CV.川村万梨阿
「我が名はフレイ!来世の生地でも覚えておきなさい!!」
「浄化してあげるわ!」
概要
プレイステーションソフト「ヴァルキリープロファイル」およびその続編に登場する女神。主神オーディンに次ぐ神界アスガルドのナンバー2であり、主人公レナスの直属の上司でもある。
オーディンを敬愛しており、レナスには本心からの優しさを持って接するが、人間に対しては冷徹かつ無関心、エインフェリアのこともただの道具としか思っていない。ただしこれは彼女の業務的な側面から来るものもかなり大きい。
なお小説版ではルシオに振り向いて欲しいがためだけに神界の宝物庫から無断でアーティファクトの装飾品をレナスの独断で無断借用した際には強く叱責した(一応同じ神族の宝物庫の番人には断りは入れたのだがフレイの許可は取っていない)
彼女は例え神族相手でも怒る時は怒る上司なのだ。
プロローグにて「目覚めたばかりのあなたを1人にするのは心許ないから」とレナスに付き添うのだが、小説版ではグール化したしたジェラードに一瞬だけ触れられてしまう。その後グール化したジェラードを倒した際に戦闘不能になったグール化したジェラードに対しての言い分がこれ。
「グール化した人間など汚らわしい以外の何者でもないわ…王女だからどうだって言うのかしら?私に触れた無礼と目の前に存在する罪を悔いるが良いわ!この私が魂までも完全に消し去ってあげるわ」
「止めろ、お前等神だろ、人間を守ってくれるんじゃないのか!お前にはこいつの、人間の気持ちが解からないのか!」
「どきなさい、人間!この私に刃を向けるとは何たる無礼…今すぐこの場で消し去ってあげるわ!」
「フレイ、この王女も一応エインフェリアとして再利用が効く。彼女はもう人間には戻すには手遅れだわ。その方が魂ごと消すよりは効率的よ、エインフェリアの選定は私に任せてくれるはず。」
「解かったわ、レナス。あなたがそう言うのなら。しかし人間!この私に刃を向けた無礼は覚えておく事ね!断じて許される事ではないわ!」「何だと!」
「気が変わったわ、今すぐこの場で!魂ごと浄化してあげるわ!覚悟なさい!」
「そんな事をしても非効率的よ、フレイ。それよりも人間、お前には為すべき事が残っているだろう?」
「レナス、私にはどうしてもこの人間が勇者として相応しいとは思えないの!死後にアスガルドに迎え入れるとしても反抗的過ぎるわ!」
「俺もお前の元で戦うなんか死んでもごめんだ!神がこんなのしかいないならエインフェリアになるなんて絶対に嫌だ!……ヴァルキリー、あんたは戦士としても強さに優れているし……あんたの元でだけ戦うってんなら話は別だが……それよりも…犯人は……」
(五代ゆう ヴァルキリープロファイルより)
北欧神話原典ではフレイは男性神である。妹のフレイアは性別変更無しで登場する。
海外版では彼女がFreya(フレイアの英語表記の一つ)表記で、妹の名前はFreiとなっている。あべこべであるが妹のほうは神話上の男神フレイの英語表記「Freyr、Frey」から少し変えてある。
作中でのフレイ
このゲームの目的は、素直に進めた場合、「人間界に蔓延る不死者を退治しつつ、戦死した優れた戦士の魂をエインフェリアとしてスカウトし、神界での戦争に耐えうる実力・人格に成長させた上で神界に送り込む」という、いわば人事部の中間管理職の悲哀を描いたゲームとでもいえるものだが、フレイは主人公レナス直属の上司として、ゲーム内の節目であるチャプターの終了ごとにレナスの勤務評定を下してくる。
さてその勤務評定たるや、「あなたの働きぶりだけれど…」と見下ろした仏頂面の表情から、よくフレイの示した条件を満たした場合の「素晴らしいわ!」という満面のほほえみから、人材を転送しないなど反抗的な勤務態度の場合の「全く褒められたものではないわ」「評価に値しないわ」まで、まさに天国と地獄(「素晴らしいわ」の方はダディのAAの元ネタともなった)。真のエンディングを目指そうとする場合は低評価となることも多く、目上の女性役に定評のある川村万梨阿氏のフルボイスで叱られるので実に怖い。
そしてあまりにも神界に逆らいすぎ、評価値が0になった状態で街やダンジョンを出ると…彼女が主人公レナスの粛清に現れ、戦闘に突入する。敵として対峙するフレイは強大な攻撃力を持ち、攻撃を食らえばまず死亡はまぬがれないが、単体攻撃しかしてこないためスキル「オートアイテム」等で立て直しは容易である。しかし問題なのはとんでもない防御力で、生半可な決め技程度では一切ダメージが通らない。対策なしで挑むと回復アイテムをカンストまで持っていても使い果たして根負けするという相手である。コンボ数と攻撃力に特化した編成を組むことで勝利自体は可能だが、勝ったところでバッドエンディングは確定する。アナザーダンジョンであるセラフィックゲートで出現するフレイ(バッドエンドルートに登場する時より弱体化している)に勝利することで、ようやく本格的にパーティーメンバーとして使用が可能になる。
決め技
彼女の代名詞といえば決め技の「エーテルストライク」。これは上空にワープして両手で巨大なエネルギー弾を形成し、地上の相手に叩きつける技だが、特筆すべきはそのダメージ値。攻撃力を限界まで鍛え、条件を揃えたエーテルストライクのダメージ値はVP1では140万を突破、コンボ技となったVP2ではその約10倍(約1200万~1500万)に達する。VP1発売当時は「RPG史上最強に重い一撃」であろうと称されたことも。
外部作品への参戦
『ロードオブヴァーミリオンⅡ』において神族の使い魔として参戦した。この作品でもエーテルストライクが使えるが、トラップ式になっている。
『テイルズオブザレイズ』では、コラボイベント「美しき戦乙女」の復刻版にて追加されたクエストをクリアする事で参戦。魔鏡技は「エーテルストライク」。
関連タグ
アーリィ・ヴァルキュリア レナス・ヴァルキュリア シルメリア・ヴァルキュリア