「じゃっじゃ~ん!」
「ではあたしの弾幕舞と、それに立ち向かうあんたの回避舞! どちらが上か勝負と行こうじゃないか!」
基本情報
変名 | 蓑木踊子(みのきおどるこ) |
---|---|
種族 | 鬼の子 |
二つ名 | 風に踊る鬼の子(居虫球)、鬼の子の踊り子(縁偽)、踊る鬼の蓑虫(妖蟲大戦争) |
能力 | 物体を切り貼りする程度の能力 |
登場作品 | 東方居虫球(4面ボス)、幻想郷縁偽、妖蟲大戦争(エリア4ボス) |
テーマ曲 | 蓑着の鬼の子 ~ Legend of Kobutori(居虫球)/蓑虫達の舞闘会 ~ Bug's Fight(妖蟲大戦争) |
危険度 | 中(正体判明前の評価) |
人間友好度 | 中 |
概要
蓑鬼脅留子(みのきおどるこ)は東方二次創作作品「東方居虫球」に登場する鬼の子(蓑虫)やこぶとりじいさんの鬼などを元としたオリキャラ。
stage4「鬼に似ずこれは踊る心あらん」(鱗翅道)のボスを担当する。(中ボスはエタニティラルバ)
居虫球に登場する虫のキャラクターの一人だが、鬼としての側面も強い。(後述)
続編の妖蟲大戦争では少し難易度が低い(2~3面相当)のエリア4のボスを担当した。
かなり長い間、鬼であることを隠してただの蓑虫の妖怪として振る舞い「蓑木踊子」と名も変えていたが、居虫球の異変で再び鬼として姿を現すことになる。
容姿
単純に言ってしまえば蓑を着た鬼娘。
ただし角はこれまで本家で登場した鬼たちのと比較するとかなり小さく、茨木華扇と同様に隠すことも容易である。
その付近には角よりはるかに大きいアホ毛が生えている。
服は単純な虎柄ではなく、明度が低めの縞模様。
髪の色は茶と黒の多色髪であり、オオミノガの幼虫の頭部に似ている。
また、ブーツもオオミノガの幼虫と似た配色になっている。
妖蟲大戦争ではスカートではなくホットパンツを着用しており、他の鬼と同様に鎖がついた装飾具(ガーターリング)を身に着けていることが判明した。
ただし鎖がついているのは左足のみであり、右足には蛾のアクセサリーがついたガーターリングを付けている。
右手には「舞」と書かれた黒い扇子を持っているが、実は左手に持つためもう一本扇子を所持していてそちらには「踊」と書かれている。(不鮮明だが魔理沙ルートなどで確認可能)
居虫球のオリキャラの中では最も背が低いが、妖蟲大戦争ではさらに背が低いシャインレディバードが登場した。
(脅留子はブーツを履いていて、シャインは裸足なのでどっこいどっこいかもしれないが)
種族
半分は妖蟲、半分は鬼といった感じで純粋な鬼ではない。
そのため鬼らしい面と鬼らしくない面も併せ持っている。
永久に子供(幼虫)のままの妖怪で、成熟した鬼や蛾の妖怪になることは無い。
同ステージの中ボスとはまた違った意味で「永遠の幼虫」である。
基本的には淋しがりやな性格で他の鬼の中に混ぜてもらうのを望む種族なのだが、脅留子は反抗期である。
この妖怪は今作で創作された種族であり、鬼の子という元ネタの妖怪がいるわけではない。(いたとしても無関係)
かつて「蓑虫は鬼の捨て子である」とされていたのが由来。
あの有名な枕草子も「みのむし、いとあはれなり」から始まる文でこのことに触れており、「親にすら恐れられて『迎えに来るから待っていろ』と捨てられ、『父よ父よ』と泣いている(要約)」としている。
ちなみに「鬼の子」は蓑虫の別名でもあり、今作で種族名に採用された。
能力
「物体を切り貼りする程度の能力」
物や身体の一部を傷つけることなく取ったりくっつけたりできる能力。
身体に対して能力を使っても痛みは全くないという。
いかにも蓑作りに使えそうな能力だが、こちらはこぶとりじいさんの話が元ネタになっている。
居虫球の世界では、あの話で翁のこぶを取ったり別の翁にくっつけたりした鬼は彼女だということになっている。
人物
鬼の中でも異端な舞踏至上主義者。
戦いの強さよりも踊りの巧みさを尊び、荒事を好む他の鬼を内心見下している。
「勝負が好き」というのは他の鬼と同じなので舞踏で対決をしたがる。
前述の通り鬼らしい面と鬼らしくない面も併せ持っている。
鬼らしい面は「お酒が好き」「嘘や卑劣すぎる者を嫌う」「勇敢な者を好む」という点。
鬼らしくないのは「荒事を嫌う」「弱い者や臆病な者には同情的」「自身もやや臆病」という点。
また、子供なので当然子供っぽく拗ねやすい性格をしている。
そんな鬼らしくない点が他の鬼との軋轢を生み、彼女は他の鬼と共に地底に行くことは無かった。
かつては(余興としての)舞踏を好む鬼のグループの中で舞を披露していたが、彼らも地底へ行ってしまい拗ねている。(そのグループの長がこぶとりじいさんでじいさんを気に入りまた遊びに来ることを約束させた鬼)
その後は妖怪の山のパワーバランスに影響を与えることを避けて蓑虫の妖怪として過ごしていた。
ちなみに彼女は美しさに重きを置いたスペルカードルールを、
・戦いの中に舞踏を取り入れられる
・「空を舞うことで避けさせる」弾幕を放って強制的に舞踏勝負に持ち込める
といった理由から「力より踊りを尊しとする者と相性がいい」と気に入っており、このルールの制定に関わった霊夢に感謝している。
活躍
東方居虫球での蓑鬼脅留子
空に浮かぶ繭(威虫宮)の謎の神から力と危険性を感じとった脅留子は他の虫と同様暴走状態になり、「他の鬼をねじ伏せて舞踏に目覚めさせる」ために力を求めてその繭へ向かった。
それは、
「人間の里を襲い、それを阻止しに来る神と戦ってほしい」
「そして勝てば神を倒したことで格が上がり、負ければもう鬼ではなくなるが神の眷属として力を得る」
というもので、彼女は負けると思いつつもその提案を受け入れた。
人間の里に向かう途中、自機勢に遭遇したというのが4面の会話部分である。
霊夢や魔理沙が相手の時は鬼であるとも里を襲いに行くことも明かし、さらに人間の恐怖を煽る(=それを倒す神への信仰心も高まる)ために襲い掛かって来る。(霊夢は倒した状態で里まで連れていこうとし、魔理沙は片腕を奪おうとした)
敗北後は素直に負けを認め、人間の里をもう襲わないことを約束した。
一方リグルが相手の場合は虫同士和気あいあいとした会話をする。ただし鬼であることは伏せたままで目的の方も「ある場所に戦いに行く」とぼかしている。
こちらでは襲い掛かるのではなく「その戦いに向けての肩慣らしを依頼する」という形で戦闘が始まる。
しかし肩慣らしの後、彼女は遠くの蝶の群れの中に博麗の巫女が混ざっているのを目撃する。そしてその後の5面で霊夢ルートと同じ結末を迎えたことが明かされた。
里の襲撃には失敗した彼女だったが、その後のとある行動が物語の結末を大きく変えることになる。
その後は神やその従者と共に威虫宮に棲み、いろいろ面倒を見てやっているらしい。
それは拗ねっぱなしで荒んでいた彼女の心を少し軽くする選択だったようである。
幻想郷縁偽での蓑鬼脅留子
つい最近鬼だと発覚したのでそれを踏まえての危険度評価は保留中になっているが、様々な理由から「鬼の中では比較的危険度は低いと思われる」とされている。
ちなみに彼女を怒らせてしまうと痛みがないのをいいことに体の一部を持って行ってしまうが、後日謝罪して踊りを見せれば上手い下手に関係なく返してくれるらしい。
妖蟲大戦争での蓑鬼脅留子
彼女も現代流蠱毒に参加していた。と言っても自分が力を得るためではない。
手加減が下手な威虫宮の神のために、相応しい挑戦者以外を追い払う役目を負い威虫宮付近で番をしていたのである。
が、肝心のその神が好奇心から脱走してしまい、捜しに行こうとしていたところにリグルがやって来た。
リグルが神に挑戦しに来たことを知った彼女は、「怪我をされてからでは遅い」とそれを阻止するために珍しく力業の弾幕で対応。
敗北後はリグルのことを「相応しい挑戦者」だと認めて、神を捜すために去って行った。
彼女が負けた一因には頭の中に心配事があって集中できていなかったというのもあるのだが大丈夫なのだろうか……
しばらく後、リグルが別の場所で戦っている間になんとか神を連れ戻した。
威虫宮の入り口では鱗雪と共にリグルを出迎え、「死骸になる前に拾ってあげるから」と神への挑戦を促していた。
威虫宮で神が戦う中、使われた召喚タイプのスペルカードによって鱗雪と共に一時的にだがリグルと再戦した。
その後、敗北した神とリグルが談笑していたところに何故か威虫宮に届いていたリグル宛ての手紙を届ける。
手紙の内容は蠱毒の主催者からの「ファイナルステージ」開催のお知らせであり……
威虫宮の虫の中では一番しっかりしているため、何かと苦労が多いとのこと。
仮想スペルカード一覧
東方居虫球
風舞「バグワームペンデュラム」
炎舞「ミノボシのファイヤーダンス」
歌舞「鬼呼び哀歌」
人舞「鼓舞の宝珠」(NORMAL以下)
人舞「踊る翁と片頬の珠」(HARD)
誇舞「唸る百鬼と翁の舞踏」(LUNATIC)
神舞「威虫宮奉納舞」(ラストスペル)
「鬼神演舞」(ラストワード)
妖蟲大戦争
エリア4
要塞「森林フォートレス」(episode1)
体当「ミノムシタックル」(episode1)
光符「怪光対決 ~ 蓑星 vs 川蛍」(episode2)
鬼符「秋風の鬼の子」(episode2)
模倣舞「瘤の翁への賛美舞」(episode3)
エリアCH
「神虫祠奉納乱舞」(episode6)