概要
『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』におけるドラゴンの種別の一つで、基本的に善の性質を持つ金属色の鱗を持つ「メタリック・ドラゴン」の神。
赤や緑などの色彩の鱗を持つ悪竜族「クロマティック・ドラゴン」の神ティアマトは彼の姉妹にあたる。
もう一柱のきょうだいとして死と憎悪を司る竜神ヌルが知られている。ともに創世神アスゴラスの子にあたる存在だが、彼ら三柱は互いに対立関係にある。
ドラゴンとしての彼は白金の鱗を持ち、「プラチナムドラゴン」の異名で呼ばれる。
ティアマトがそれぞれ五色の首を持つ多頭竜であるのに対し、形態そのものはオーソドックスな西洋竜となっている。
バハムートは弱きを助け強き悪をくじく、慈悲と厳格さを備えた正義の神である。善のドラゴンたちの模範であり、他種族からも善神として崇められる。
バハムートに仕える善竜たちは人型の姿をとって、人間等の信徒を教導する。
普段は七つの層なす天界山セレスティアに坐します彼自身も、ときおり人の姿となって世に現われる。その際にはエインシャント・ゴールドドラゴンたちが変化した7羽の金色のカナリアたちを連れている。
フォーゴトン・レルムにおけるバハムート
惑星アビア・トーリル(Abeir-Toril)のフォーゴトン・レルムに出現したティアマトのアスペクト(分身)と対抗すべく「マルドゥク」という化身をとって降臨した。
両者はアンサー(Unther)地域におけるパンテオン「Untheric Pantheon」の神と認識された。
「Untheric Pantheon」はメソポタミア神話をモチーフとし、かつそのメンバーの多くは現実世界の地球のメソポタミアで信仰されていた本人である。
竜神としてのマルドゥク(バハムート)とティアマトは地球出身の神とは明確に別起源の神であり、現実世界(地球)側にマルドゥクやティアマトが居たとしても別人ということになる。
MTGでのティアマト
現在版権を有するWotC社が展開するトレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング(MTG)』にも客演している。
登場エキスパンションは2021年7月発売の「フォーゴトン・レルム探訪」。
プレインズウォーカー「花の大導師」としてカード化。老人として現われる事が多いバハムートだが、本作では若者の姿(メイン画像)で参戦している。
姉妹のティアマト(のアスペクト)はドラゴン・神のクリーチャー・タイプを持つ伝説のクリーチャーとして登場。
「花の大導師」もまた、条件を満たすとドラゴン・神のクリーチャーになる特性を持つ。
関連タグ
ニコル・ボーラス ウギン:対となる性質を持つMTGのきょうだいドラゴン