傍観・冷笑・お笑い型
- 現在も活動を続ける過激派、左翼組織、活動的個人の実情からかけ離れた大言壮語やそれとうらはらな運動・組織実態を、冷静あるいはシニカルにネット上などで指摘するタイプである。
- この型に属する者も概して情報収集には力を入れている。
- 冷戦リアルタイム世代や、1980年代あたりに大学などで学生運動最後の時代を目撃した者が多い。学生運動の衰退と同時に数を減らしている。
反共系
- お笑い型と通じるところもあるが、左翼組織・団体への否定的態度をはっきり出すところが違い。
- その書き込みが強いニヒリズムを感じさせることもあり、また「主義者」に対する冷笑ともとれるので思い入れ型趣味者と激しい論争になることもある。 こういった場合距離をおいて自分たちのことを見ることができるかが重要な部分であるという考えが共産趣味に該当するネット掲示板の参加者においては、共有されていると見られる。
シンパ・思い入れ型
- 共産主義・社会主義・無政府主義、あるいはこうした思想を掲げる組織などに共感少なくとも幾分かの思い入れを抱きあるいはそれらに対する一定の評価をしつつも多くの場合その負の側面をも捉え、距離を保ちながら観察する。
- 場合によっては、集会やデモに参加して、その報告を行うこともある。
- 機関紙誌に投稿している趣味者など距離の置き方が狭い場合も存在する。
- 非常に少数な派閥である。
回顧・回想系
- かつて活動家として左翼運動や党派に参加した経歴を持つ者が自己の体験や見聞をネット上などで語るタイプである。
- 長い年月を経て過去の体験をある程度は客観的にみている場合が多くその内容が一般には知られていない貴重な証言となっている例も少なくない。
- 過去に自己が関わった運動・集団に対する態度は、今でも密かな思い入れを感じさせるもの愛憎が入り交じった複雑なもの過去の体験が今も傷として残っていると感じ取れるものなどさまざまである。
- いずれの場合も、ゲバルトについては口を閉ざして語らない者が少なくない。
興味本位型
- 主に1950 - 70年代の学生運動の生態や、極左団体の分裂の系統図にハマったり、世界の共産主義運動や共産圏などへの興味から、文献・画像・グッズを漁ろうとするタイプ。旧文明の遺産を発掘して楽しむ現代考古学タイプで、心理的には国鉄マニアや旧字体マニアなどと大差ない。
- ノンポリが多い。反共主義の場合もあるが、余計なトラブルを避けるためか、自分自身の思想などをあまり書きたがらないケースも少なくない。
- また文献などを漁るなどの行為は場合によっては共産主義の古典などへの知識も求められるためそういった文献を熱心に読む者も少なからず存在する。
- 上坂すみれが代表例。
ミリタリー系
- FPSゲームなどの軍事ゲームや萌えミリの流行で登場した21世紀からの多数派。冷戦を知らない世代が多い。共産圏の兵器や軍装などに興味を抱くミリタリーマニア、コスプレの一種として軍装や「ゲバスタイル」に扮したり、「同志」「革命的」「反革命」「ヨシッ」「異議なし」「ナンセンス」「マンセー」「ウラー」などといった、「革命的な」用語を用いることもある。
- 政治性は薄いが、軍事ゲーム愛好家は改憲・軍拡支持者のことが多く、保守派の場合が強い。一方でソ連の復活を望む傾向も強く、それは冷戦時代ヨーロッパでの軍拡競争を再現してほしいという理由からである(アジアでやられたら高みの見物ができないため現在進行系の米中軍拡には興味を示さないことが多い)。
悪趣味系
- 共産圏での粛清や拷問等に興味を抱くタイプ。共産圏同様にナチスに詳しかったり、ミリタリー趣味を兼ねることも多い。
超極右型
- 極右と極左には似ているところが多い。一般的にナチズムへの賛同はNGだがスターリニズムはそれほどでも無いため、代替として用いられる。
- 韓国に対する敵意が強いあまり北朝鮮にシンパシーを抱くことが多い。
- SNSの金正日・金正恩なりきりアカウントに多い。
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こすすいしゅぎ
- 右翼・宗教・警察・自衛隊(軍隊)関係のウォッチャーを「国粋趣味者」「萌国趣味者」(「報国」と「国萌え」をかけている)などと呼ぶこともあるが、あまり言葉としては定着に至っていない。層が重なることもあり宗教、右翼、警察など、左翼に敵対的な立場の存在の文献・画像・グッズを漁る者、共産趣味の対象になりうる文献を電子化しネットに公開する者もまた存在する。