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編集者:塩田多弾砲
編集内容:マッドシンカー、アニヒラス、ブラスターを追記。
目次
ページ先頭
  • 1 概要
  • 2 あらすじ
  • 3 登場人物
  • 3.1 ファンタスティック・フォー
  • 3.1.1 Mr.ファンタステック/リード・リチャーズ
  • 3.1.2 インビジブルガール(インジブルウーマン)/スーザン”スー”・ストーム=リチャーズ
  • 3.1.3 ヒューマントーチ/ジョナサン・”ジョニー”・ストーム
  • 3.1.4 ザ・シング/ベン・グリム
  • 3.2 その他
  • 3.2.1 フランクリン・リチャーズ
  • 3.2.2 ヴァレリア・リチャーズ
  • 3.2.3 シルバーサーファー
  • 3.2.4 ネイモア・ザ・サブマリナー
  • 3.2.5 アリシア・マスターズ
  • 3.2.6 ウォッチャー/ウアトゥ
  • 3.2.7 アガサ・ハークネス
  • 3.2.8 ウィリー・ランプキン
  • 3.3 臨時メンバー
  • 3.3.1 スパイダーマン
  • 3.3.2 ジェニファー・ウォルターズ=シーハルク
  • 3.3.3 サンドラ
  • 3.3.4 シャロン・ベンチュラ=シー・シング
  • 3.3.5 ストーム
  • 3.3.6 ブラックパンサー
  • 3.3.7 インヒューマンズ
  • 3.4 ニュー・ファンタスティックフォー
  • 3.5 ヴィラン
  • 3.5.1 Dr.DOOM(ドクタードーム)
  • 3.5.2 ギャラクタス
  • 3.5.3 スーパースクラル
  • 3.5.4 パペットマスター/フィリップ・マスターズ
  • 3.5.5 モールマン/ハーヴェイ・エルダー
  • 3.5.6 ウィザード/ベントレイ・ウィットマン
  • 3.5.7 フライトフルフォー
  • 3.5.8 サイコマン
  • 3.5.9 マッドシンカー
  • 3.5.10 アニヒラス
  • 3.5.11 ブラスター
  • 3.5.12 インポッシブルマン
  • 4 実写化
  • 5 その他
  • 6 関連イラスト
  • 7 関連タグ
  • 概要

    宇宙飛行中に未知の宇宙線を浴びた結果、それぞれがユニークな特殊能力を身に着けることになった4人組が、ヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」を結成して活躍する。チームのシンボルマークは「④」。略称は「F4」など。

    元々はSFを下地としたパルプフィクションに生活感や人情などの要素を加えたような物語で、スタン・リーが漫画家ジャック・カービーと組んで描いた作品。

    デビューは1961年で、キャプテン・アメリカなど戦時中にデビューしたいわゆるゴールデンエイジ組を除けば、MARVELの中でも最古参のヒーローに数えられる。また、チームとしてデザインされ生み出された初のMARVELヒーローでもある。

    初のチームヒーローであるのみならず、初の「ヒーローたちのファミリー」を描いた作品でもある。これまでのヒーローは、冒険譚や悪漢との戦いをメインとしていたが、その分生活感や日常といったものがあまり描かれていなかった。

    しかし本作では、集まった皆が家族として、どのように生活しているのか、一つ屋根の下でどんな事が起こっているのか。そういった事も描いている。

    つまらない事で喧嘩し、家出したり、仲直りして戻ってきたり、仕事と(ヒーロー稼業と)家庭とどちらを優先すべきか、交友関係や恋愛関係、社会的な立場、そういった「家庭・家族」を描いたヒーローチームでもあるのだ。

    原作の世界ではスパイダーマンといった同社ヒーロー同士の競演がしょっちゅうある(と、言うかスパイダーマンに至っては「給料が出るだろう」と思い、チームに入れてくれと言ったら「非営利団体だから給料でないよ」と言われ、ガックリした過去がある)。

    正体を公表しており、世間的には有名人。

    あらすじ

    若き天才科学者リード・リチャーズ博士は恋人のスーザン、その弟のジョニー、学生時代からの友人のベンと共に自身が製作したロケットで宇宙飛行に挑んだところ、未知の宇宙線を浴びてしまう。その影響で、彼らは超能力を獲得した。

    地球に帰還した彼らはその能力を正義のために使うことを決意し、ニューヨークに本拠基地を設置。

    各々の超能力と、リーダーとなったリード(Mr.ファンタステック)が開発したさまざまな超発明を武器にして、地球を脅かす様々な悪と戦い続ける。

    登場人物

    ファンタスティック・フォー

    Mr.ファンタステック/リード・リチャーズ

    リーダーにしてチームの頭脳。宇宙線を浴びた結果、体をゴムのように変形させることができる様になり、体を変形させて攻撃をしたり相手の攻撃をかわしたりできる。Dr.ドゥームとは大学時代の友人だった。

    非営利団体であるF4の活動資金は彼の特許収入で賄われている。

    インビジブルガール(インジブルウーマン)/スーザン”スー”・ストーム=リチャーズ

    リードの恋人。宇宙線を浴びた結果、自身の周りの光を屈折させて、あたかも透明になったかの様に見せる事が出来るようになった。バリヤーや標的の動きを封じ込めたり足場を作ることもできる。作った足場に乗り移動する事で、空中移動する事も可能。

    後にリードと結婚し、1男1女を設ける。

    ヒューマントーチ/ジョナサン・”ジョニー”・ストーム

    スーの弟。宇宙線を浴びた結果、炎を自由に操れるようになった。体に炎を纏ったり、火の玉を飛ばしたり、あるいは自身が火の玉となって飛行することもできる。

    年齢が近いスパイダーマンやアイスマン(X-MEN)とはワルガキ仲間。炎を発生させる時には「FLAME ON(発火)!」と叫ぶ。

    一時期家族を守るために死亡してたけど、アメコミのいつものテコ入れで無事復活しました。

    F4以前、ゴールデンエイジにも「ヒューマン・トーチ」というヒーローは存在したが、これは全くの別人。炎を身にまとう能力を持った人造人間という設定で、キャプテン・アメリカと共に第二次世界大戦を戦った。

    (後年の作品では、「オリジナルトーチの能力に似ているため、ジョニーは同じヒーロー名を名乗る事にした」という設定もある。詳細はヒューマントーチ個別記事を参照)

    近年の実写版のキャストが、どちらもMCUで別のヒーローを演じていることで知られる。2005年版でヒューマントーチを演じたクリス・エヴァンスは後にMCU版キャプテン・アメリカを演じた。2015年のリブート版に出演したマイケル・B・ジョーダンは、後に「デビューしたのがF4誌だった陛下」の単独主演映画でメインヴィラン役を務めた。

    ザ・シング/ベン・グリム

    リードの学生時代からの友人。宇宙線を浴びた結果、ハルク並の怪力無双の全身が岩だらけの岩石人間に変貌してしまった。

    他の3名と外見が明らかに違う事がコンプレックスで、能力を捨てようと考えた事もある。容姿の所為で妻に逃げられる、世間からジョークや怪物扱いを受ける等、悲劇性が最も強い受難の人。ジョニーとは良いケンカ友達。元パイロットだったので、宇宙船の操縦士を務めた。

    バトルの前には「It's clobberin' time!」という掛け声がお決まりの台詞となっている(宇宙忍者ゴームズでは「ムッシュムラムラ!」、実写映画では「鉄拳制裁タイムだ!」、90年代に発行されたマーベルコミックの邦訳では「戦いのお時間だぜ!」と訳された)。

    その他

    フランクリン・リチャーズ

    リードとスーの息子。非常に強い能力を持ったミュータント。強力なテレキネシスやテレパシーなどを使えるほか、強力な「現実改変能力」を持つ。これを用い、母が流産した子を平行世界で新生させたり、「オンスロート」事件で犠牲となったヒーロー達を別世界に再生させ(ヒーローズ・リボーン)、そこからヒーロー達を帰還させたり(「ヒーローズ・リターン」)、その潜在的能力は計り知れないものがある。

    マーベルユニバースの20年後を描いたMC2の世界(スパイダーガールの舞台)では「サイロード」と名乗り、「ファンタスティック・ファイブ」と改称したチームのメンバーとして活躍する。

    ヴァレリア・リチャーズ

    リードとスーの娘。初登場時は「ドクター・ドゥームの娘」を自称していた。その正体は流産したリードとスーの子供を、フランクリンが別世界に送りそこで誕生させた

    別世界で成長し時間を遡って元の世界へ戻ってきたため、兄であるフランクリンより年上になってしまったが、平行世界の破滅を狙う敵を打ち倒した際の世界再生の影響を受けて肉体が消滅。再びスーの胎内へ宿る形で新生を果たす。名付け親はドゥームで、彼の初恋相手から取った。

    シルバーサーファー

    ゼン・ラ星人。宇宙魔神ギャラクタスの尖兵だったが、地球人の優しさを知り、主人に反旗を翻す。ギャラクタスは撤退するも、その際宇宙を飛び回る力を奪われ地球にとじこめられてしまう。白銀のサーフボードで宇宙空間を渡る。コズミック・パワーを駆使する、高貴な魂を持つヒーロー。

    ネイモア・ザ・サブマリナー

    海底王国アトランティスの王子。地上人とのハーフであり、海洋汚染を繰り返す地上に対し宣戦布告しては、和解するといった事を繰り返していた。海中で呼吸し自在に活動できるほか、足首にある小さな翼を用いて飛行する事も可能。過去には、ゴールデンエイジのオリジナルヒューマントーチ(ジョニーとは別人)と対立し戦ったり、協力して枢軸国と戦ったりした。

    リードとは、スーを巡る恋のライバルでもあった。

    アリシア・マスターズ

    シングの恋人である盲目の女性彫刻家。実は、ファンタスティックフォーの仇敵:パペットマスターの養女。

    ウォッチャー/ウアトゥ

    宇宙の歴史を観測し、記録する種族の地球担当。どのような絶滅の危機にあっても直接的な干渉をしてはならないという鉄の掟を持つ。はずなのだが、色々と地球のヒーロー達の世話を焼く。

    アガサ・ハークネス

    世界最高齢の魔女。ドクター・ストレンジと同様に、強力な魔法を用いる。スカーレット・ウィッチの師匠でもある。ファンタスティックフォーとは友人同士で、フランクリンが赤子の頃には乳母もやっていた。

    ウィリー・ランプキン

    ファンタスティックフォーの住むバクスタービルに、毎回手紙を届けている郵便配達人。白髭と丸眼鏡の老人で、超能力などは有していない一般人。1963年の原作コミック#11から登場し続けているキャラクター。

    臨時メンバー

    ファンタスティックフォーは、時折臨時メンバーを加える事もあった。

    スパイダーマン

    ジョニーとは仲が良く(ただし、ジョニーは正体がピーターとは知らない)、良くコンビを組んだり、ファンタスティックフォーの臨時メンバーに迎えられたりしていた。一時期は、ニューファンタスティックフォーのメンバーになった事も。また、ジョニーが生死不明の時には、ジョニーの遺言でメンバーになっていた事もあった。

    ジェニファー・ウォルターズ=シーハルク

    ハルクことブルース・バナーの従姉妹。凶弾に倒れ死にかけたところでバナーから輸血され、緑の肌と怪力を持つようになった。本職は弁護士。一時期、ザ・シングが抜けた時に臨時メンバーとして参加した事があった。

    サンドラ

    女性が支配する異次元世界からやってきた、最強の女戦士。ザ・シングを最強の男と認め、タイトルマッチを申し込む。後に和解し、ザ・シングが抜けた時には代役を務める仲になった。

    シャロン・ベンチュラ=シー・シング

    ザ・シング=ベン離脱時の一時メンバー。加入後、事故でザ・シングと同じ姿となる。

    ストーム

    X-メンの一員。シビルウォー時にスーザンとリードの間にできた溝を埋めるために二人が一時的に離脱。その間の臨時メンバーとして加入。

    ブラックパンサー

    ストームと同じ理由で、臨時メンバーとして加入。それ以前からもファンタスティックフォーとは親しく、顔見知りだった。

    インヒューマンズ

    首都アッティランに住む、超能力を有する種族。王のブラックボルト、その妻メデューサ、物質破壊の格闘技を用いるカーナック、足を踏みしめ全てを破壊するゴーゴンといったインヒューマンズたちは、ファンタスティックフォーの友人である。

    ニュー・ファンタスティックフォー

    色々な理由で、新たに結成されたファンタスティックフォー。

    • 1992年版

    スーが、スクラルに襲われ殺されたリード(後に生存が判明)の仇討にと、集めて結成したチーム。

    メンバーは、ハルク、ウルヴァリン、ゴーストライダー、スパイダーマン

    • 2009年版

    サノスが、インフィニティガントレットでヒーローを壊滅させたIF世界におけるメンバー。

    スパイダーマン、ウルヴァリン、ハルク、ゴーストライダー、アイアンマンで構成。

    ヴィラン

    Dr.DOOM(ドクタードーム)

    ファンタスティック・フォーの宿敵にして、おそらく最も有名なヴィラン。詳しくは上記まで。

    ギャラクタス

    コズミック・ビーイングの一人。ビックバン以前の旧宇宙から存在する宇宙魔神。惑星のエネルギーを食料としており、常に腹ペコ状態。一度、魔の手を地球に向けたが、ファンタスティック・フォーを含む地球のヒーロー連合軍の尽力、反旗を翻したシルバーサーファーの抵抗により撤退している。

    最近メガネっ娘で、Twitter中毒(実際に公式でアカウントまで存在する)な娘さん:ギャラクタがいる事が判明。彼女も常に空腹状態で、人・物を見るとカロリー計算してしまう癖を持つ。ギャラクタさんギャラクタさんby羊箱

    スーパースクラル

    変身能力があるエイリアン:スクラル星人の切り札。ファンタスティックフォー全員の能力を一人で使うことができる。

    パペットマスター/フィリップ・マスターズ

    放射性粘土から対象者に良く似た人形を作り、その人形を操る事で対象者の動きを支配してしまうと言う能力を持つヴィラン。アリシアの養父で、その外観は禿げ頭で出っ歯の小柄なおっさん。人形を用いてジョニーとベンを戦わせあったり、過去に戦ったヴィランのアンドロイドを作って差し向けたりした。

    しかしヴィランであっても、根っからの悪人ではなく、アリシアに諭されて改心する。

    モールマン/ハーヴェイ・エルダー

    記念すべきファンタスティックフォーのヴィラン第1号。緑の服に巨大なサングラスというスタイルで木の杖を持った短躯のおっちゃん。醜い外観のため、人間社会に見切りをつけて、地底怪獣軍団を操り大暴れしようとした。

    ウィザード/ベントレイ・ウィットマン

    元発明家で奇術師のB級ヴィラン。超人には及ばないが、普通の人間よりも優れた技量を持つ発明家で、以前から発明品を悪用し悪事を働いていた。

    反重力ディスクで空を飛び、ヘルメットとスーツに身を固めて、ガントレットからエネルギーブラストを放つ。当初は一人でファンタスティックフォーに挑戦していたが、後に様々なヴィランを集め、「フライトフルフォー」を結成。4対4で対抗するように。

    フライトフルフォー

    ヴィランのウィザードが、ファンタスティックフォーに対抗すべく、様々なヴィランを集めて結成したヴィランチーム。当初はウィザード、ペースト・ポット・ピート、サンドマン、メデューサといったメンバーだった。後にメンバーを入れ替えて何度も挑戦するが、一度も勝てた事は無い。

    サイコマン

    ミクロの世界マイクロバースの支配者。ファンタスティックフォーの他、シルバーサーファーやマイクロノーツ(マーベルが翻案したミクロマン)などとも戦った。相手の感情を操作する『エモーショナルマニュピレータ』という武器を持つ。本人の大きさはミクロマン同様に小人サイズで、等身大サイズのロボットボディに乗り込み行動する。

    マッドシンカー

    マッドサイエンティストのヴィラン。様々な犯罪者のヴィランなどと組んで、ファンタスティックフォーと長年戦ってきた。オリジナル・ヒューマントーチを復活させたり、ザ・シングを治療するふりをして、自らがザ・シングの姿になったりと、様々な悪事を重ねている。

    アニヒラス

    異次元空間ネガティブゾーンの支配者。昆虫のような外骨格に身を包み、背の翼で宇宙空間も移動できる。エネルギー源である、反物質が入ったカプセルを身に付けている(スーがフランクリンを出産する時は、この反物質が必要なため、リードはアニヒラスからこの反物質を盗んだ事がある)。

    ブラスター

    ネガティブゾーン内の、惑星バルーアからやってきたエイリアン。見た目は獣のような姿で、強靭な肉体を持ち、腕から爆発する衝撃波を放つ。何度も地球を訪れては、ファンタスティックフォーや他のヒーローたちと戦ってきた。アニヒラスとは敵対している。

    インポッシブルマン

    ポップアップ星から来た宇宙人。ヴィランというよりトラブルメーカーで、本人には悪意はまったくない。

    緑色でとんがり頭の宇宙人。変身能力と物質精製能力を有し、あらゆるものに変身可能。その行動はカートゥーンのギャグキャラクターのようにも見える。あの饒舌な傭兵から、人殺し分を除きギャグ分を多めにした感じだろうか。

    レストランで大食いしたり、タクシーを奪い運転したり、爆弾に変身して皆を大慌てさせたりと、その行動原理は「遊ぶこと」のみ。奇想天外な行動は、自身の母星をギャラクタスに食わせて食あたりを起こさせたほど。

    ベンの怪力やジョニーの炎などを含め、こちらからの攻撃はまったく効かない。

    ただし、無視され退屈する事は我慢ならず、リードたちは彼を無視しまくる事で、地球から自主的に去ってもらった。

    後に何度もちょくちょく地球に来てはトラブルを起こしていたが、自身の女性の分身「インポッシブルウーマン」を作り、結婚。さらに自分たちの分身を作り、ポップアップ星を復活させ、子供ももうける。

    実写化

    過去4度にわたって実写映画が制作されているが、『スパイダーマン』や『X-MEN』、MCUと比べるといずれもその評判は芳しくなく、いまひとつ不遇なままである。

    最初の実写化は1994年版だが、劇場公開もソフト化もされておらず、公式にはいまだ日の目を見ていない。というのも、経営難のMARVELからF4の映画化権を買い取った製作会社が、一定期間実写映画を製作しなかった場合はMARVELに戻ってしまう取り決めだったこの権利を手元に留めるためだけにとりあえず作ったため。「映画を作った」という事実だけが重要で、公開する気がそもそもなかったようだ。実際、製作費はわずか140万ドル(プロデューサーはB級映画の帝王ことロジャー・コーマン)で、その出来は非常に安っぽい。

    2005年には、他ヒーローの実写化成功を受けて再び実写映画が企画され、『X-MEN』シリーズを成功させていた20世紀フォックスによって、『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』が制作された。こちらは1994年版と違って1億ドルの巨費が投じられた大作で、発展したCG技術を駆使してF4の超能力が見事に映像化されており、一定の人気を得た。

    これを受けて2007年には続編『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』が制作され、1億3000万ドルという前作以上のA級予算でF4とシルバーサーファーの戦いが描かれた。

    しかし、視覚効果はともかくとして映画作品としての評価は2作ともいまいちであり、特に『銀河の危機』の興収が前作以下に終わったこともあって、3作目が企画されることはなかった。

    2015年にはリブート版として『ファンタスティック・フォー』が公開された。MCUの人気を受けてか、20世紀フォックスが権利を持つヒーロー作品でユニバースを形成することを目指しており、『X-MEN』シリーズと世界観を共有する内容となっていた。

    しかし、2005年版をも遥かに下回るすさまじい不出来と評価され、ゴールデンラズベリー賞で3冠に輝く不名誉に預かってしまった。興収面も、1億2000万ドルの製作費に対して世界累計興収がわずか1億6000万ドルという大コケっぷりで、続編の企画はすぐさま消滅してしまった。

    その後、20世紀フォックスがディズニーに買収されたことで、F4の実写映画化権はX-MENともどもディズニー=MARVEL STUDIOSの元に渡った。

    そして2020年には、ジョン・ワッツ監督によって、MCUの一部として再び実写化されることが正式発表された。実現すれば5度目の実写化となるが、MCU版『スパイダーマン』を大成功に導いたワッツ監督が手掛け、MCUへ本格合流を果たすとあって、期待をかけるファンは多い。

    その他

    アニメ化もされており、日本では昔「宇宙忍者ゴームズ」という邦題で放映された。

    ファンタスティック・フォーと分けられることがある。

    さらに略してFFのせいかファイナルファンタジーと誤解されやすい?

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    編集者:塩田多弾砲
    編集内容:マッドシンカー、アニヒラス、ブラスターを追記。