「この俺様の右ストレートを受けてみろ!」
CV/仁内建之
人間態(ボクサー):木村栄
仮面ライダースーパー1 第7話「ドグマ式生きているコンピューター」登場
概要
乱暴を働いたために資格をはく奪された元ウェルター級チャンピオンのボクサーをメガール将軍がスカウトし、すでに完成していた鋼鉄製のボディと合体させて誕生したドグマ王国の蟻型改造人間。なおカメレキングのように脅迫を受け改造を強制されたわけではなく、改造の詳細を聞かされてなお、「強くなれるならなんでもする」と自ら進んで改造手術を受けている。
触角から放つ強力な蟻酸とグローブ状の右手から放つ強力なパンチを武器とする。パンチを放つ際は元ボクサー故に特有の構えをする。元ネタ(後述)を彷彿させる華麗なステップも特徴。
ドグマが5年前に拉致した山下博士が作る、人間の脳を組み込んだ生きたコンピューターに子どもが最適と判断されたため、子どもを次々と誘拐。適合者とされた博士の息子ケンイチを連れ去った。
沖一也がケンイチに発信器を付けていた事からアジトがばれて迎撃に向かい、自慢のボディでスーパー1のパンチやキックを悉く退けた。その実力は一也に「ダメだまったく歯が立たない」「パンチもキックも役に立たない」と言わせるほど。
だが調子に乗り「俺様の体は特別な金属でできているのだ!」と自慢したために、攻略のヒントを与えてしまう。
ならばとスーパー1に冷熱ハンドの超高火炎を浴びせられた直後、慌ててドグマファイターに水をかけさせたため、急激な温度変化による熱疲労で装甲がもろくなってしまう(本来は冷凍ガスを吹き付けるつもりだったのかもしれない)。直後にスーパーライダーダブルキックを受け、全身の装甲にひびを入れられてしまった。
その後は格闘戦を避け蟻酸攻撃で抵抗するも、スーパーライダー前方回転蹴りで怯んだところにスーパーライダー日輪キックを受け倒された。
ファイターからアリギサンダーの敗北を知らされたメガール将軍はあっさりとアジトと博士を放棄。山下親子は無事救い出された。
余談
ネーミングはアリ+蟻酸にアレクサンダー大王をかけたようだが、「強いパンチの蟻の化け物」とチョロの話を聞いた良が「モハメド・アリ?」と言ったことから、モハメド・アリともかけていると思われる。
人間態を演じた木村栄氏は2時間ドラマや時代劇の悪役として活躍している。
山下博士を演じた池田鴻氏は機動戦士ガンダムのOPとEDを歌われた方で有名。東映特撮では他に「宇宙刑事シャリバン」と「巨獣特捜ジャスピオン」にも出演されているが、前者では宇宙犯罪組織マドーに脳をコンピューターに組み込まれそうになった大学教授、後者は自分の細胞から作った回路でロボットを暴れさせる計画を企む科学者役だった。生体メカとは何かと縁がありそうだ。
なお、池田鴻氏は1988年3月5日、直腸癌により48歳の若さで逝去した。