自分が殺したと娘を奪われた学者夫婦に……


何人もの命を奪っておきながら全く罪の意識もなくはしゃぐフォリィ。その目はもはや人格破綻者以外の何者でもないイッちゃってる目をしており染み付いたドス黒さが嫌でも目に付くまさに外道の極みである。



故郷や大切な友人を利用する為だけに国を巻き込んだ混乱と、その手段の課程で仲間の故郷の一国を崩壊に導き、多くの住人や大切な友人の一人娘の尊い命を奪ったフォリィの全ての凶行に、エルヴィスの怒りはついに頂点に達した。その感情の昂りに土のクリスタルの輝く光が彼を光の戦士の一人へと導く。エルヴィスは魔導書の謎よりも目の前に立ちはだかる狂気に立ち向かう意思を迷う事なく選んだ。



数多の犠牲と引き換えに生み出した、最高傑作と称する生きた絵画「ブラッドミュラル」を背に、どこまでも自分本位の言葉を吐きながら襲い掛かるフォリィ。しかし怒れるエルヴィスらの猛攻の前に、ついにその野望は挫かれる事となる。

…そして、激闘の後も敗北したフォリィは狂乱のまま悪魔の芸術を描き続け、崩壊していくアトリエの落盤に消えた。


この本作でも一二を争う正真正銘のドス黒く超弩級の外道である彼女だが、やはり花守ゆみり氏の怪演無くして語ることは出来ないであろう。そして、このドクズに対して声を荒げるでもなく静かに怒りを表すエルヴィス役の井上和彦氏の名演もまた必見である。


余談


この2章のタイトル【大智は愚の如し】というのは「真の知恵や才能ある者はその知識や力をひけらかしたりしないので一見すると愚か者に見える」という意味の諺なのだが、今回の場合は彼女自身がそのままの通りなのだろう。しかも彼女の名前「フォリィ」は英語及び北米版表記で「Folly」でその意味はそのまま「愚劣、愚かな」だったりと、章全体を通して始めから彼女が黒幕且つ元凶であったと示していた。


その出自や誰からも評価されない才能を抱いたままの孤独には思う所はあるものの、グローリアやアデルが指摘したように変わることがなかった傲慢極まる性格と、彼女に関して詳細な背景がそこまで語られていない中であれだけの罪を犯した事実に対して、被害者は勿論他者からの同情の余地はあまりないと思われる。


なお、彼女はウィズワルドの各所の壁等に謎の絵を描いていたが、ジャンルとしてはグラフィティに属するものだと思われる。実際にグラフィティ(アート)は一般から理解を得られない事が多く、むしろ迷惑行為として扱われてきた歴史がある。


また、グレナデン夫妻とガラハードが洗脳されていた根源と思われ、側に必ずあった謎の不気味極まりない人物画のキャンバスであるが、一連のウィズワルドの事件で度々過ぎっていた謎の白い影の容姿と似ている。実は白い影の正体はアモナの霊魂だったのである。つまり、三人の無念の原因であるアモナを不気味に描くあたりに死者でさえもフォリィは愚弄していたのである。もう一度言おう、まさに外道の極みである。




以下、5章以降のネタバレ注意


…こうして、出演シーンは極端に短いにもかかわらずこれまでのシリーズ内でも屈指のインパクトを戦士達並びにプレイヤーに与えた彼女だが、物語を進めていくと出現する「試練の回廊」クエストの5番目に再登場する。

今までのアスタリスク所持者の「記憶」の影のような存在ではあるが、戦闘中の台詞の狂気ぶりはそのまま。しかも彼女と共に登場するのがカストル・マイヤヴィジヌという、この回廊の編成メンバーは所持者の中でも「”力”に溺れ狂った者」の集まりだったりする。


イカれた3人組


しかし、生前の彼女とこの時の彼女はそのステータスが少し違っているので、戦闘が終わった後はモンスター図鑑を確認してほしい。



…土のクリスタルを奪い、豊かな自然広がるウィズワルドの土地を乱しそこに暮らす住人達を蹂躙しつくした彼女のステータスは、地に没するという結末を迎えた者として弱点に土属性がついていた(初期並びに本来の彼女は絵具が流れてしまう事から「水」が弱点)。

もしかしたらそれは、エルヴィスが啓示を受ける際に見せた感情に似た、四大要素の力を非道に利用され世界の均衡の崩壊を招く一旦ともなっていた事に対する、土のクリスタルの怒りによる制裁が反映されたものもあるのかもしれない。


ピクトマンサーのアスタリスク

絵の具を敵に塗り付けて様々なバステを与える、いわば援護に徹したジョブ。それらの技名も色をテーマにしているが、いかんせん持ち主が持ち主だっただけに見下したような名称だらけ。もはや絵の具の色すら愚弄している。

そしてその「援護に徹したジョブ」も、フォリィに限ってはその狂気故かあるいは「特別な絵の具」を使っているためか、明らかにジョブ本来の性能を逸脱した力を発揮している。

前述の内容と一部被るが

・絵画による洗脳。(しかも喋る。この声は洗脳対象以外の第三者にも聞こえる)

・魔物の創造。(「ピクト~」と名の付くこれらの魔物は極端な耐性を持つ強敵)

・本物と見分けがつかない程の贋作の作成。(更にその中に魔法を仕込んで罠にも使える)

・逆に絵を描く事で本来そこにあるものを隠蔽する。

・命を宿した「最高傑作」は不気味に蠢きながら魔法を放ってくる。

・試練の回廊ではピクトマンサーの元ネタの人物の必殺技と同名の攻撃「スタープリズム」をも使う。(プレイヤー側は使用不可)

といった具合に、明らかに作中のアスタリスク所持者の中でも最凶クラスのオーバースペックを披露している。





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リルム・アローニィ…同じスクエニのファイナルファンタジー6のピクトマンサー。フォリィに比べれば、毒舌なだけでマトモである。

ケフカ・パラッツォ…同じくファイナルファンタジー6のラスボス。もはやコイツと同類の外道。

アドレーヌ…「絵描きの女の子」「ベレー帽とスモックを着用し、木製のパレットと絵筆を持っている」「描いた絵が実体化する」「実体化した絵を攻撃手段として用いる」点が共通しているキャラクター。もっとも、精神的性質は天と地ほどの差があるが。クリスタル妖精とも縁が深い。

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