概要
「終章」から本格登場した天使(「前章」からたびたび登場し「中章」の最後で正体が判明する)で、ありとあらゆる生物を使い非道の実験を行い続けるマッドサイエンティスト。
天使としての地位は低いものの科学者としてはとびぬけて優秀で、終章にでてくるキメラは彼女が作成または改造している。その戦力は各国の軍事力を一部戦力で壊滅的な被害を叩き出している他、自身作の一つであるネクスト・ドールは魔王軍四天王を手負い状態とはいえ一対一で完敗においこんだことがある。また、初代魔王の細胞から作り出した「白の兎」という究極生物を作り出す超強力な薬の開発に成功している。
性格は極めて冷酷かつ研究熱心で、自分の目的のためなら手段を選ばず凶悪なことも平然と行うため、作中ではルカの怒りを買うことも多い。
また、壊滅的に協調性がなく、上司にあたるイリアスや黒のアリスも裏切る前提で付き合っており、格下のエデンに対しては何度も「三番目」、「無能」と暴言を吐いている。
表面上はイリアスに従っているが、忠誠心および協調性のなさと後述する過去から従う気は全くない。
その一方で強い探求心や知的好奇心を持ちそれらを満たすことに貪欲な者とは波長が合うようで、志を同じくする直属の部下が3名存在し彼女らに対しては一種の敬意さえ抱いている。
また人間と言う種族そのものに対しても同様の理由から好感を持っており、実験動物として非道な扱いをし、立場上人類と敵対しながらも彼女なりに人類に愛着を持っているようだ。
ワカメ博士
彼女のあだ名。命名はアリス
pixivにそのイラストはないが、最初の敵対時に、古代植物と自身の身体を融合させて襲い掛かってくる(しかも全裸)が、この姿ががどうみてもワカメをはやしているようにしか見えないような姿だったことが原因。
過去
過去に彼女はそのずば抜けた頭脳を活かして書記官の仕事をしていた。
ある時万物の法則に興味をもち上司に「ろうそくはどうして火がつくのか」といった事を聞くが、すべて「イリアス様がそう創造したから」というまったく成立していない回答を繰り返され、とある法則(作中における「リンゴが地面に落ちるのも天体の回転もすべての物体の運動が説明できるただ一つのシンプルな方程式」という記述からニュートンの運動方程式と思われる)を発見したときはそのノートを焼き払われるという散々な目に遭っている。
時がたち出世し、餓死寸前の村を監視するために地上におりたった。あるとき雷に焼かれた牛を食べようとする子供を強引に止める長老の姿をみて「あの牛を食物として利用できればこの村は救われた。」という事実に気付く。その上少年が止められた理由にもイリアスが絡んでおり、ついに彼女は人に“火”を教える。が、この行動が天界の怒りを買い地上の牢獄に幽閉される。
牢獄内では錬金術で生み出したナイフをもちいて生物の解剖をしたり、気付いた法則や数式を牢獄の壁に書いたりして過ごしていた(その過程で前述の法則に限界が存在することも悟っている)。
それから数百年ほどたち、黒のアリスから共同戦線を持ち掛けられ現在に至っている。
天使達はもはや今まで散々バカにし続けていたプロメスティンの改造無しでは戦えないまでに彼女の発案した異形の肉体に執着し、本来の姿と役目を忘れ、その改造データはイリアス討伐のために使われているのである。
彼女の狂気の研究は「技術を否定する者達への復讐」でもあった。
最期
天界で遭遇。イリアスが白の兎を注射した黒のアリスに飲み込まれた(イリアスはわざと飲み込まれたというところまでは知らなかった)ことをルカとアリスに伝えたのち、自身に白の兎の亜種を注射。上半身全裸で下半身が大樹のようになった姿でルカを食らい最強生物となるために襲い掛かる。
敗北後は身体がドロドロに溶けだし、瀕死の状態で「私の後継者は人間達」、「彼らはいずれ私以上の狂気の研究を行うだろう」と言い残して消滅した。
もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPG
少女時代の姿で登場。とあるきっかけでタルタロス内の廃墟に飛ばされて出られなくなり、200年間研究を続けていたところをルカ達と出合い、仲間に加わる。
前作より若い頃なだけあって物腰は柔らかいのだが、ルカを解剖したがったり仲間を実験台にしたりと根本的な部分は前作とあまり変わっていない。知識を馬鹿にしたり探求心を持たない者を軽蔑する傾向も前作譲りである。
パーティメンバーとしては前章時点で3人(アリスルートだと2人)しか存在しない天使の一人だけあって強力。
特に支援・回復担当として活躍が期待できるが天使の宿命として快楽攻撃に弱い点は注意。
関連タグ
もんむす・くえすと! ルカ(もんむす・くえすと!) アリスフィーズ 女神イリアス