泉野明「ジャンゴだね」
篠原遊馬「ジャンゴだ」
概要
『機動警察パトレイバー』に登場するレイバーの内の一機種。
注)「機動警察パトレイバー」はメディアミックス作品の為、作中での描写、設定資料全集、ムック、雑誌によって設定の相違点が非常に多い事にご注意下さい。
データ
機体名 | ジャンゴ |
---|---|
制式名称 | No Data |
開発メーカー | 菱井インダストリー |
全高 | No Data |
全幅 | No Data |
全装備重量 | No Data |
最大起重 | No Data |
最小回転半径 | No Data |
装甲材質 | FRP |
装備 | No Data |
主な乗員 | 作業員、テロリスト |
機体について
菱井インダストリーが開発・製造。2000年夏にはすでに販売されている重量級作業用レイバー。
制式名称(型式番号)は不明。
機体名はジャンゴ。ジャンゴとはロマニ語で覚醒、目覚めるという意味。(あるいは「続・荒野の用心棒」の主人公から)
作中では菱井インダストリー製と説明されている、おそらくHLシリーズに連なるレイバーと思われる。正確な製造年は不明だが形状から1998~1999年頃と思われる。性能面は資料が少ないため不明点が多い。そのため外観や描写からの推測が主となる。
全高は建物三階分あり、それをややつっかえる程と描写されている。なので全高8m半~9m前後と思われ、レイバーの中ではかなりの巨体となる。作中で装甲材質はFRPとされている。おそらく ブルドッグ、ヘラクレス21、レックス2500と同じFRP、FRM(アルミニウム)の複合装甲。動きは鈍重で、重量もかなり重い描写がされている。
機体形状は大きく盛り上がった肩が特徴的な見た目をしていて、ペンチのような三本爪の巨大なマニピュレーター、短く太い脚部、円筒の胴、背中には円形の大きな排気ダクトがある。
胸部最上部に操縦席がある。操縦席は密閉型ではなく、タイラント2000のようなキャノピーウィンドウ式。巨体で操縦席からの死角が多いのを補助するためか胴の中央部にセンサーヘッド、頭部状のメインカメラがある。レイバーとしては珍しいことにデュアルカメラ式。
頭頂部サブセンサー(ペリスコープ)があるため、浅深度での水中行動が可能なのかもしれない?
停電した地下の暗闇でも行動可能なため暗視能力があると思われる。
他のHLシリーズのオプションパーツに互換性があるかは不明。
その出自は?
本項目は根拠のないあくまでも推測の域を出ないものであることに留意してください。
全体的なパーツデザインなどにブルドッグ、ヘラクレス21との共通点がある。
・がに股、操縦席の位置、ライトの形状がブルドッグと同じ。
・頭頂部サブセンサーとアンテナがヘラクレス21と同じ。
・足元、甲や爪の形と配置がヘラクレス21と同じ。
しかし操縦席がキャノピー式、手が97式と同じペンチ型。初期の菱井レイバーを彷彿させる機能重視のおよそ人型とは言えない姿などあきらかに旧式ぽさが混ざっている。
推測としては
1.ブルドックとヘラクレス21の中間的な機体。
2.96~97年ごろに開発販売した旧式機を、ヘラクレス21の技術を流用して改修したモデルチェンジ版の再販機。
かもしれない
劇中における描写
ヘラクレス21、ジャンゴ、トーラスの3機のレイバーを奪取したテロリストが東京都地下に建設中の治水管に突入。爆弾を仕掛けて警備部と公安への反省を要求するテロを行った。犯行グループはいずれも狭い地下作業場でのレイバー操作に慣れており、さらに停電、待ち伏せ、爆弾の罠を駆使されて特車二課は大苦戦となった。
イングラム2号機は3機に袋叩きに会って脱落、イングラム1号機はトーラスと対決した。逃走を図ったジャンゴは、創設予定の大阪府警レイバー隊からの研修生である乙訓正也の搭乗していたイングラム3号機と対峙。とある事情で戦意喪失した3号機を、手にしたレールで滅多打ちにして破壊した。
逃走中に作業員や機動隊の前に姿を現すのだが、その巨体と不気味な行動から妙な威圧感を発している。その後は機動隊の放水と対レイバー用のワイヤー銃に絡めとられてリフトを転落。機体は大破四散した。搭乗していたテロリスト達は放水中に機体をオートに切り替え、落下前に脱出して逃走に成功した。
本件で犯人を取り逃がしたことで警察の派閥争いは混乱し、特車二課の警察内での立場が非常に悪くなったことが示唆されており、特車二課の福島課長は責任を取らされて左遷させられたようである。(おそらく劇場版2作目で福島課長がおらず、南雲しのぶが特車二課課長代理に就任している件の補完となっていると思われる。)
「機動警察パトレイバー」のレイバーメカニックデザイン
初期OVA、劇場版1作目はヘッドギアメンバーのゆうきまさみ、出渕裕、押井守が原案を出し、伊藤和典と高田明美が意見を添えて、出渕裕がメカデザインとしてまとめ上げる形で作られていた。TVアニメ版以降はおおむね出渕裕、漫画版はゆうきまさみによるものである。
しかし機動警察パトレイバー小説版では、伊藤和則の弟子である脚本家の横手美智子がレイバー原案。機動戦士ガンダムΖΖに続いて出渕裕の「機動警察パトレイバー」メカデザインサポートを務めていた、佐山善則がメカデザインを行うという異色の組み合わせとなっている。この際に、横手美智子は締め切りぎりぎりで書き上げていたため、佐山善則は休暇が潰れてしまうことを嘆くことになった、らしい。
その後、佐山善則は1994年のパソコン(PC-9801)用ゲーム。「PATLABOR OPERATION TOKYO BAY」にて多数のオリジナルレイバーをデザインしている。
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