「かんころり~ん♪」
「まだこんなところをうろついていたのか
今日はもうおうちに帰りなさい」
基本情報
概要
出斐華緒(でいはなお)は東方二次創作作品「東方居虫球」に登場する化け草履のオリキャラ。
stage1「魔音響く出入口」(人間の里)の中ボスとボスを担当する。
同作の池谷猩子と同様に珍しく「虫」がモチーフにないキャラだが、藁製の草履ということで草履虫や草鞋虫の暗示でもある。
主に里の中にいる妖怪であり、人間には友好的だがかなり説教臭い。
容姿
頭に草履を乗せ、金髪の髪をうなじのあたりでまとめて縛っている。耳はエルフ耳。
近眼であるためかモノクルをかけており、その紐の先には小さな下駄がぶら下がっている。
シャツにも下駄の裏側を模した柄がついてるが、これは後述するように下駄の要素を持つ付喪神でもあるため。
薄黄色のジャケットを着ており、それには頭の草履の鼻緒と同じ花柄の襟がついている。
このジャケットは丈が結構長いが半袖であり、裾の部分がボロボロになってしまっている。
スカートには「百鬼夜行絵巻」で草履の付喪神が乗っている杖のような馬が描かれているが手綱が外れてしまっている。
「履」と描かれたショルダーバッグを左肩にかけ、右手には鑿(のみ)を持っている。
これらは履物修理用のツールらしい。
種族
化け草履を自称しているが、その実態は様々な履物を取り込んだ集合体の付喪神。
見た目の面では草履以外にも下駄の要素が強く出ている。
また、頭に乗せている履物が草履以外になることもあるらしい。
幻想郷縁偽での本人による供述によると「複数の履物の記憶を持つがいつ混ざったかは覚えてない」とのこと。
これは現在最も有名になっている水木しげる氏版の化け草履の元ネタ(聴耳草紙)が話の付喪神を単に「履物の化物」と書き、歌の内容は下駄の特徴に当てはまることに由来する。
能力
「履物のある場所に現れる程度の能力」
書いてあるそのまま能力であり、履物がある場所にはどこにでも現れることができる。
人間などに履かれた状態の履物は効果の対象外。
それでもかなりの広範囲をワープ移動できるため説教から逃げ出すのがとても難しくなる。
主にこの能力を使って現れるのはひどく扱われた履物がある家であり、移動自体は基本的に徒歩か飛行で行っているという。
人物
普段は変な歌を歌いながら人里をうろついている。
この歌は人間を怖がらせて緊張感を持たせるためのものらしいので面白がると怒る。
悪い妖怪ではないのだが、おせっかい焼きで非常に説教臭い性格。
「道具と人間の幸福な共存」を目指しており、道具を粗末にしている人間を見かけると説教をしに行く。
その説教の長さは閻魔様にも匹敵するため、道具を粗末に扱いがちな人間、特に子供にはウザがられている。
自身も付喪神であるが(人間を恨むような)付喪神が新たに生まれるのは望んでおらず、格安で履物を修理する修理専門の履物屋「でえい」をやっていたり、時には疲労した道具を供養(完全な破壊)することもある。
「でえい」の経営中は「でえいでえい」と掛け声をあげるが、これは江戸時代の雪駄直し職人が掛け声としていた江戸訛りの「手入れ」が由来。(名字も同じ由来)
人間思いの妖怪であり、道具以外に関することでも説教をしがち。
活躍
東方居虫球での出斐華緒
異変が起こっていたので自主的に人里をパトロールしていた。
里に人っ子一人見えなかったのは彼女のステイホームの呼びかけも一因だった。
霊夢・魔理沙ルートでは彼女らのことを「異変中なのに里の外へ出かけようとしている子供」だと勘違いし、帰宅を促してくる。
異変で降っていた粉による視界不良と近眼、そして異変によって冷静さを失っていたのが原因らしい。
帰宅を促された霊夢たちは当然それぞれ反論を行うが、忠告されたのに舐めた様子を取っていると勘違いに勘違いを重ねて、
「こりゃ少し痛い目に遭ってもらわないといかんようだな!」
と反省を促すために襲い掛かってくる。
しかしそこは1面ボス。あっさり退治され逆に自分が痛い目に遭い反省することになった。
リグルルートにおいては相手が異変中にやって来た妖怪なので最初から敵意をむき出しにして追い返そうとしてくる。
しかしリグルは会話開始時点で人っ子一人見えない人間の里を「つまらない」と感じて帰ろうとしていたのでこちらも骨折り損のくたびれ儲けである。
ちなみに「もっとカードを用意しておくべきだったか」と発言しているため、居虫球で使用するもの以外にもスペルカードを所持している可能性がある。(ラストワードのことかもしれないが)
幻想郷縁偽での出斐華緒
前述の通りかなり人間には友好的な妖怪なのだが、幻想郷縁偽では
「基本的には道具の心情を優先する」
「他の妖怪から守ってくれることもあるが、付喪神相手にトラブルを起こしてしまった場合は頼れない可能性が高い」
などと書かれてしまっている。(他の付喪神に遭遇した場面が無いので実際どうなるかは分からないが……)
一方で「説教される可能性はあっても襲われる心配はほぼない」とも書かれており、著者にはある程度信頼されているようだ。
また、外の世界から流れ着いた道具を供養するために無縁塚へも行っていることが記されている。
仮想スペルカード一覧
帰宅「玄関口の履物乱舞」(中ボスHARD以上)
下駄「トリプルアイドモンスター」(NORMAL以下)
下駄「三眼二牙の怪物」(HARD以上)
草履「小路の行き帰り」(NORMAL以下)
草履「大街道の往来」(HARD以上)
突撃「下駄箱のガトリング」(ラストスペル)
「レッグレスアーミー」(ラストワード)