プロフィール
(公式サイトより)
概要
「ブルーロック」の登場人物。
全体的に逆立ち、両側頭部に垂れた触角のような前髪と色黒の肌が特徴的。口の悪い人物からは「触角」を交えた渾名で呼ばれている。色黒の肌は本人曰く、太陽光による日焼けとの事。
潔とは別の棟の得点王だった。
一言で言えば、ブルーロック参加者の中でもダントツに凶暴で粗暴な性格の持ち主であり、他人に暴力を振るう事に何の躊躇もない。
また、例え相手に長所や褒めるべき所があったとしても、自身の感情が昂らない相手には辛辣な言い方を平気でする性分である。
ただただ凶暴な人物かと思えば、試合中や試合以外にもひょうきんな発言をする事もある。
他にも、サッカーにおける一つ一つのプレイやアクションを「生命活動」、フィールドを「キャンバス」、自分や他人の人生を「物語」と呼ぶなど、独特な考えや価値観を持っており、自分ほどサッカーを正々堂々愛する男はいないと豪語しきっている。何より「爆発」と言う言葉や表現を気に入っており、それを「人の気持ちや想いを高鳴らせる」や「さらなる進化や成長と期待」と信じて止まない等、独自の美学を持っている人物とも言える。
能力
最も特筆すべきは『ゴールを決めるためのセンス・個人技と身体能力が途轍もなく高い』の一言に尽きる。
本人が自覚している最大の武器は「超空間感覚」。さらにゴールを奪うことに全振りした結果、ペナルティーエリア内であれば背中越しでもゴールマウスを捉えられるとの事。
フィジカルが強い相手のプレスにも全く押されないパワーと体幹の強さ、遠い距離にいても死角に一瞬で忍び込みボールを奪うスピードと敏捷性も相当高い。
何より恐ろしいのが、ペナルティーエリア内ならば、通常では有り得ない体勢や状況から強力かつ正確無比なシュートを当たり前のように打てるそのセンスとプロの格闘選手顔負けの体術である。
また、試合開始から数回の接触・観察で、相手の強みや弱み、武器や弱点を的確に見抜くほど洞察力にも優れている。おまけにルーズボールへの反応速度も尋常じゃなく速い。
おまけに「FLOW」に突入すると「超空間感覚」がさらに強化されるようで、ペナルティーエリア外からでもエリア内と同等のパフォーマンスを披露する。
これらの事から、(粗暴な性格に目を瞑れば、)ブルーロック参加者の中でもトップクラスのポテンシャルを持っているのは事実だが、攻撃特化なステータスと気質もあってか、ゲームメイクやディフェンス力は荒削りなため、トリッキーな動きと戦術を得意とする相手には後れを取る事もある。
活躍
一次選考
試合描写はなく、二次選考から本格登場。
二次選考
「俺の爆発に 着火(つ)いてこれない人間(ヤツ)は死ね」
描写はないが、1stステージ通過後にイガグリと選手1名と組んで試合するも、士道が途中で対戦相手の選手に「俺の心が爆発しなかったから。」と言う理由でボコボコにした事で、自身がレッドカードで退場になった挙句数的不利で自身のチームは敗北し、2ndステージに降格となった。
本格的に登場したのが2ndステージの控え室。控室で試合成立を持ち掛けては断った相手を容赦なく暴力を振るい、イガグリにも上記のセリフと共にかかと落としをしようとしたが、國神錬介に止められる。國神が士道の暴力を止めたことが因縁となって勝負を持ちかける。國神は渋るも、御影玲王が乗ったことで対戦となる。だが、試合開始直後にルーズボールで浮いた球をオーバーヘッドキックでシュートを決めると言う通常では考えられない体勢と状況から得点を挙げ、國神と玲王を戦慄させた。因みに一次選考においてチームVに所属していた凪誠士郎もトラップからのオーバーヘッドキックを決めていたものの、士道のそれは威力に加え下方向に落ちるドライブ回転をかけていたシュートなので、こちらの方が強力である。
描写はないが、士道の圧倒的な身体能力とポテンシャルでそのまま勝利、引き抜きで玲王を選び3rdステージ進出。そして玲王・イガグリ・他2名の選手を含めたチームで三次選考進出となった。
三次選考進出者発表時に最後の一人として現れる。その時潔世一に國神は自分が落とした事、國神の長所は言いつつも「戦場(フィールド)じゃいいヤツかどーかなんかどーだっていいんだよ。」や「自分を壊せない人間に爆発(進化や成長)は起こせないぜ。」と散々に言った挙句、國神を「俺の人生にとっちゃレベル上げにもならないスライム」と断じた事から、潔や千切豹馬・蜂楽廻に並々ならぬ敵意と反感を抱かせた。
三次選考
世界選抜チーム相手にゴールを決めて見せた事もあって、TOP6の一つであるNo.2に選ばれ、同じくNo.1に選ばれた糸師凛と共にチームAを率いる事となった。第1試合は同じくTOP6に選ばれた烏旅人と乙夜影汰率いるチームBと対戦。試合開始直後、ペナルティエリアにこぼれたルーズボールにいち早く対応したうえにほぼゴールポストを見ないでセオリーにないシュート体勢でゴールを挙げると言う荒業にして離れ業を見せた。これを見た潔も士道の実力をハッキリ確認する事となった。更には、敵を前にしても強力なドライブシュートで得点を取っていた。
一方、同じチームの凛とは性格や価値観的に馬が合わないのか、ゴール手前でぶつかって失点するきっかけを作ったり口論になったりと揉め事が絶えない場面もあったが、最後は潔が決勝点を決めた事でチームAは勝利する事となった。見事に決めた潔を「好きになりそうだ。お前の爆発。」と少なからず認めるようになった。一方、凛とはサッカーに関するやり方から考え方まで反りが合わず、試合終了後には殴り合いの喧嘩にまで発展していた。
トライアウトの残る試合においても凛に次ぐ得点力を見せつけるも、凛とは最後まで折り合いが悪いままで全試合を終了する事になった。
特にトライアウト最終試合は味方であるはずの凛と凄まじいボールの取り合いの末、強引且つ強力なシュートで決勝点を挙げチームAは全勝で終わるも、士道が凛の顔面を押し退けて決めたせいか、いつも以上に激しい喧嘩をしてしまう。しかし、絵心甚八の対暴動用電気ショックでその場は収まった。(事実、士道が凛の売り言葉に買い言葉で反応した形とは言え、今回は士道が「再起不能にしてやるよ!」と惨い暴言に加え、凛の顔面に膝蹴りや倒れた所にかかと落とししようとする暴挙に出た。)
後に今回は目に余ると判断されたのか、ブルーロックが持つ懲罰房にしばらく収監される羽目になってしまう。
そして、絵心が青い監獄(ブルーロック)イレブン選抜発表時に衝撃的な事実を選手達に伝えられた。
士道がU-20日本代表チームの一員として、青い監獄(ブルーロック)イレブンと戦う事になったと言う事実である。
士道はトライアウトにおいても平均ゴール数は凛に次ぎ、個人能力値の高さも絵心は一目置いていたものの、士道のゴールは全て個人技で奪ったものであり、凛との化学反応を一度も起こせてはいなかった。更に、士道龍聖と言う人物の思考を理解し、プレーレベルを高め合ったり扱える人間が青い監獄(ブルーロック)に存在しない事もレギュラーになれない一因でもあった。
絵心曰く、「糸師凛の個人技は周囲を巻き込み相乗効果を生み出すのに対して、士道龍聖の現状誰と組もうが連動しない自己完結型」と断じ、同じエゴイストでも全く異質であり凛を中心とするチームにしていく以上、同じフィールドやポジションに立たせるべきでないと判断した。
他にも、(今に始まった事ではないが、)セレクション終了後の凛との喧嘩や彼に軽くない怪我を負わせたりと素行が目に余っていた。事実、最初の試合終了後を始め凛と殴り合いや罵り合いが絶えなかっただけでなく、(未遂も含めて)他の選手に衝動的に暴力行為を行う等も多かったため、絵心が上記の判断を下すのも無理はない。
それでも絵心は、U-20日本代表との試合においてピンチに陥った時は凛に代わる『切り札(ジョーカー)』『戦場(フィールド)の流れを一変させる劇薬』として起用する事も視野に入れたものの、日本フットボール連合会長の不乱蔦が「青い監獄(ブルーロック)から一人、糸師冴の望む人間をU-20日本代表に加える条件を受け入れなければ試合を中止する。」と脅されたためにその条件を吞んだ。
こうして士道は、青い監獄(ブルーロック)からいなくなるばかりか、強敵として潔達の前に立ちはだかる羽目になってしまった。
それからU-20日本代表に召集され試合前ミーティングに参加するも、途中でチームのエースとされる閃堂に手を出した事で他のチームメイトに目を付けられ突っかかるも、U-20日本代表のDFにして主将のオリヴァ・愛空に窘められた上で組み伏せられてしまう。
他にも、U-20日本代表のチームメイトが「士道をエースとして試合に出すならボイコットする。」等のストライキが起きるような揉め事を起こすと言う素行の悪さも相変わらずのようである。
U-20日本代表戦
試合開始時点ではU-20日本代表のジャージを着てベンチに控えていた。
U-20日本代表と青い監獄(ブルーロック)イレブンとの試合の前半終了時点では試合に出る事こそなかったが、1点差で負けている状況で前半戦を終了する事となり、不乱蔦や愛空の強い希望と冴の期待から、後半戦から出場する運びとなった。
出場するや否や、縦横無尽に駆け回りながらゴールを狙いに行くも、二子一揮に阻まれる。しかし、冴からの正確無比なパスからのドライヴシュートであっさりと1点返して見せた。負傷した二子に代わって投入された玲王がU-20日本代表の主将、愛空とメンバーのディフェンス力に止められる場面があったものの、冴との連携が段々と完璧に近づくにつれ、「FLOW」に到達する。
それは・・・数十メートル離れた場所から超強力なオーバーヘッドのドライヴシュートでゴールポストに届いたばかりか(ブルーロック側の選手達がゴール側が手薄になっていたとは言え)綺麗に力強くシュートを決めた瞬間であった。
この場面をみた(冴以外の)敵味方の選手達は驚愕するだけでなく、観客席や実況席が大熱狂し、士道龍聖の存在は存分にアピールされる事になった。