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CV:中博史


概要編集

宗教国家ライムダールの首長である、ライムダール正教最高司祭を務める高齢男性。オラクルのアスタリスクを持つ。

神竜の言葉を人々に伝える、一見するとマトモな聖職者のようだが…


オラクルというジョブ編集

「理法」という術法を司るジョブで、対象の行動速度を操作したり、物理攻撃に魔法属性を付与したり、魔法耐性を増減させるという、過去作やFFシリーズで言う時魔道士魔法剣士を折衷したような特徴を持つ。













真相編集



以下、3章のネタバレ









冒頭で出会った光の戦士一行に対して現在の国の(例年より気温が暖かい)異常については多くを語らなかったが、グローリアの「神竜に祈ってその応えを聞いたと言いながら、雪の力が和らいだのが“余(ドモヴォイ)の言葉“だと言うのはおかしい」と指摘され、その予想通りミューザ国の信仰において火のクリスタルを強奪したのは彼だった。ドモヴォイとは別にある人物の暗躍もあったが、彼個人は一貫して盛大な勘違いの元で動いている。


彼の発言から恐らく相当長くライムダールの司祭として神竜に祈りを捧げてきたようだが、それに応える神竜ゴードリィルの声は彼に届いておらず、何故そのような考えに至ったかは定かではないが「火のクリスタルを所有する者=神竜の声を聞く、選ばれし者」として、火のクリスタルの力は自分の祈りの声が届いた証なのだと宣言する。

が、クリスタルの力はただの「力」として働いているだけで彼の祈りが実際に影響したわけではないと思われる。勿論、神竜の言葉が彼に届いていないので「余の言葉は神竜様の言葉」と民に宣言する彼の主張も思い込みでしかない。

「物になど祈らない」と言いながらもクリスタルに祈りを捧げていたようなものだし、それ以前に物語時点の彼の信仰は「選ばれた自分自身」に向いているように見える(本人には自覚は無いだろうが)。


クリスタルを手にするドモヴォイにはそれ以外の異常…民への神判の本来の目的、その被害に心を痛めるゴードリィルやマルファの事などは知る由もなく、彼の異常な妄信についに憤ったアデルの怒りの叫びに呼応して、火のクリスタルは彼女に啓示を授けた。



「50年前もそうだ!!何故、クリスタルは余を選ばぬ!!」



これを目の当たりにしたドモヴォイの発言から、彼が火のクリスタル直々に啓示を受けられなかった機会に見舞われたのが二度目だという事がわかった。どのような経緯で50年前の啓示がなされたかは不明だが、「自身が選ばれなかった」という妬みの感情がアスタリスクとクリスタルという二つの「力」を手に入れた事で妄信を増長させ、他者の陰謀に知らず加担する事となった。



…戦いの後、神竜の声を望んで祈りを捧げてきた司祭は「オラクル」というジョブを得てもずっと神竜どころか誰の声も聞かないまま、最後にはその事実を凶刃と共に突き付けられて倒れる事になる。

しかも戦闘中の台詞に「余が世界を救うのだ」と言っていたが、(幾らいいように利用されていたとはいえ)実際は国の気候のバランスを崩して天然の要塞と謳われていたライムダールに戦禍を齎してしまう決定打を作ったという、まさにアデル曰くのエセ救世主の所業をなしてしまったのだった。



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