概要
棺桶を引きずったさすらいのガンマン・ジャンゴが辺境の町の二大悪党に戦いを挑む話を描いたイタリア映画。リンチシーンをはじめ、残酷な描写が多いため、イギリスをはじめ各国で上映禁止、あるいは年齢制限がなされた。
本作は監督のセルジオ・コルブッチ、および主演のフランコ・ネロの出世作となった。
また棺桶を引きずったアウトローというキャラクター像は後の作品にも影響を与えた。
邦題では『続・荒野の用心棒』となっているが、セルジオ・レオーネ監督作品の『荒野の用心棒』とは、その翻案となった黒澤明の『用心棒』の「流れ者が町の敵対する集団同士の諍いをたきつけて共倒れを謀る」展開が似ているだけで、作品としては無関係。
配給会社によって付けられた邦題であり、この事が関係して、後に配給された『荒野の用心棒』の正式な続編は『夕陽のガンマン』という邦題になった。
マカロニウエスタンには主人公が用心棒やっていないのに「~の用心棒」とか、続編でもないのに「続」や「新」がつく邦題が多い。本作の後も「~ジャンゴ」と邦題がつく作品が公開されたが、主人公の名がジャンゴではなく、「で、ジャンゴはいつ出るんだ?」といわれたとか。
原題でも「ジャンゴ」とあっても主人公どころか登場人物にジャンゴなんてキャラが出てこないこともあったり…
「ジャンゴ」というガンマンが主人公でタイトルにもなっている(フランコ・ネロとは別の俳優が演じた)作品が数多くつくられるもいずれも本作とは無関係だったが、今作から20年ぶりの正当な続編として今作同様にフランコ・ネロ主演の「ジャンゴ/灼熱の戦場」がイタリアで製作された。(日本では1992年公開)
関連タグ
ジャンゴ繋がれざる者:本作へのオマージュ作品(監督:クエンティン・タランティーノ)
スキヤキ・ウエスタンジャンゴ:本作へのオマージュ作品(監督:三池崇史)