「オマエ達 ちと鈍すぎるな」
プロフィール
年齢 | 71歳 |
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所属 | 禪院家26代目当主 |
等級 | 特別一級呪術師 |
趣味・特技 | アニメ |
好きな食べ物 | 酒(日本酒) |
苦手な食べ物 | はんぺん |
ストレス | 五条(家) |
CV | 中田譲治 |
概要
呪術界御三家である禪院家の26代目当主にして特別一級術師。
基本的に禪院家の人間は和装を好んでいるのか、彼自身も和服を着た七十代の老人。
大の酒好きであり任務でも酒を呑んではサボるが、その実力は当主に相応しい力を誇り、老人ながら身体も鍛え上げている。
その術式の性質から人知を超えた動きで戦うことが可能であり、五条悟という例外を除いた上でだが「最速の術師」という異名を持つ。
禪院の人間らしく五条(家)が嫌い。呪術の使えない一般人にも関心が薄い。
アニメ好きという一面もあり、昨今の解像度やフレームレートを上げたがる風潮を不粋だと語ることから、特に昔ながらのカクカク動くタイプのアニメーションに並々ならぬこだわりがある様子。
呪力のない真希を「落ちこぼれ」として蔑んでおり、当人の「当主を目指す」という決意を鼻で笑っている。このとき「相応の試練を与える」と話しており、真希が昇給できない一因になっていると思われる。
一方、渋谷事変では真希の身を案じ、かばうような一面も見せている。
試練を与えるという台詞も、言葉を変えれば真希が当主になるには並大抵のやり方では無理だという意味であり、当人なりの「愛の鞭」であった可能性もある。
術式
- 「投射呪法」(とうしゃじゅほう)
自らの視界を画角として1秒間を24分割し、予め作った動きをトレースする術。
過度に物理法則を無視した動きを作れば自らが1秒間フリーズしてしまうが、直毘人は天性のコマ打ちセンスと時間間隔でそれに対応している。
また直毘人が触れた者も能力の対象となり、1/24秒で動きを作らねばならず、失敗すれば板状の物に幽閉され、1秒間フリーズしてしまう。
しかし、術式そのものに攻撃能力がある描写は今のところ確認されていない。攻撃面は術師本人の力量に依存するが、直毘人は持ち前の高い格闘能力により攻撃力を補っている。
- 秘伝 「落花の情」(ひでん らっかのじょう)
御三家に伝わる領域対策の術。必中術式が命中する瞬間に呪力を放出して身を守る。
簡易領域と似ているが中和ではなく迎撃。
読者からの評価
本格的に登場したのは渋谷事変のみだが、読者からの評価がそれ以後に上がり続けているキャラクター。
当初こそ、禪院真希の昇級を阻害している原因という事もあって、読者にあまりいい感情を抱かれていなかった。
しかし、実際に登場した際には真希からの当主になるという宣言に対して、試練として妨害を行うと逆に言い返しながらも豪快に笑ってそれを受け入れた事から、この時点で真希との仲は然程悪くなかったかのような描写となっている。
但し、真希の宣言に対して真依までもその試練に巻き込んだこともあって、この時点での読者評価は豪放磊落ながらも厳しい現当主と、性格の悪いクソ爺と言う賛否両論に分かれていた。
本格的に彼の評価が上がり始めたのは渋谷事変で本格登場したこと。
特級呪霊率いる夏油一派との戦闘に際して、真希の身を案じ、彼女を庇い護る一面を見せ、そんな直毘人に対して、真希自身も気安い態度で接していた。
その後、直毘人は紆余曲折の末に死亡するが、そこから彼の息子のクズっぷりが描写されたことで、むしろ直毘人が真希のことを結構大切に扱っていたことが発覚した。
その後も、禪院家の描写が増すごとに、禪院家の関係者のクズっぷりが発覚したことで、真依に対して試練を与えた事すらも、彼女を禪院家から脱出させた名采配であったことが分かり、直接的に描写・明示されたわけではないが、禪院家の中で数少ない真希・真依の姉妹を一人の人間として扱っていた人物として、その人間性が評価されるようになった。
また、真依曰く、呪術において双子は同一人物(つまりは半身)だから、真希だけが強くなろうとしても意味がないという事であり、直毘人がこのことを理解していたのかどうかは不明だが、当主を目指す真希に対して真依にも試練を与えたのは、呪術的には真希が当主になる為には必要なことであった。
余談
弟の扇は直毘人の持つ術式に対して歴史がないと発言し、これを理由に直毘人を見下しているかのような様子を見せている。扇の発言が術式として発現したのが最近と言う事なのか、それとも戦闘に応用して使えるようになったのが最近という事なのかは不明だが、禪院家の様子から察するに、彼自身の実力はともかくとして術式のことだけでも相当に苦労したのだと思われる。