概要
アドゥカーフ・メカノインダストリー社が開発した拠点防衛用試作型MA。ストライクダガーの上半身をセンサー兼自衛兵装ユニットとして流用しており、半人半虫のような外観を持つ。6脚の安定性を活かし、山岳地帯等の不整地において高い踏破性を有する。
作中の描写からザムザザーと同様に三人で搭乗する機種である。当然だが流用した上半身には三人も乗れない構造なので下半身の本体であると思われる。
時期的にザムザザーと同等の技術で製造されているが、拠点防衛用である本機はザムザザーとは異なり防御に重点を置いている。そのため武装は手持ちのビームライフルと頭部のバルカン砲、本体の後部に装備された125mm長滑空砲2門と両前足先端のビーム砲2門という、シンプルなものとなっており、接近戦用の武装はほとんど装備していない。
最大の特徴は、肩と腹部に装備された合計3基の陽電子リフレクター発生装置である。その出力はザムザザーを上回り、ザムザザーと同様、陽電子砲の砲撃やMS数個小隊の攻撃をビーム・実弾問わず完全防御することが可能である。
1号機が配備されたガルナハン・ローエングリンゲートにおいては、その防御力をいかんなく発揮し、ミネルバの陽電子砲タンホイザーすらも傷一つ負わずに耐えきるなど堅牢さを見せるが、セイバーガンダムに懐に潜り込まれ、接近戦に弱いという弱点を突かれて破壊された。
その後、月面のダイダロス基地においてもザムザザーやユークリッドなどとともに基地防衛戦力として活躍する姿が見受けられるが、いずれも撃破されている。
外伝漫画「DESTINY ASTRAY」でもローエングリン砲での耐久テストを行っている際にアルミューレ・リュミエール搭載MSであるドレッドノートH(イータ)の襲撃を受けており、砲撃こそ受け止めたものの格闘戦で呆気なく破壊された。
余談
PS3用ソフト「ガンダムブレイカー」では、なんとアプサラスⅡやシャンブロと並んでボスキャラとして採用。陽電子リフレクターによって、PG機体すら凌駕する高い防御力を誇り、原作と違いビームの塊が低速でこちらを追尾してくる強力な脚部ビーム砲や、飛び上がっての踏みつけ、陽電子リフレクターを展開しながらの突進などでプレイヤーを苦しめる。
特に陽電子リフレクター展開中は全方位完全無敵状態となり、格闘攻撃をも無効とするだけでなく、リフレクターに接触すれば大ダメージ&高確率でパーツを外されるという原作での攻略法が一切通用しない本気を出したゲルズゲーとなっている。
数々のミッションをクリアし進めると、ミサイルポッドを増設した強化型のゲルスゲーが現れる。
また「ガンダムブレイカー3」でもボスとして登場。
今作では原作再現を優先され、陽電子リフレクター展開中でも側面、後方、上面からの射撃攻撃は有効となり、防御面では実質弱体化しているがリフレクターに接触すれば大ダメージと共にほぼ確実にすべてのパーツを外されてしまうという攻撃面での強化という調整がかけられている。
また、連装滑空砲も威力と吹き飛ばし力が高いうえにそれなりの確率でパーツを外してくるので下手に足を止めると上から降ってくる砲弾に邪魔されることになる。