概要
またの名を「超高性能回転式地対空戦車」。
設定によると、もともとスターフォックスチームが地上探査用として使用していた車両を戦車へ改造したものらしい。初登場時は操作性に難があり、とっつきづらい印象が強かったが、登場するごとに改造・改良が施されて徐々に軽量化していっており、動きもスピーディーになっている。
64版とアサルトにのみ登場し、コマンドには登場しない。また、後に大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにも、スターフォックス勢の「最後の切りふだ」として登場する。
最新作『スターフォックス ゼロ』では久々に登場。
本作では戦車であるにもかかわらず飛行形態:グラヴマスターを手に入れ、これまで苦手としていた上空からの攻撃への対抗手段を手に入れた(とはいえ、さすがに機動力ではアーウィンに劣る上、制限時間も設定されている)。
装備
武装はレーザー砲。64では球状をしており連射式だったが、アサルトでは逆に連射性が低く、単発式でチャージもできないが細長くて威力の高い、より戦車砲らしいものへと変更された。最新作『ゼロ』では再び連射式に戻されている。なお、こちらではチャージするとミサイルを同時発射する。
スマートボムはアーウィンが直線状に飛ばすのに対し、こちらは放物線上に飛ばす。
また、アーウィンと同様、チャージショットやスマートボムのロックオンも可能。64では、レーザーがパワーアップすると螺旋状に弾を発射し、砲身がない巨大なガトリングにも見えなくもない。
機体の後方および底部に小型のプラズマエンジンを搭載しており、これにより短時間のホバリングが可能。ちなみに、滞空中にもブーストはおろかローリングも可能で、主砲を発射したりスマートボムを発射することも可能である。
また、どちらか片方の噴射口を使用することで横方向へスライドしたり、ローリングして敵の攻撃や障害物を回避することが可能(ただし、アーウィンのように光学系の攻撃を弾くことはできない)。ローリングの際は、左右動きたい側のボタンを押さないと、素早い動きができずに逆効果となってしまう。SFC版スターフォックスのアーウィンにも似た感覚なので、あの作品で修羅場をくぐったプレイヤーならば使いこなすのは容易いだろう。アサルトでは、わずかだが前方へのブーストも可能で、自身もダメージを喰らうが強力な体当たりが可能。ただし、ホバーの速度はかなり遅く使いづらいものとなっている。
駆動系は64版およびスマブラシリーズではキャタピラだが、アサルトのみ車輪となっている。
スマブラにおけるランドマスター
スターフォックス勢共通の「最後の切りふだ」。デザインは64版のものとアサルト版のものを融合させたようなオリジナルのデザインとなっている(なお、このデザインは『64 3D』および『ゼロ』へと受け継がれている)。
このうち、ウルフのものは「ランドマスター改」という名称で、作中のフィギュア解説によると「ピグマがスターフォックスのランドマスターのデータを解析して作り上げたもの」という設定になっており、早い話がスターウルフ仕様のランドマスター(設定上は原作にも本当にスターウルフ版ランドマスターが存在しているのかは不明)。
ステージ上をキャタピラで移動することができ、攻撃ボタンで主砲発射、ステッィクを下に倒すことでローリング、ジャンプ動作でホバリングを行うことが可能。また、各キャラクターごとに少しずつ性能が異なっている。
なお、大乱闘スマッシュブラザーズSpecialでは最後の切り札がアーウィンに取って代わられた為、廃止されることになった事が桜井政博氏のコメントにより明らかとなっている。
フォックスのランドマスター
地上での移動速度が早く、主砲の威力も高い。反面、空中での制動力にやや難がある。
ある意味、原作におけるランドマスターの性能を最も忠実に再現しているといえる。
召還時の台詞は「ランドマスター!!」
ファルコのランドマスター
デザインとカラーリングはフォックスのものと同じ。
フォックスのものと比べると地上での移動速度が遅く、主砲の威力も低め。
一方で、全キャラ中トップのジャンプ力を誇るファルコのキャラ設定を反映してか、空中での機動力が非常に高く、相手を乗せてそのまま場外に追い出すといった戦法を取りやすい(一応、狭いステージでならフォックスのランドマスターでも同様の戦法を行うことは可能)。
召還時の台詞は「こんなモンより、オレは空がいいぜ!!」
ウルフのランドマスター改(=スターウルフ版ランドマスター)
デザインはフォックス、ファルコのものと同じだが、カラーリングがウルフェンと同じ赤と黒になっている。
地上・空中問わず高い機動力を持ち、主砲の威力も高いなど、フォックスとファルコのランドマスターの長所を兼ね備えたような性能を持つが、可動時間がフォックスとファルコのものと比べると短いのが欠点。どちらかといえば短期決戦型の性能であり、一度召還させたらあまりもたもたしている余裕はない。
召還時の台詞は「コイツで遊んでやるぜ!!」