概要
初登場は『コードギアス反逆のルルーシュ』アニメ第1期。
ラクシャータ・チャウラー主導の下、反神聖ブリタニア帝国グループ『キョウト』が開発した新型ナイトメアフレーム。
紅蓮弐式の量産型として設計されたものであり、外観や基本装備に多くの共通点がある。
ただし、右腕の輻射波動機構はオミットされ通常のマニピュレーターとなっており、攻撃力・防御力が低下した分安定性が高まり、それに伴い操縦も紅蓮弐式より容易になっている。
また、腕部には固定武装の付け替えが可能なアタッチメント機能があり、両手を空かしたままで様々な種類の射撃武器を装備出来るため、汎用性も非常に高い。
量産型故オリジナルである紅蓮弐式にはやや劣るものの、第七世代相当とされる優れた基本性能を有しており、サザーランドやグロースター程度は問題にしないスペックを誇る。
基本的な武装構成は無頼改のものを踏襲しており、主兵装である廻転刃刀を用いた格闘戦を得意としているが、生産数が限られるため、主に熟練者向けの高級量産機として運用された。
劇中、黒の騎士団が指揮官機1機と『朔型』と呼ばれるタイプの量産機4機を受領、藤堂鏡志朗や四聖剣のメンバーが乗り込み、紅月カレンの駆る紅蓮弐式と共に同組織の中核戦力として活躍した。
しかし、ブラックリベリオンの敗戦から続くアニメ第2期における太平洋奇襲作戦までの損失で、予備機を含む全機体が失われた。
PSP用ゲーム『コードギアス反逆のルルーシュ LOST COLORS』には、右腕の輻射波動機構がオミットされていない先行試作機が登場している。
また、スピンオフ作品『コードギアス双貌のオズSIDE:オルフェウス』では、様々なバリエーション機が登場している。
衝撃拡散自在繊維は通信機能の強化や放熱機構としての役割の他、敵の武装を絡め取って無効化するなどの応用が可能な万能兵装である。
また、量産機とは異なり廻転刃刀ではなく、峰部分がブースターとなっている制動刃吶喊衝角刀を主兵装としており、変幻自在の太刀捌きを可能としている。
黒の騎士団では藤堂鏡志朗の乗機として運用され、彼の優れた操縦技量も相俟って、枢木スザクの駆るランスロットと互角に渡り合うほどの戦闘力を見せた。
バリエーション
反逆のルルーシュ
量産機(四聖剣機)
メイン画像にもある機体で、基本的にナイトメアフレーム『月下』とはこのタイプを指す。
『朔型』と呼ばれるタイプでもあり、灰銀色のカラーリングが特徴的。
指揮官機(藤堂機)
黒系統のカラーリングと頭部から伸びた赤色の髪の毛状の衝撃拡散自在繊維が最大の特徴。
『朔型』の中でも藤堂の為だけにチューンされた特別仕様である。
双貌のオズ
ゲッカ・カスタム、ゲッカ・アロンソ
ブリタニア皇女カリーヌの騎士、ダスコ・ラ・クレルモンが搭乗する機体。
鹵獲した四聖剣メンバー朝比奈省悟の搭乗機をベースに主武装であるランスを含めたブリタニア製KMF用の武装を使いやすくするため、両腕をグロースターのものに換装している。
アロンソはその改良型で、細かい改造に加えてランスの先端が分離発射可能になっている。
望型
黒の騎士団以外の反ブリタニア勢力(主にテロリスト)に輸出されている機体。
なお、朔とは新月であり、望とは満月の事を指す。
鳴砂
月山玄信の搭乗する機体。オルフェウスとの戦いで破損した部分をその時に死んだ兄・虎吉の機体のパーツで補っている。なお、兄弟パワーでパワーアップということは無い模様。
紫電
望型をベースにズィー・ディエン専用機として改造した機体。ちなみに「紫電」はそのままズィーの名前を漢字で書いたもの。
電撃を纏う大型柳葉刀「紫電雷月刀」を始め、全身に様々な刃を装備した近接特化仕様となっている。
関連イラスト
(藤堂機)
(四聖剣機)