最凶最悪の双子
さいきょうさいあくのふたご
概要
東方Projectに登場する依神女苑、依神紫苑の二人の『東方憑依華』時の二つ名の共通部分。『憑依華』での二人の二つ名はそれぞれ、女苑が「最凶最悪の双子の妹」、紫苑が「最凶最悪の双子の姉」。
また本人たちも名乗りの際に「 最凶最悪の姉妹 」の語を用いることもある。
「 我らが何故最凶最悪の姉妹なのか 身を以て知るが良い! 」(女苑、紫苑。『憑依華』)
また「双子」や「姉妹」の性質ではなくそれぞれの神格を通して「最凶最悪」性質を名乗ることもあり、例えば自らについて女苑は「 最凶最悪の疫病神 」、紫苑は「 最凶最悪の貧乏神 」、ともしているなど、個々人を語る際にも「最凶最悪」の語は登場している。
時には女苑の暴言についに激怒した紫苑が「最凶最悪」の称は自分だけのものだとして女苑を「最凶最悪の双子」から除外しようとすることもあったり、あるいはその後時間を経たのちのシーンでは紫苑の力や性質を認めた女苑が紫苑についてまさに「最凶最悪」の存在であるとして讃える場面もみられる。
加えて『憑依華』作中では後に「 最凶最悪 」の称を女苑と紫苑以外の別の存在が得ていると知り、異変の最中の自分たちとも相対するように「最凶最悪」を名乗る何者かに挑むことともなる。
そしてさらにその後の経緯では、世間的には「最凶最悪」の称号を持つ二人は女苑と紫苑の二人のコンビではなく、紫苑ともう一人別の人物によるコンビだと認識されるようになるなど、紫苑と女苑が名乗った「最凶最悪」は『憑依華』作中では女苑と紫苑、あるいは二人にも関連した他者とも絡んで、物語の進展とともに独自の変遷をたどることとなる。
この他『憑依華』では自由対戦モードにおいて自由に完全憑依のコンビを設定することができるが、この際にも女苑と紫苑(ユニット名としては「依神女苑&紫苑」)をマスターとした場合は「最凶最悪で○○な三人」(雲居一輪&雲山とのコンビでは「~四人」)となる。
例えば博麗霊夢をスレイブとしてコンビを組んだ場合は霊夢の本作での二つ名である「自由奔放で無計画な巫女」と合わさって「 最凶最悪で無計画な三人 」となる。
ただしどんな相手との間、どんなマスターとスレイブの関係であっても優先的に設定される句をもつドレミー・スイートとコンビを組んだ場合のみ、ドレミーにみる他コンビとの二つ名及び女苑と紫苑の人数の法則で「 夢を見せる三人 」となる。
なお、「最強最悪」となるケースとしては、『憑依華』の時間の近辺ではサニーミルクの励ましを受けて奮起したクラウンピースが「 最強最悪の妖精 」を自称している(『東方三月精』)。
「双子」や「姉妹」
紫苑、女苑の姉妹の他にも東方Projectには「双子」として語られる姉妹関係があり、それは『東方幻想郷』(東方旧作)に登場する夢月と幻月の二人の姉妹(夢幻姉妹)に見ることができる。二人は「 最凶極悪の双子姉妹 」とも。
夢月と幻月の関係では夢月が妹、幻月が姉となる。
二名による「姉妹」という関係性では、東方Project作中において依神姉妹同様に二人の姉妹関係が語られているものとしては、『憑依華』時点ではレミリア・スカーレットとフランドール・スカーレットにみるスカーレット姉妹や古明地さとりと古明地こいしの古明地姉妹、秋静葉と秋穣子の秋姉妹、九十九弁々と九十九八橋の九十九姉妹、綿月豊姫と綿月依姫の綿月姉妹などが登場している。
特に秋姉妹は依神姉妹同様に神格をもつ存在であり、またそれぞれの作中で主に妹が前に出ることも両姉妹に通じる点でもある。
ただしいずれも依神姉妹や先述の夢幻姉妹のように「双子」としては語られておらず、特にレミリアとフランの両名には年齢差があることが明確に語られている(『東方紅魔郷』)。また九十九姉妹は義姉妹であり、血縁的または直接的な謂れ的・神話的な縁による姉妹関係ではない(『東方輝針城』)など、それぞれの姉妹関係では違いもまたある。