概要
物理的には不可能な超常現象であるが、電磁波や一部の放射線、音波、電波であれば普通に通り抜けるし、フィクションであれば、壁抜けは幽霊や妖怪の基本能力として描かれる。
中には一部の変態共が建築物の構造的欠陥を突いて行うことも有る。
ビデオゲームにおける壁抜け
ゲーマーの本能であり、無駄に執念を燃やすものものの一つ。
壁を抜けることでいわゆる裏世界に突入したり、本来イベントを進めないと開かない扉を無理やり通過してレアアイテムを手にしたりすることができる。
が、その結果イベントフラグがめちゃくちゃになってゲームそのものが進行不能になるなどの致命的なデメリットも有るのだが、こういうことをする人はそういうものを織り込み済みで楽しんでいる。色んな意味で自己責任である。
酷い場合には制作サイドまでノリノリでご褒美を用意しており、『skyrim』や『fallout3』では前作の舞台(のモデリングの残骸)に到達できたり、あるいは隠し武器が置いてある。
量子力学における壁抜け
量子力学の確率論的な側面を説明するため、家の壁に体当たりを続けると、「トンネル効果」によって極めて小さい確率ながら壁抜けに成功するという例え話が持ち出される。
こちらのサイトの計算によれば、厚さ50センチの壁に対して1秒に1回の壁抜けを繰り返すことで、数澗(かん、10^36)年ほどに一度抜けられるとしている。近い数字?として、宇宙の終焉予測の一つである「銀河中心の巨大ブラックホールが銀河全てを飲み込む」のに10^30年ほど掛かるとされる。この予想が正しければ、10^6=100万回ほど宇宙が終焉を迎える間に試し続ければ、壁抜けすることが出来る。
不可能とは銀河が何度も終焉を迎えるような、こうした極めて小さい確率を示すと解釈することも出来るだろう。
関連項目
霍青娥:メイン画像のケツ。文字通り壁をすり抜けられる程度の能力を持つ。
通りぬけフープ:壁抜けの為のアイテム。壁に貼り付けている間だけ穴が開く。