「塔」とは、その太さ(建坪)に比して高さの値がとりわけ大きいとみなされる建築物の総称。英語から「タワー」とも呼ばれる。
一般に、その上部・頂上が主な利用部位・利用目的となり、基部や中部は上に登るための通路として利用されためにあるような建物を指す。背が高くても、煙突のように人が入ることを想定していないものや、高層ビルのように低層階や中層階の利用がむしろ多く、利用に際して高所まで登る意義をあまり持たない建築物とは区別される。
ただし、高層ビルのなかには、最上階に展望台やレストランなどの集客施設を持つことも多いため、愛称などで「○○タワー」と呼ばれるものもある。
形状
中世ヨーロッパの城に見られるような、屋上が平らで人が立つことのできるものと、イスラム教のモスクのような尖塔状のとがった屋根を持つものとに分類できる。
現代に一般的なエッフェル塔型の塔は後者といえよう。
塔のおもな利用法
・望楼、展望台:遠くを見渡すための塔。観光名所としても利用される。
・電波塔:ラジオ、テレビ、無線通信などの電磁波を送受信する。
・管制塔:空港で航空機の運航を管理する。
・灯台:海岸で船舶の航行のための目印となる。
・寺院:神仏を祭るための建物。
・鉄塔:高圧線を張り渡したり、原油や天然ガスを掘削するための櫓となったりと、その利用は幅広い。
・吊り橋:ケーブルを吊るための柱は「主塔」と呼ばれる。
有名な塔
実際に存在する塔
ブルジュ・ハリファ(ドバイ)
ペトロナス・ツインタワー(クアラルンプール)
オスタンキノタワー(モスクワ)
CNタワー(トロント)
ゲートウェイ・アーチ(セントルイス)
エッフェル塔(パリ)
ピサの斜塔(ピサ)
ロンドン塔(ロンドン)
広州塔(広州)
東方明珠電視塔(上海)
五重塔(日本各地、奈良県斑鳩町のものは世界最古の木造建築)
東京タワー(東京都)
東京スカイツリー(東京都)