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概要編集

クリスタルが封印した災厄。ゴアメルとグローリアによると、封印後は代々のミューザ王族がその封印を守ってきたという。

しかし、本編の数年前に発生したミューザ襲撃事件によりクリスタルが各地に散逸し、その先でクリスタルの力を解放してしまっているため、封印が弱まっている。


以下、ネタバレ注意!




























概要(ネタバレあり)編集

ヤミノヒトミは1000年前に誕生した災厄であり、当時4人の戦士が戦いその力を弱めるも、滅するには至らずクリスタルの力を使い封印した。その封印も時と共に弱まり、200年周期でミューザ王家の者が力を与え封印を維持していた。

ところが、エドゥナに唆された各国の者たちがアスタリスクの力を使いミューザを襲撃しクリスタルを強奪、ミューザ王国は滅亡した。その後クリスタルの力を解放して好き勝手した結果、200年周期とは関係なく封印が危機に陥ることになった。


その「クリスタルに力を与える方法」とは、ミューザ王家の者が命を捧げることだった。本編の50年前にグローリアの祖父グウェンダルが、そしてグローリアもまた、ミューザ霊廟の最深部で命を捧げヤミノヒトミを封じたのだった。これが、第5章後のエンディング1となる。

このクリアセーブデータをロードすると、決戦の前に一行はエルヴィスの魔導書にこのグローリアの犠牲のビジョンを見せられることになる。セスはこの結末を否定し、一行は霊廟を去る。これが第6章に繋がっていく。


その後、アデルの導きとエルヴィスの説得により妖精たちの協力を得て、記憶の泉にヤミノヒトミを誘い出し迎撃する作戦を立てる。一行の働きによりヤミノヒトミが倒れたかと思った瞬間、何もなかったかのようにヤミノヒトミは蘇る。その後一行のアスタリスクを奪い、一行には打つ手がなくなってしまう。止む無く妖精の郷ごと時間を止めて封じ込める古の術を使い、ヤミノヒトミを封じたのだった――郷に残ったアデルと共に。これが、第6章のエンディング2となる。


更にそのクリアセーブデータをロードすると、50年前の先代光の戦士の戦いのビジョンが再生され、そこで時空の狭間に消えたあるジョブの存在を知る。そのジョブを含め、全てのアスタリスクを手に入れると、魔導書に隠された真実が明らかになる。魔導書はヤミノヒトミが「司書」のアスタリスクを変化させて作ったもので、ヤミノヒトミの不滅性の真実が隠されていた。


ヤミノヒトミの不滅性は、魔導書内のヤミノヒトミの記録とエクシラント大陸の外海(次元の彼方)に秘匿された本体の2段構えであったのだ。記録を破壊し、垣間見えた本体を討つことでヤミノヒトミを永遠に滅することができるのだった。まず、この記録に至るためには全てのアスタリスクが必要であるのは上述の通り。だが、記録の存在を突き止めてそしてそれを破壊する手段を見つけたとしても、大陸の外海にあるヤミノヒトミの本体は異なる次元にあり、通常は到達することができない。別の世界からやってきたセスがいなければ…


セスの存在、そして船貸し婆さんこと先代の光の戦士の一人・妖精王アイリーンの力によりついに本体のところにたどり着いた一行。そこで妄執の如く紡がれる言葉に、ヤミノヒトミの本質を垣間見る。

ヤミノヒトミは集積した知識を使うためではなく、集積することそのものが目的すなわち知識や記憶を貪る化け物に成り果ててしまったのだと。

一行の最後の戦い、ヤミノヒトミは一行の記憶を奪うが戦いを超えてきた一行の絆を、光を奪うには至らず、本体を討たれることで遂に滅ぼされたのだった。



エルヴィスの魔導書編集

エルヴィスが師匠から受け継ぎ、解読を進めている魔導書は、上述の通りヤミノヒトミが知識を集積するジョブ「司書」のアスタリスクを変化させたもの。アスタリスクに関わった者の記憶をビジョンとして再生させたり、アスタリスクを集めることで読み進めることができたのも、これが理由。

このビジョンの中には、カストル王子の悪事の証拠やグローリアの運命など、明らかに一行の益になるようなビジョンも含まれている。ヤミノヒトミに作られた魔導書がこのような行動を行う理由は結局明かされなかった。

アスタリスクとはその道の達人(ジョブ)が培った技や技術や能力の記憶を長年にわたり保存しそれを誰かに伝える、情報伝達ツールである。

司書のアスタリスクから変質した魔導書・・・本もまた、書かれた内容を誰かに見せるための、アスタリスク同様の情報を伝える道具である。

すなわち、「魔導書は道具としての本来の役割を果たした」だけと言える。


ヤミノヒトミのためにありながら、本質的には「情報を集めるだけで使わない」ヤミノヒトミをメタ的に否定したアイテムと言えるだろう。


形態編集

初期形態編集

ゴウヨクノミギテ、ザンゲノヒダリテの二つの浮遊する大きな手と布か何かに全身をぐるぐる巻きにされたような本体が現れる。ゴウヨクノミギテとザンゲノヒダリテを倒さないとヤミノヒトミ本体にはダメージすら与えられない…と、いうかターゲット指定に入らない。その為、バトル中のインフォメーションでヤミノヒトミ本体のステータスを虫眼鏡等で調べるには両手を倒さないと調べる事ができない。


最終形態編集

裸体に何本もの黒い帯を全身に纏ったような姿。一行の記憶を消去してくるが…?


ヤミノヒトミの過去編集




さらにネタバレ注意!




ヤミノヒトミは、1000年前は時のミューザ王の妹イナンナという人間が原型。篤学の士であったイナンナは知識を求め、妖精の郷の妖精イメルダに接触。イメルダは記憶の泉の存在をイナンナに教え、議論を交わし、次々とアスタリスクを作っていった。

だがいつしか「司書」のアスタリスクを魔導書へと変え、禁断の知識にまで手を出し、不滅の命を手に入れた。その代償として知識を求める化物、ヤミノヒトミとなったのだった。

イナンナにも恋人がいたが、恋人は暴走するイナンナを止めようとしてヤミノヒトミに殺され、その知識を奪われてしまう。止む無く、ミューザ王はイメルダの助けを得て、命を捧げクリスタルによる封印を施した。


パッケージに描かれている「魔導書を持った女性」はグローリア・・・ではなくイナンナ。前2作を踏襲したお約束ネタである。

パッケージではわかりづらいが、「魔導書を持った女性」は黒に近い青の瞳(まさにヤミノヒトミ)をもっており、赤茶の瞳のグローリアとの違いがある。


関連項目編集

暗闇の雲…次元の狭間より現れ、目的は異なるが外観が女性をベースにしている所や最初は倒せないところに類似点がある。ちなみに戦闘中のポーズが非常に似ているあたりがモチーフ元とされる。

エクスデス…クリスタルに封印されていた存在としてはこちらもモチーフにした可能性もある。

ピュアオディオ…本体以外を先に倒さないと本体にマトモに攻撃が通用しない点が類似する。そしてその正体は…。

セントアリシア…ピュアオディオが繰り出す攻撃。顔と手だけしか出てこない点で類似。

時を喰らう者…同じく喰らう者。しかも正しい手順を経ないと倒せないのが類似する。ある人物が後に融合してしまった成れの果てでもある。

アルティミシア…ある攻撃の特徴が似ている。


ギーグ(MOTHER2)…自我が崩壊してしまっている点で類似点がある。


第10の使徒…外観の特徴が似ている。

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