機体データ
型式番号 | 不明 |
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所属 | EARM |
開発 | 不明 |
全長 | 93.5m |
全高 | 28.2m |
武装 | メガ粒子砲×2、クロー×2、ミサイル、スプレッダー |
特殊装備 | Iフィールド・ジェネレーター×2、テザー・ジェネレーター×2 |
概要
ビジュアルブック『ガンダムMSグラフィカ MSΖ-006 Ζ GUNDAM』に登場。型式番号は不明。
第二次ネオ・ジオン抗争後、反地球連邦組織「EARM」(地球回復運動)が独自に開発していたモビルアーマー(MA)。宇宙空間、特に地球低軌道から大気圏上層部を主な活動領域としており、「テザー」と呼ばれる独自技術の産物を装備する点を特徴とする。
機体は上下2段となった胴体を中心として、後部に大推力のスラスターを、両側面にIフィールド・ジェネレーターやテザー・ジェネレーター、大型のクローなどを複合した「腕部」とも言える形のユニットを備えている。また、機首には頭部のような形状の部位があり、ここにアームレイカー式のコクピットを内蔵する。
金色の塗装とIフィールドの発光に包まれた流麗なフォルムは、目撃したパイロットに「メカニズムの美」と評されている。
テザーは、ある種のナノカーボン繊維で形成されていると見られる帯状の装備で、Iフィールドを用いて自在に形状を制御できる。
これを意図的にスペースデブリなどに接触させることで、デブリが持つ運動量を吸収し、自機の運動量に変換することが可能(いわゆる「ニュートンのゆりかご」をイメージすると分かりやすい)。さらに、デブリから得た運動量のベクトルを変えることもでき、これをバーニア代わりに用いることで優れた機動性を発揮する。
また、テザーはIフィールドと併用することで、ビーム攻撃や大気との摩擦熱に対する防御手段としても機能する他、アメーバ類の仮足(触腕)のように他の物体を吸収・放出する能力も持つという。
なお、先端には「テザー・ハンド」と呼ばれる小型のクロー・アームが備わっており、交戦したパイロットには一時有線式サイコミュ兵器と誤認されている。
クロー以外の武装としては、上下の胴体の接合部にメガ粒子砲2門を固定装備する他、後方に向けてビデオ誘導式のミサイルや、金属製のボールをまき散らして運動エネルギーで敵を攻撃するスプレッダーなどを発射することも可能。
テザーやその高精度な管制システムなど、レイウルスに用いられた技術は出所が不明なものも多く、EARMが独自開発したものとも考えられている。EARM自体はネオ・ジオン残党の隠れ蓑であるとする推測もあるが、これらの技術がジオン系のものなのかも不明。
宇宙世紀0097年、これらの技術が世に広まることで自社の利権が損なわれることを恐れたアナハイム・エレクトロニクスは、地球連邦軍に働きかけて共同でEARMの制圧作戦を実施する。
レイウルスは地球軌道上に浮かぶデブリに潜伏していたが、アナハイムが手配した「ライトニング」のコードネームを持つ傭兵が駆るΖガンダム(再生産機)に捕捉され、軌道上での追撃戦の末にΖガンダムの腹部にクローを貫通させるも、同時にコクピットをビーム・サーベルで破壊され沈黙。その後は大気圏に突入して燃え尽き、アナハイムの目論見通りに技術的な詳細は不明なままとなった。
関連タグ
グスタフ・カール - EARMがレイウルスとともに運用していた機体。
ゾディ・アック - 低軌道を主戦域とするMA繋がり。