「この青き清浄なる世界のために!!」
BGM:戦禍の傷痕
概要
「機動戦士ガンダムSEED」シリーズにおける核弾頭ミサイル。
地球連合軍が使用する戦術核兵器として、艦隊戦、対コロニー、対要塞戦等の作戦で用いられる。
今までの作品では核兵器は重要な局面で使われていたが、その兵器をホイホイ使う様相はコズミック・イラのまともじゃない世界観を醸し出している。
軍事的な目的で使用したのはザフトの要塞「ボアズ」での攻防戦における蹂躙劇くらいであり、この核兵器がガンダムSEEDを象徴たる所以は、尋常じゃない使い方による出番の多さにある。
この核弾頭ミサイルはおおよそ民間人に直接向けられる場面が多く、コーディネイターの根絶を掲げた過激な思想集団(ブルーコスモスの中でも一部の過激派)が地球連合内で実行している。
劇中での活躍(?)
本格的な戦争になる前に、地球連合は艦隊を「囮」にザフト軍の足止めをしながら、プラント側のコロニーに核弾頭ミサイルを撃ち込む血のバレンタイン事件を起こしてしまう。なお、この行動は連合軍上層部の過激派が身勝手な起こした行動とされている。また、この事件を切っ掛けにプラント側はニュートロンジャマーを使った報復を行い、地球圏では核兵器どころか原発などの核エネルギーに関する施設の機能が強制停止されてしまう。
SEED本編である第1次連合・プラント大戦では、クルーゼの目論見でニュートロンジャマーキャンセラーの情報が大西洋連邦軍の手に渡り、ブルーコスモスの盟主であると共にコーディネイターの抹殺を掲げる過激派のムルタ・アズラエルが核ミサイルを解禁、ザフトの要塞「ボアズ」での攻防戦に投入してボアズを核の炎で焼き尽くして壊滅された。
ボアズ攻防戦の際にあまりに派手に披露した事で核攻撃部隊「ピースメーカー隊」をザフトに警戒されてしまったが、ヤキン・ドゥーエ攻防戦では核攻撃部隊の攻撃目標であるプラントのコロニーへ接近できるように、核攻撃部隊を阻止しようとするザフト軍を地球連合艦隊の総力を持って妨害している。しかし、その場に駆けつけた三隻同盟に核攻撃が阻止されてしまい、核弾頭を抱えていた艦隊も撃沈されて失敗に終わる。
続編のDESTINYにおける第2次連合・プラント大戦の開戦時には、血のバレンタイン事件の時のように地球連合軍の主力規模の艦隊を「囮」にし、大量の核弾頭ミサイルを保有する核攻撃部隊「クルセイダーズ」によるコロニーへの攻撃作戦「フォックストロット・ノベンバー」が起きる。このクルセイダーズはメビウス1機にミサイル1発のみだった「ピースメーカー隊」から進化し、マルチランチャーを装着したウィンダムによって1機で搭載ができる弾頭の数が実質倍の2発に増えている。
清々しいまでのゲスっぷりな連中による、民間人を民間人と微塵も思わない数々の行いで使用された為に、コズミック・イラを代表格する兵器となっている。
ネットでは普通のミサイルを発射する軽い気持ちで核弾頭ミサイルを飛ばす光景がよくネタにされる。
余談
ゲーム『Gジェネレーション』シリーズでも高い火力を誇るものの、(シリーズにもよるが)原始的な鉄の塊に威力が負ける場合もある。