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玉石美鞘の編集履歴2021/06/30 20:40:05 版
編集者:れも
編集内容:新規記事作成

玉石美鞘

たまいしのみさや

玉石美鞘(たまいしのみさや)とは東方二次創作作品「妖蟲大戦争」に登場するキャラクター。いわゆる東方オリキャラの一人である。

「私たちは力を得て手に入れたい、完全な身体を、命を!」

「そんな思いが数百集まった弾幕が、貴方に迫り来ることでしょう!」

概要

玉石美鞘(たまいしのみさや)は東方二次創作作品妖蟲大戦争」に登場する「玉虫厨子」や御伽草子「虫合戦物語」を元としたオリキャラ

エリア8「偽極光輝く空」のボス、つまりはラスボスを担当する。(同エリアには先に中ボスとして黒谷ヤマメが登場する)

「妖蟲大戦争」のラスボスなのに虫(自体)ではない

今回の異変にも満たない騒動「現代流蠱毒」の主催者である。

(ここまでの大騒動に発展してしまったのは招待された斧鎌マジナのせいなのだが)

容姿

虹色のオーラをまとった少女。

頭には「玉虫厨子」の頂点部分を模した髪飾りを付けている。

ぱっと見は赤毛混じりの緑髪片目隠れになっている和風のお姫様

着物っぽい黄色いワンピースの上に前掛け付きの帯を締め、黄色い羽織を上から着ている。

肘のあたりからはグラデーションのかかった羽衣のようなものが垂れ下がっており全体的に高貴な印象。

しかしよく見ると人外的な要素がかなり強い容姿をしている。

彼女の耳は巨大な玉虫の「鞘翅」(甲虫の硬い翅のこと)になっており、袖から覗く指も玉虫の鞘翅である。(人里に出るときは手袋をするらしい)

脚は長いスカートに隠れて見えない……と思いきやそのスカートの裾が透けているため脚自体が存在しない。

これは「少女としての姿」は幻影にすぎず、鞘翅(に宿った霊)の群れが真の姿であるのが原因。

衣服の幻影の中には大量の鞘翅が浮いていることが推測されている。

その一部(十数枚ほど)は彼女の幻影の周囲に浮いている。

後述の能力により、オーロラやほかの妖蟲たちにも化けられるようである。

種族

欲霊が宿った鞘翅の集合体。以上。

「欲霊」とは「東方神霊廟」で妖夢が言及した欲望から生まれる生霊の一種である。

同作では「神霊の子供」「小神霊」「低俗霊」といった呼び方もされていた。

通常欲霊は生き物の欲望から生まれる生霊なのだが、彼女たちとあるお寺に集められ、時の天皇にも拝まれて信仰のおこぼれを貰ったことによって「集合意識」を得るに至った。

その集合意識の欲望から生まれた霊であり、全く同じ欲望を持ち続けることで一個体としての意思を保ち続けている。

彼女たちの欲望は「完全な肉体を取り戻したい」というものであり、その願いを叶えるために数百枚ごとに集合体となってお寺を抜け出してきてしまった。

そのうち幻想郷に辿り着いた約八百枚ほどの集合体が美鞘なのだが、他の仲間は未だに外の世界にいるようだ。

そのうちどれほどが生存(?)しているのかは不明だが、少なくとも数個体(分を構成する鞘翅の霊たち)は力を失い土へ還ってしまったらしい。

実をいうと彼女は神霊廟で言及された「欲霊」と同一の種族なのかも怪しいとされる。

「欲望から生まれた霊的な存在」なのでそう言わざるを得ないだけである。

元ネタ

「玉虫厨子(たまむしのずし)」

法隆寺が所蔵する国宝。飛鳥時代(7世紀)に作られたものとされる。

「厨子」は仏像を中に安置するための建築物型の工芸品である。

この厨子には「推古天皇が身の近く(法隆寺)に置いて朝夕拝んでいた」という伝承が伝わっている。

玉虫厨子の装飾には約四千五百匹分の玉虫の鞘翅が使われていたらしいが、現在はそのほとんどが失われてしまっている。

「虫合戦物語」と「玉虫姫」

「虫合戦物語」は江戸時代に書かれた御伽草子の一つ。別名は「蛍蜘夜話(けいちやわ)」。

爬虫類なども含む)を擬人化(原義)した物語である。

そのヒロインが「草村国」のお姫様である玉虫「玉虫姫」であり、

彼女に恋をした主人公の「の君」と、ヴィランである「築山国」の主「土蜘蛛の王子」が姫に難題を出されたり、姫と蛍の結婚が原因となって合戦になってしまったり……という内容。

エリア8で主人公の「」と中ボスの「土蜘蛛」が「玉虫に(挑戦するのに)相応しい者」を巡って戦うことになるのはこの物語が原型になっている。

能力

「縁起がいい程度の能力」

古来から玉虫は「吉丁虫」とも呼ばれ縁起物とされてきた。

それに由来する能力名だがあくまで自己申告によるものであり、彼女は他にも特殊な能力を有している。

「人に与えた幸福感を糧とする能力」

彼女は自身に対して縁起のよさを感じた人間の心を力の源としている

寺から抜け出した時点でもう信仰心を糧とすることができなくなったため、こうせざるを得なくなったのだという。

外の世界では後述の玉虫への変身能力によって人間から幸福感を集めていた。

信仰心を糧とする神様(神霊)に近い能力。前述のように欲霊は「神霊の子供」「小神霊」とも呼ばれる。

ちなみに美鞘は同様の能力を持つ仲間の無事に関しては悲観的である。

これは彼女が幻想郷へ来る頃には外の世界で玉虫に縁起の良さを感じる人間が減ってしまったことが原因だという。

「玉虫の実体(肉体)を作り出す能力」

肉体を持った本物の玉虫に変身する能力。

数百枚分の力を合わせても1~2匹が限界であり、長くは持たないという。

同じ欲望によって繋がれた存在であるのにも関わらず、「満たされた欲望」と「満たされない欲望」が体の中に同居してしまうことが原因らしい。

「幻影を作り出す能力」

こちらも数百枚分の力を合わせて物を作り出す能力。

実体を作り出すより遥かに楽らしいが、前述した容姿のように完全な人型にはなれないようだ。

いつもの人型に変身する他、他の妖蟲たち(ただし虹色)に変身したり小さなオーロラの姿になったりすることもできる。

ただし彼女の唯一の実体である鞘翅が消えるわけではないのでオーロラの中には大量の鞘翅が混ざっているようだ。

また、彼女が使用する弾幕には幻影の弾が大量に混ぜられており、何かに触れた瞬間だけ実体を持つようになっている。

そのためラスボスらしく弾幕ごっこは得意な方である。

「バラバラに分離する能力」

前述の実体や幻影となる能力とは逆に、鞘翅を一枚一枚別々に行動させられる能力。

この能力を使うことによって自身を弾幕の弾のように扱うこともできる。

ただし1枚分の欲霊ともなるとその意思も存在も曖昧なものになってしまうようで、この状態で監視されていることに気づいた多餓椿には、

「本当に小さくて曖昧な存在だった」

と言われていた。

ちなみにある程度枚数がそろっていれば会話ができるくらいには確かな存在になるようである。

人物

おっとりしていて少し天然気味な性格。

ただし温厚というわけではなく、

嫉妬している商売敵を「痛い目」に遭わせようとしたり、

自身が確実に力を得られるように「現代流蠱毒」の招待状を勝てそうな相手だけに送ったりと腹黒い面もある。

斧鎌マジナによって蠱毒の規模が想定外の大きさになってしまった際もそれを投げ出さずアドリブで勝敗管理の対応に当たるなど責任感の強い一面も見られる。

厨子の装飾に使われた玉虫の鞘翅が後天的に自我を持った存在であるためか人間に対する恨みは見られず、最終的には抜け出してしまったものの厨子を彩ることは「お役目」だと思っていたようである。

長いことお寺にいたためか仏教の影響を強く受けており、

「欲望は全ての苦しみの源だとも分かってましたが……」

「でも殺生はいけないことですよ?」

というような発言もしている。

「現代流蠱毒」の主催者ではあるのだが、肝心の蠱毒に関する知識は「虫同士が戦い合い、最後に生き残った者が大きな力を得る」というおおざっぱすぎるものしか持っていなかったようで、前述の仏教の影響により「殺生禁止」で開催してしまった。

(後述の理由によりこの蠱毒に効果があったかどうかは不明になってしまっている)

その一方で古く(飛鳥時代)から存在していたことから、かつて恐れられてきた強力な妖蟲たちのことはしっかり認知しており、脅威だと感じているようだ。

普段は人里で「縁起のいい虫さん」として振舞い、怪しげな開運グッズ(材料の玉虫の鞘翅は偽物)を売って地道に人間から幸福感を集めている。

今作の騒動が終わった後はこの商売を続けるとともに、とあるキャラが開いた「虫専門の道場」に通ったり、リグル・ナイトバグとたびたび弾幕ごっこをするなどの「修行」によって力を身に付けることを目指すようになった。

活躍

妖蟲大戦争での玉石美鞘

前作虫の活性化異変の影響で幸運集めの商売敵であるシャインレディバードが誕生し、力を得る効率が落ちてしまっていた。

幸運集めだけでは駄目だと感じた彼女は新たな力を得る方法として「現代流蠱毒」の開催を決意。

少数の勝てそうな妖蟲や虫の妖精たちに招待状を送り、小規模で蠱毒を行って自身が確実に勝ち残るという算段だった。

しかし招待した妖蟲の一人斧鎌マジナ招待状を大量に複製してあちこちに適当にばらまいた結果、蠱毒はの規模は幻想郷ほぼ全ての妖蟲を巻き込んだものとなってしまった。

仕方なく彼女は一枚一枚分離して蠱毒の勝敗を管理、数が減ったところで夜明けまでを制限時間とした蠱毒の最終決戦「ファイナルステージ」への招待状を改めて送った。

その「ファイナルステージ」で自身と戦う者を一人に絞り込むことにしたのである。

しかし勝ち上がってしまった者の中には彼女が恐れる妖蟲「土蜘蛛」の黒谷ヤマメもいた。

そのせいで彼女は相当焦ってしまっていた(オーロラに変身したまま降りられなかったほど)のだが、それに有効な力を得た蛍の妖怪リグル・ナイトバグがヤマメを倒したことで土蜘蛛との対決は回避されることとなった。

ヤマメが倒され地底へ帰った時点で夜明けは目前となっていた。

彼女は蠱毒で力を得るために、リグルの下へと降りてきて「妖蟲大戦争」(本編)の最後の戦いが始まった。

そんな最終決戦のラストであるエリア8episode5直後のエンディングにも登場。

リグルは蠱毒優勝を喜んでいたが、ここで「ファイナルステージ」に招いた者がもう一人存在したことが判明。

彼女も会話できる程度に鞘翅を分離させ、自主敗退の言葉を得るために捜索を行っていたが結局見つからない。

(一応その人物からの手紙も届いたものの、棄権するのかどうか分からない文面だった)

そうしているうちに夜は明けてしまい、現代流蠱毒は文字通りの玉虫色の決着で終了することになる。

しかし彼女は思わぬ形で新たな希望を見出し、小さな幸運を得ることができた。

その場に留まっていたため、直後のエリアEXにも続けて登場することになる。

しかし今度は間違った蠱毒を開催してしまった代償か、猛烈な不幸に見舞われることになり……

仮想スペルカード一覧

妖蟲大戦争

エリア8

※episode2までは黒谷ヤマメがボス(中ボス)を担当

無数「サヤバネレーザービット」(episode3)

吉丁「衣類招来の幸福(episode3)

甲符「エリトロンズシールド」(episode3)

吉霊「清き沼の玉虫姫」(episode4)

難題「人家の灯火 -燃ゆる思い-」(episode4)

虫合戦「獣の助太刀、鳥の応援」(episode4)

仏符「玉虫色の須弥山世界」(episode5)

放欲「斑鳩寺心解脱」(episode5)

集合「玉虫虹色七変化」(episode5)

「約九千枚の欲望の極光」(episode5)

関連タグ

東方オリキャラ

玉虫 法隆寺 推古天皇

辟邪録虫貴前作のラスボス。国宝が元ネタつながり)

妖蟲大戦争

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