山村喜三太
やまむらきさんた
プロフィール
概要
忍たまを観た事がある人なら乱きりしんの次に記憶に残っているキャラクターだろう。
実際にアニメ初期では4人で動く話も多く作られ、どちらかというとは組内でも成績が悪いメンツ扱いであった。
実家は武家。夏休み明けに、風魔流忍術学校から忍術学園に転入した。
父上の転勤で来たため家も近くにあるらしい。
また風魔で習った忍術の知識を披露する機会は少ない(初登場時はほぼギャグだった)。
ただ、実技の際に失敗をするような一面はあまりみられない。
作中ではあまり言及されないが、戦闘ゲリラ集団である風魔忍者の一族の名門山村家の子で、権力者であろう山村リリーから跡継ぎと目されているあたり、何気にポテンシャルが高い。
実技担当の山田伝蔵からも「喜三太はいいが、乱太郎、きり丸、しんべヱは成績が悪すぎる」と言われた事がある。
アニメでは転校当初、変な噂が広まり、他の生徒達から殿様の息子だと誤解された。なお、彼が一年は組の教室に初めて入った時には12人の生徒に歓迎された。また、転入前にも彼と似たような人物がモブキャラとして登場していたことがあった。
弱くて頭が悪く、貧乏故にいじめられ、そのたびに転校ばかりしていたため、同級生相手にも丁寧語を話すようにしていた。その後は誤解は解け、他の級友と仲良くしている。
のんびり屋でマイペースな天然ボケ。口癖は「はにゃ」。
立花仙蔵からは初めの頃は「落ち着いている冷静な生徒」といいように解釈されていた。(無論すぐに訂正している)
ただ物怖じしないという点は本物であり、映画2作目では捕らえられていたにもかかわらず特に悲観した様子を見せなかった。(むしろ人質…ならぬナメ質にされた蛞蝓の方を心配していた)
風魔の学校で幻術用のカエルの餌になる蛞蝓(ナメクジ)の世話をした事を機に蛞蝓好きになり、沢山の蛞蝓を壺に入れて飼い、全てに名前をつけ1匹ずつ見分ける事が出来る。蛞蝓に関する知識は豊富で、アニメでは蛞蝓に曲芸を仕込んだり、忍犬ならぬ忍ナメとして使役している。一方、原作ではほぼ雑に扱われている(くの一に塩焼きにされる、幻術使いに盗まれる等)。
漢字が苦手(ただしナメクジに関しては漢字で「蛞蝓」、「蚰蜒」の二通りを書く事ができる)。
同じ用具委員のしんべヱと仲が良い。
忍たま長屋で金吾と同室(金吾の登場までは1人で部屋を使用していた)。
夜中に急に鍛錬をしだす金吾のせいで睡眠不足であることを訴えていたが、21期の2話の際には夜中に大きな音をたてて鍛錬する金吾に完璧なスルースキルを披露して眠っていた。
基本的には同室らしく仲睦まじく接しているが、時々喧嘩になることもある。
高祖母のリリーからはたびたび風魔の里に連れ戻そうと画策されており、老いを感じさせない行動力を持つ彼女には幾度となく迷惑を被っている。ただし本人は「ぼくは(山村家を)継いでもいいんだけど」とさらりと発言する描写があり、後継者であること自体に抵抗はないらしい(そのときは蛞蝓が食堂のおばちゃんにもらう餌を気に入っていることを理由に、風魔の里に帰るのを断っている)。
彼が忍術学園にこだわるのはクラスメイトや先生、先輩たちとのつながりがあるからだろう。
近年はそうした傾向は減り、なかなか会えないリリー(に変装した与四郎)に「会いたかった」と抱きつくなど微笑ましい関係を見せている。
ちなみに初登場時は蛞蝓を押しておらず、金吾が入ってから出てきた(そのときは本物じゃなかった)。
また初めの頃は蛞蝓に限らず、蛇やトカゲ、ナマズ、鰻などを飼育していた。
きり丸からは「喜三太はヌメヌメしたものが好き」と言われていた。
アニメでは初期からほとんど性格が変わっていないが、近年では両手を合わせて目をキラキラさせながらお願いをするお願いポーズをよく使う。あざとい。一面も
年上から好かれるのか高学年との絡みが多い。
余談だが、彼の生まれである風魔一族の忍者は「『戦い』を第一の目的とした専門家の兵力集団」と説明されている。一方忍術学園の教えではもっぱら「情報を届けることが本分」とされているので、もし彼が成長した場合、双方の教えとどう向き合っていくのか、気になるところである。
物語がサザエさん時空で進む以上は杞憂でしかないが…。
容姿
少し逆U字型の目に垂れた4本の前髪が特徴。一年生のなかでも髪が長く、量も多くてもさもさしている。髪を結っているときには癖っ毛だが、下ろすとストレートできり丸と似た髪質になる。
身長は乱太郎よりも高く、は組では高いほうに入る