「私も許可された覚えはありませんな。」
概要
CV:戸谷公次、山崎たくみ(ゲーム『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』)
作戦を遂行するためなら手段を択ばず、味方や民間人に犠牲を出すことも厭わない冷酷な性格だが、大局的な視野を持たない上に作戦の遂行を大義名分にして条約を無視するような行為も平然と行うなど指揮官として大いに問題がある人物。
月面基地グラナダで参謀を務めており、キシリア・ザビの部下にあたるが、キリング本人は総帥ギレン・ザビの強烈な信奉者であったとされている。
地球連邦軍がニュータイプ専用の新型ガンダムを開発しているという情報を得て、ハーディ・シュタイナー大尉率いるサイクロプス隊に新型ガンダムの奪取または破壊を命じて南極に派遣する。
南極での作戦が失敗に終わった後、バーニィことバーナード・ワイズマン伍長からもたらされた情報により、南極から打ち上げられたガンダムは中立地帯のサイド6に運び込まれていたことが判明。「ルビコン作戦」を発令し、新たにバーニィを加えたサイクロプス隊に改めて新型ガンダムの奪取または破壊を命じてサイド6のリボーコロニーに派遣する。
ただ、補充要員を申請したシュタイナーに「腕利きを用意した」と言っておきながら実際に寄越したのは新米のバーニィだったり、脱出用の宇宙船は現地調達するよう命じていたりと、サイクロプス隊はあくまでガンダムの存在を確認するための捨て駒だったようで、そのことはシュタイナーにも見抜かれていた。
ルビコン作戦失敗後、キリングはコロニーごとガンダムを破壊するためにサイド6への核攻撃を決断。グラナダに保管されていた核ミサイルを運び出そうとしていたところを基地司令のルーゲンスに止められると、キリングは「サイド6は南極条約を批准していない」という詭弁を持ち出して自身の行為を正当化した上にルーゲンスを射殺してグラナダの指揮権を掌握。フォン・ヘルシング大佐の艦隊に核ミサイルを搭載し、サイド6に派遣した。
OVA本編ではキリングの出番はここで終わっているが、書籍「M.S.ERA」によると、キリングはその後ジオンの敗戦とギレンの戦死を知って拳銃で自決したとされている(出渕裕によると「一番悪い奴が生き延びている」ことへの措置らしい)。