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ワーグナーの編集履歴

2021-06-09 08:35:18 バージョン

ワーグナー

わーぐなー

ドイツ語圏の名字。19世紀を代表するドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーがもっとも有名であり、本記事は主に彼について説明する。

概要

1813年5月22日 - 1883年2月13日

フルネームはヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナーだが、作曲家としての活動は基本的にリヒャルト・ワーグナー(Richard Wagner)名義で行っていたため、この本名は呼ばれないことがほとんど。

19世紀を代表するドイツのオペラ作家であり、「楽劇王」として知られている。代表作は「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」「ローエングリン」「ニーベルングの指環」など、幻想的で時に壮大な作風が特徴。

オペラの新ジャンルである楽劇や、その特徴的な技法であるライトモティーフなど、クラシック史に残る様々な発明をした。

毎年ドイツの都市バイロイトにあるバイロイト祝祭劇場で開かれる「バイロイト音楽祭」を創始したことでも有名。


パイロイト音楽祭は息子ジークフリートが後をつぎ、現在も彼の子孫が音楽祭を監督・運営している。

ジークフリートはオペラの作曲、その息子たちはオペラの演出を手掛けるなど、芸術に関する才能もきちんと受け継がれている様子。

現在の総監督はワーグナーのひ孫にあたるカタリーナ・ワーグナー。


代表作「ニーベルングの指環」の作風から、ファンタジックな作品を描く印象が強い。

しかし実は、ローエングリントリスタンパーシヴァルなどを主役とした、騎士物語風のオペラも多数作曲している。


同時代の作曲家に、イタリアのヴェルディがいる。

お互いにその存在を意識していたようで、直接会ったことはないものの、ライバルとされることがある。

また一時期、哲学者のフリードリヒ・ニーチェと親交があったことでも有名。


ベートーヴェンを深く敬愛していたことでも有名。

当時は評判の悪かった第九を聴衆に理解してもらおうと第九のコンサートの企画・周知に奔走。第九の普及に貢献した。あまり知られていないが地味に重大な功績である。

また、一時はその情熱がちょっと変な方向に行っていたようで、「自分を投影した主人公がウィーンに住むベートーヴェンに会いに行き意気投合する」という夢小説チックなちょっとイタい小説を執筆。何とこの小説、黒歴史化せず全集にちゃんと載っている。あの世でどんな思いで見ていることだろう。


余談

わがままと借金

我が強く、経済的な状況で自分のやりたいことを曲げることをよしとしなかった。

自分の納得のいく創作を行うために多額の借金を作りながら踏み倒し続けており、またパトロンに対して卑屈になることもなかったという。

パトロンたちに『このワーグナーに出資する権利をキミに与えよう』と言った、という逸話まで残っている。


ヒトラー

ナチス総統ヒトラーは彼の大ファンであり、貧乏な学生時代も食費を節約し彼のオペラを見に劇場へ通い、党大会で彼の曲を使う程のワグネリアンであった。


息子ジークフリートの夫人となったヴィニフレートはヒトラーの熱狂的な信奉者であり、彼女が取り仕切っていた時代のバイロイト音楽祭は、ナチス・ドイツの国家的行事と化した。このようにワーグナー家はあまりにナチスの文化戦略と近い関係になってしまったため、その元凶であるヴィニフレートは戦後のバイロイト音楽祭から離れざるを得なくなった。現在でもワーグナー及びバイロイト音楽祭は「ナチスと近い存在」とされ敬遠されることがある。


これからワーグナーのオペラを観る場合

「指環」は長すぎて途中で挫折するリスクあり。最初の作品としてはあまりお勧めできない。

「パルジファル」もあまりに難解で、初心者が観るには適していない。

「ローエングリン」「さまよえるオランダ人」あたりから見始めるのがいいだろう。

どうしても「指環」に興味がある場合は、第二部「ヴァルキューレ」を単独で観ることをお勧めする。


その他の「ワーグナー」

子孫にあたるワーグナー一族については概要を参照。

行進曲「双頭の鷲の旗の下に」を作曲したオーストリアのヨゼフ・フランツ・ワーグナー(J.F.ワーグナー)はリヒャルト・ワーグナーとの縁戚関係は一切無い。


関連タグ

音楽家 歴史 天才 クラシック

ドイツ人

ニーベルングの指環

ジークフリート ワルキューレ トリスタン パーシヴァル(作品に登場)

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