概要
鱗翅目ミノガ科の蛾の一種。日本で最も一般に知られるミノムシである。
幼虫は他のミノムシと同様糸を吐き、木片や葉っぱなどを繋ぎ合わせて「蓑」を作り巣にする。この蓑は最大4.5cmほどで、日本に生息するミノムシの中では最大に誇る。
近くにあるものは何でも蓑に組み込むため、毛糸などを置いておくとカラフルな蓑を作ることで知られる。
…という話が有名であるが、メスは一生この蓑から出ることはできない。オオミノガの成虫で飛行能力を持つのはオスだけであり、メスは幼虫をそのまま大型化したような外見をしている。オスはメスと交尾すると死に、メスは自分の蓑の中で産卵、孵化と同時に命尽きて蓑から身を投じ死ぬ。
その儚い生きざま故に、古くは鬼の子と称されていた。
日本では1990年代頃に入ってきた外来種のヤドリバエに寄生されることで激減しており、一部の自治体では絶滅危惧種に指定されている。