あらすじ
メサイア攻防戦でギルバート・デュランダル前プラント最高評議会議長が戦死してから数年後。
かつて、地球連合軍とザフトとの凄絶な戦闘が行われた地球のとある都市で行われた、世界に平和を訴えかけるための式典に、キラ・ヤマトは妻であり現プラント最高評議会議長でもあるラクス・クラインと共に参加していた。
だが……その式典で発生した爆弾テロにより、キラは最愛の存在であるラクスを失ってしまう。
数年前の第1次連合・プラント大戦で、憧れだった少女を目の前で失った時のように。
その後、爆弾テロを起こした首謀者が未だに反コーディネイター主義を掲げるブルーコスモスだと知ったキラは、ストライクフリーダム単機で出撃。
出撃してから僅か数時間後にブルーコスモスの拠点だったヘブンズベースを壊滅させた。
ヘブンズベースの消失により、ブルーコスモスの一斉蜂起が失敗に終わってから半月後に行われたラクスの国葬の後、キラは行方をくらました。
民衆はいつかキラが戻ってくると信じていた。
彼は英雄であり、世界の守護者であり、平和の歌姫の伴侶であるのだから、と。
ラクスの意思を継ぎ平和をもたらすのはキラしかいない、と。
しかし……ラクスの国葬から50日後、キラは世界に対して宣戦布告。
双子の姉の説得を拒絶し、嘗ての友や仲間に対してためらいの無い戦いを見せた彼を止められる者は、今は亡きラクスを除いて、もう誰もいないと思われていた。
第2次連合・プラント大戦後、ザフトを除隊した黒髪と赤い瞳の男を除いては。
登場人物
主要人物
今は亡き妻・ラクスが目指そうとしたものに向かって進むために、争いが終わらない世界に対して宣戦布告する。
キラにとって最愛であった女性。
『スーパーロボット大戦Z』シリーズや『スーパーロボット大戦UX』におけるラクスのように、プラントの最高評議会議長に就任していた。
物語のプロローグで行われた平和式典で起きた爆弾テロから、自身と同じ名と同じ色の髪を持つ少女「ラクス」を庇い、命を落としてしまう……。
その直前、キラに対して「争いの無い世界を創って欲しい」と言い遺した。
心に巣食うバーサーカーに呑まれかねないキラに、『想い』という道標を与えることが出来る唯一の存在でもあった。
- ラクス
本作におけるオリキャラの一人である5〜6歳の少女。
偶然にもラクスと同じ名前であり、髪の色も彼女とラクスの影武者だった少女と同じピンク。
プロローグにおける平和式典で、ラクスにプラントへ招待してくれる約束を交わしたが、その直後に発生した爆弾テロによってそれは永遠に果たされなくなってしまった……。
前述した爆弾テロで爆発から庇ってくれたラクスだけでなく両親も失ったため、事件後は孤児院に預けられていたが、そこでいじめに遭い孤児院を追い出されたところをキラに拾われる。
まだ幼い彼女には何の罪も無いが、ラクスが亡くなった原因の一つとなってしまったため、キラは当初、彼女に対して何の感情も見せずに接していたが……。
本作のもう一人の主人公。
原作エピローグと違い、恩人だったトダカを殺めたこと、友人だったレイ・ザ・バレルと初恋だったステラ・ルーシェを守れず、メサイア攻防戦で同僚のルナマリア・ホークを殺しかけたことから、「自分は憎しみの種をばら撒くことしか出来ない」としてザフトを除隊。ステラが戦死したベルリンの地にて被災支援活動に従事している。
最初はシン一人だったが、第2次連合・プラント大戦時は共闘したことがあったコニール・アルメタやシンがザフトを除隊する件で彼と喧嘩別れしたルナマリアも加わり、3人で共同生活を送っていた。
しかし、嘗ての宿敵だったキラの世界への宣戦布告をルナマリアやコニールと共に目にしたことで、シンの運命は再び動き出すことになる。