痔とは
人類特有の宿病といわれ、誰にでも起きうる病気。気付いていないだけで、多くの人が罹っていると言われる。
「寺」の「病」と書くよう、頭脳労働(デスクワーク)層に頻発しやすい。排泄時のいきみすぎやひどい下痢、便秘なども原因となりうる。
放置しておくと脱肛や大腸がんにつながるおそれがある。痔は習慣化しやすく、重症になりやすいので、なにか異変を感じたらすぐ肛門科を訪ねた方が良い。
なお、痔主に対するアナルプレイは禁物である。
予防法
直接的には適切な排泄、間接的には正しい食生活が一番となる。
上記の通りいきみすぎや下痢、便秘が痔の一因となるためである。
さしあたり適切な便の硬さは「棒のように纏まりつつも自然と千切れる程度」。
具体的には便器を覗いたときにかりんとう数本のような感じになっていればベターである。
しかし言うは易し、血豆が指で押しても肛門の中に戻らない≒痔だと気づく時には手術室送りである。
一方、肛門の外にできた場合は程度にもよるが2週間程度で自然に治癒する。
その代わり肛門の外のいぼ痔は酷い下痢などで突然発症する場合がある。
痔瘻(穴痔)
Q.「ケツに穴が空いちまった!」「最初から空いてんだろ、いい加減にしろ!w」
A.いいえ、本当に新しく穴が空きました。
肛門の奥、直腸で感染した細菌が尻の肉を溶かしながら体外まで穴を貫通するアッー!
…冗談めかしたが治療は手術のみ、大腸癌に変異することもある最も恐ろしい痔である。穴には膿が詰まっているが紛れもなく直腸から尻まで風穴が空いており、放置するとと内部で枝分かれして穴が増える。
「肛門の周りにニキビ(角栓)ができた」と思いこんでるあなた、一度よく観察しましょう。
上記の通り癌化の可能性があるため、放っておくとおくと本当に命に関わる怖い痔である。
なぜ人類だけが?
そもそも、類人猿を含め動物は痔にならない。四足歩行の場合、肛門は体重の負荷がかからないのが当たり前である。
人類だけが常に二足歩行の生活を始めてしまったため、進化が間に合わずに余計な体重が肛門にかかるようになり、容易にうっ血して切れやすくなってしまったと推測されている。