スローン(ブレイブリーデフォルトⅡ)
すろーん
CV:田中秀幸
嘗てミューザ国の王家に仕えていた老剣士。正式な名前は青き森のスローン。
王女グローリアと共に友邦国であるハルシオニアに身を寄せており、ある日浜辺に打ち上げられていた船乗りの青年を彼女と共に見つける所から物語は始まる。
老いてはいるが培った剣の腕前や状況判断、作戦の立案は優れており、特にその武力はエクシラント大陸随一と謳われて名が知れている。本人も若い世代を前にしてまだ衰えてはいないと言い、彼を侮った者はその力に驚かされている。
そして彼は風のクリスタルに選ばれその啓示を受けた50年前までの先代光の戦士(BDFFⅡ)の一人であり、グローリアの祖父である先々代の王グウェンダルやエルヴィスの師匠であるエマ、そして妖精王とは大陸を旅をした仲間である。
王家に仕える前は傭兵をしており、ロンズデイルはその頃からの仲間にして剣の腕を競い合うライバルだった。同じく武勇に優れるハルシオニア王・プラシドとも親交を深めていて、人望は厚い。
また、彼には妻がいたが体が弱かったために旅に同行することはできず、代わりにスローンが「無事に戻ってくる」という約束をして結婚したエピソードがサブクエストで語られる。その後亡くなった彼女の希望で、渓谷の眺めのいい場所に作られた墓にスローンは都度、墓参りをしている。
容姿
いわゆる初期FFの戦士またはバッツ・クラウザーと似た髪型をしており、さらにガラフ・ハルム・バルデシオンと似た容姿でもある。
ミューザ国に仕えるその忠誠心は深く、歴代の王を経て現在はただ一人の王家の生き残りであるグローリアを守るべくその剣を振るう。しかし亡命から3年後、風のクリスタルが新たな光の戦士を見出し啓示を授ける場面を目の当たりにした事で、主人公を自身の後継と定める。
その最中に迫りくる追っ手を退けはしたもの、その後現れたアダマスの強襲で一行は風のクリスタルを奪われて命の危機に瀕する。これに彼は次代の光の戦士達に世界の命運がかかった使命を託し、彼らを逃がした後でアダマスとの激しい戦闘の末、足止めには成功したがその代償として命を散らす。
彼の遺体は戦闘後に引き返してきた戦士達の手によって彼の愛する妻が眠る墓の隣に埋葬され、グローリアが彼の短剣を、主人公は彼の意思を受け継いで序章は終わり、ここから【ブレイブリーデフォルトⅡ】の物語は始まる。
かつてスローンら光の戦士は大いなる災厄ヤミノヒトミを封印するために戦っていた。当時彼らは200年ごとに王家の者がクリスタルに命を捧げなければならないというミューザ王家の宿命を断ち切ろうと模索していたが、ヤミノヒトミはある理由で倒してもすぐ復活してしまうために結局それは叶わず、光の戦士の一人だったグウェンダルは止む無くしてミューザ王家の掟通りに命を捨ててヤミノヒトミを封印した。
…これが、妖精の郷マグ・メルの【記憶の泉】の最下層で戦士達が見る過去の記憶である。
これまでスローンの意思を受け継ぎ、世界を救うために奔走してきたセスら光の戦士。スローンの仇・アダマスを撃破し、宿命を断ち切るための手掛かりを求めて妖精界へに足を踏み入れてきたがそこで目にした50年前の記憶の光景と、直後エルヴィスの魔道書による過去視により当時のスローンが最後のジョブ「ブレイブ」のアスタリスクを持っていたこと、それが戦いで2つに砕けて内片方が次元の彼方へ消えてしまったことが判明する。
そこでブレイブのアスタリスクの手掛かりを求めて彼の墓を訪れた光の戦士は突然、謎の空間へと転移され、スローンの思念体と相まみえる。彼は光の戦士がブレイブのアスタリスクを持つにふさわしいものかどうかを確かめるため、50年前当時の姿で戦いを挑んでくる。
数々の死闘を潜り抜け、数々のアスタリスクを集め、力をつけてきた光の戦士の力量を認めた彼は、ブレイブのアスタリスクのかけらの在り処を告げる。
一つは彼の形見としてグローリアが持っていた短剣に。
次元の彼方に消えていたはずのもう一つは、セスがハルシオニアで出会った船貸し婆さんの船で初めて出港したときに手に入れたきれいな石だった。
…こうしてブレイブのアスタリスクは復活し、スローンの思念体は光の戦士達に後を託して消滅した。スローンから託された思いと一つの謎を残して…
そして、この世に存在する全てのアスタリスクが光の戦士一行のもとに集い----
余談だが、試練の回廊ではこれまた50年前の姿でロンズデイル及びエマとともに登場する。