「くるしめ~!」
「恙虫を恐れぬ人間よ! 我々に喧嘩を売った以上、恙無い日はもう過ごせないと思え!」
基本情報
種族 | 恙虫 |
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二つ名 | 多病厄災の疫虫(居虫球)、悪疫振り撒く邪悪な恙虫(妖蟲大戦争) |
能力 | 死病を振り撒く程度の能力 |
登場作品 | 東方居虫球(3面ボス)、幻想郷縁偽、エリア6ボス(妖蟲大戦争) |
テーマ曲 | 恙無きは十日間 ~ Countdown to Death/上古の時の災禍蟲 ~ Ancient Plagues(妖蟲大戦争) |
危険度 | 極高 |
人間友好度 | 皆無 |
概要
津々禍ゆう(つつがゆう)は東方二次創作作品「東方居虫球」に登場する恙虫やアカツツガムシなどを元としたオリキャラ。
stage3「つつがある虫の群れ」(虫の蠢く空)の中ボスとボス、そしてextra stage「仮名手本虫神蔵」(半翅林)の中ボスを担当する……が、後述する異変の影響によって真の実力は発揮できないでいた。
ちなみに異変が終わった後の続編「妖蟲大戦争」ではエリア6のボス(本編の5面ボスかそれよりちょっと上くらいの位置)となっている。
居虫球で初めて登場する虫のボスキャラクターである。
かつては大妖怪、または疫病神として猛威を振るったがその威厳を失って久しい。
容姿
全体的に赤色が目立つデザインをしている。
赤い紐飾りが二つ付いた赤いキャスケットを被っている。
髪色は赤に近いピンクであり、前髪だけオレンジに近い色をしている。
配色的に紛らわしいが頭から伸びている濃い赤色のものはツインテールではなく触角。
トップスは提灯袖であり、ペールオレンジの地に薄い赤や紫の水玉模様が入っている。
青く長いスカーフは翼のように広げることができ、川のような模様が入っている。
腰に特殊な形状のマントのようなものを付けており、スカートは赤く多層構造。
左手には針のような武器を持っており、先端部分は開いて「咬む」ことができる造り。
右手には砂粒のようなものを舞わせているが、これは新型ツツガムシ病を媒介する小型のツツガムシたちである。
種族
恙虫は恐怖のツツガムシ病に感染させてしまう虫である。
ツツガムシ病にかかった人間は放っておけば高熱を出して死ぬ。
恙虫には妖怪化したものと妖怪化していないものがおり、どちらもツツガムシ病の原因となる。
前者は後者が恐怖を集めることで生まれ、時には怨霊さえも取り込んで大妖怪や疫病神として猛威を振るった。
それらが人々に与えた恐怖は被害を収めるための神社や祠などがあちこちに作られるほどのものだった。
しかし妖怪の恙虫も他の多くの虫妖怪と同じように力を失ってしまった。
これは外の世界で学問が発達し、感染の原理が殆ど暴かれてしまったのが一因である。
ゆうが人間の姿をとれる程度に力を保てているのは幻想郷にいたから。
しかし幻想郷にいる恙虫でも虫妖怪の弱体化からは逃れられなかったようで、他の虫妖怪に使役されている者さえいる。
ゆうはその中ではかなり頑張っている方だ。
ちなみに彼女の種族の設定は、
・人間の生き血を吸い殺してしまう妖怪としての恙虫
・旧型(古典型)ツツガムシ病の原因と特定され様々な名前で畏れられたアカツツガムシ
・新型ツツガムシ病の原因として畏れられた怨霊などの祟り
の三者を混ぜ合わせたものになっている。
能力
「死病を振り撒く程度の能力」
これは自身の針や部下の恙虫を使ってツツガムシ病に感染させる能力である。
ツツガムシ病は東方求聞史紀の時代では「有効な治療法は無い」とされていた。
しかし時代の流れか永遠亭の台頭によるものか、(居虫球世界の)現在では魔理沙曰く「お医者さんを頼れば治る」ということになっている。
ゆうは「竹林にいる目障りな連中」と永遠亭を指す発言をしているので、「病院」や「お医者さん」とは永遠亭と八意永琳のことに限るのかもしれない。
(魔理沙は公式で永琳のことを「お医者さん」と言ったことがある)
さらに恙虫自体の力が落ちてきているので感染確率は全盛期より遥かに劣り、ただの虫の方の恙虫に近づいてきてしまっているらしい。
人物
今作で最も人間に敵対的な妖怪。
次々と仲間たちの妖怪化が解けていく中、大妖怪への返り咲きを目指して頑張る恙虫たちのリーダー的存在である。
彼女の率いる恙虫軍団の中には妖怪でないものもいるが、彼らの(再)妖怪化も目指している。
基本的には仲間のために頑張るいい子であり居虫球の異変の被害者枠でもあるのだが、獲物が人間なのでいまいち共感しづらいかもしれない。
恙虫以外のことは基本見下しているが、怨霊に関しては恙虫を生んだり恙虫になったりもするため仲間意識のようなものを抱いている。
性格は単純かつ熱血気味で喧嘩っ早い。プライドも高くトラブルを起こしやすい。
妖怪退治をする人間や、恙虫を使役する妖蟲、ツツガムシ病を治してしまうお医者さん、そして人間の健康を保つ異変を起こした者、害虫妖怪の恐怖のシェアを奪いかねない妖蟲のことは当然嫌っている。
活躍
東方居虫球での津々禍ゆう
異変の元凶の一人によって人間を病気にできなくなっており、怒りと恐怖心、そして焦りで半ば暴走状態になっていた。
彼女の言葉によって「人間が病気にならなくなっている」という異変も起こっていることや、謎の粉の正体が虫の鱗粉であることが判明した。
そして、全ルートにおいて、前述のように自機が気に食わない相手なので喧嘩を売って来る。
霊夢や魔理沙の場合は「人間に有利になる異変を起こした犯人」だと勘違いして襲い掛かって来る。
ちなみに彼女は霊夢や魔理沙に会う前は異変の元凶をおおむね正しく認識できており、その解決に動こうとしていたのだが人間がやって来たことでそれを撤回してしまった。
リグルの場合は異変に対する認識の甘さから「恙虫のリーダーは務まらない」とキレてくる。
勝負に負けた後は不本意ながらも異変の解決をリグルに頼み、エンディングでは共に行動する様子も見せたが最終的にリグルにキレることになったため仲良くはなれていない。
EXでも全ルートにおいて相手が気に食わないので喧嘩を売って来る。
非常にわかりやすい妖怪である。
ちなみに彼女がエキストラステージにいたのは「害虫妖怪の(恐怖の)シェアを奪われる」と思い、エキストラでの異変の黒幕を倒しに向かっていたためである。
つまり本編でもエキストラでも彼女は自機にさえ会わなければ、異変の解決に動いていたのである。
もし彼女が自機に遭遇しなかったら物語はどんな展開になっていたのだろうか……
幻想郷縁偽での津々禍ゆう
「(この妖怪に会ったら)病院に行け」と3回くらい書かれている。
理由は気づかないうちに病気にされている可能性が高いため。
また、足止めを喰らわないための対処法として「怖がりながら(もしくは怖がるふりをしながら)その場を立ち去る」というものが挙げられている。
(魔理沙ルートでは病院に行けないように拘束を試みていた)
こうすれば彼女は満足して後追いしなくなるらしい。
妖蟲大戦争での津々禍ゆう
恙虫の大妖怪への返り咲きのため、彼女も「現代流蠱毒」の参加者となっていた。
上古(古墳~飛鳥時代)からの妖蟲の力と恙虫軍団の抜群のチームワークで勝ち残り、
前作のラスボスと同じ難易度という設定のエリア6のボスを担当することになる。
異変の影響もないので本調子で頑張っているようである。
ただ張り切り過ぎてリグルと戦う頃には疲労が見えており、それが敗因になったとされている。
ちなみに彼女は蠱毒の知識に欠けており、「強くなれるのは一匹だけ」ということを知らなかった。
彼女の目標は恙虫全体の復権であるため、実は全くそれとかみ合っていないイベントに参加してしまっていたのである。
さらに「そもそもこの蠱毒自体何の効果もなく何か別の陰謀によって開催されているのでは?」と前エリアのボスは推測しており、リグルもそれをゆうに伝えようとしたのだが敗北した彼女は碌に話を聞かないまま捨て台詞を吐いて去ってしまった。
その一方で彼女が率いる「恙虫軍団」の一部はその場に留まり、「お前(リグル)にしばらくついて行きたくなった」という理由で一時的にリグルの仲間になる。
しかしあくまで「リーダー」はゆうであると認識しており、リグルに手を貸そうとしたのも自主的にスパイ活動を行うためだった。
そのため、元々リグル側についていた恙虫とは激しい見張り合いが発生したとのこと。
仮想スペルカード一覧
東方居虫球
病符「被弾性リケッチア」
恨像「毛蝨地蔵投げ」(NORMAL以下)
恨像「毛蝨地蔵乱れ投げ」(HARD以上)
斑符「最上川の紫麻疹」
熱病「二十日熱の悪夢」(NORMAL以下)
熱病「高熱と逝く二十日間の旅」(HARD以上)
祟符「レッドラッシュオブトサ」(EXTRA中ボス時)
怨毒「信濃川の獣霊」(EXTRA中ボス時)
虫送「毒虫の佐渡渡り」(EXTRA中ボス時)
災符「忘却の赤虫大明神」(ラストスペル)
「石見の吸血鬼」(ラストワード)
妖蟲大戦争
エリア6
凶兆「ブラックフォーラナー」(episode1)
島虫「洪水病の恐怖」(episode1)
不可避「恙虫砂塵の襲来」(episode2)
沙蝨「不可視の骨食い」(episode2)
再盛「大松明炎上せず」(episode2)
転生「築山恙童子の逆襲」(episode3)
真説「朝倉山上の鬼刺」(episode3)
「上古のバグヴァンパイア」(episode3)
エリアCH
「赤虫濁流域」(episode8)
関連タグ
黒谷ヤマメ(公式の病気の妖蟲で今作では同じく被害者)
リグル・ナイトバグ(公式で恙虫を操るキャラ)