人物
樹齢300年を超えて知性を得たマンドラゴラ。見た目は5~6歳の幼女。植物であるため、動物とは異なる価値観を持つ。
マンドラゴラは若い時はただの植物だが、300年以上経つと人間のようにしゃべったり動き回ったりするようになるといわれており、実際に伝説の通りになった。魔族領の戸籍にもそのような事例がない珍しいことである。現在の姿になった後、人間の家の近くで言葉を学習し、服も人間の真似をして着るようになった。
植物のため草食の動物や昆虫は敵。加えてマンドラゴラを薬の材料にする魔女やエルフは脅威の対象である。危険を避けるため(手入れしていないために)樹海化したベルゼブブ邸の庭に住んでいたが、ある時アズサに姿を見られてしまう。
その時はすぐに身を隠したものの、アズサがそのことを何気なく後輩魔女のエノに話してしまったことで、年代物のマンドラゴラを求めていたエノとエノが集めた魔女たちが大挙して住居侵入覚悟でベルゼブブ邸に押し掛け、大捕り物となってしまう。
騒動のきっかけを作ってしまったことと、彼女を人間と同じと見なして放っておけなかったことからアズサが(ハルカラの機転もあって)エノ達よりも先に保護することに成功。この時にアズサからサンドラという名前を付けてもらい、高原の家の菜園で暮らすことになった。名前の由来は植物に必要なものから土や砂(サンド)を連想したため。
アズサにとって年上でありつつも3人目の娘として扱っているが、ツンデレ的な気質があるため、アズサからは手のかかる子供のように扱われている。また、ファルファとシャルシャからは妹のように扱われ、文字の読み書きや計算などを教えられており、文系のシャルシャと同程度となる初歩の大学数学レベルまでは解けるようになった。ただしサンドラのほうが年上であるため、サンドラから見れば2人は子供たちという扱い。
人の姿をしているが、植物なので身体は根っこ、髪の毛が葉である。そのため地表を長時間歩くことはできないが、土の中に潜って進むことができる。土の中に潜ったり、土の中を移動しても服はそれほど汚れない。口から水を飲むこともできるが、身体から吸収した方が効率が良い。動物とは体内が異なっているようで、消化が難しい為食物は摂らず、光合成で栄養を得る。ただし、ファルファ・シャルシャと異なり、体質的にお酒を飲むことはできる。
また、肥料で一時的に成長したり、マンドラゴラに寄生するキノコが頭から生えて帽子のようになったりと、植物ならではのトラブルに合うこともある。
自分の部屋はあるものの、基本的には菜園で暮らしており、食事もしないため、家族の中では唯一、家事の交代には入っていないが、菜園で野菜を育てる手伝いはしている。むしろ、サンドラが来たことでおいしい野菜が育てられるようになり、ファルファ・シャルシャの野菜嫌い克服に貢献している。
ファルファ・シャルシャとフラタ村へ買い物に行くこともある。
怒った時などに「がお~!」と(植物なのに)ケモノのように相手を威嚇する癖がある。