概要
「百足」と書いて「ひゃくり」と読むことから、昆虫が基(ベース)の九十九神。
彼女の主は巨大ムカデ退治の逸話などで知られる藤原秀郷(俵藤太)であり、主人には全幅の信頼を寄せている模様。
そして「百足(ひゃくり)」と「巨大ムカデ退治」の関係は・・・。
容姿
丸みを帯びた虫の触覚みたいな突起がある被り物、水引や祝儀袋みたいな装飾、袖が大きい僧衣みたいな服装をした容姿。なお昆虫みたいな被り物は頭部と一体化しているらしい。
右目に眼帯(アイパッチ)を付け、左目は紅眼の隻眼。ツンとしてムカデみたいに険しい顔つきだが、意外と表情豊かでナナホシテントウムシ🐞の艶やかで明るいような愛嬌も感じれる。
少女のような小っちゃい人型妖怪だが、蜷局(とぐろ)を巻くムカデみたいに油断禁物。「百器暗行(ひゃっきあんこう) 」と肩書きへあるように、ダボっとした袖口からは幾つもの触手みたいな暗器が飛び出す。
嘗(な)めた態度をみせると、これで人間一人を容易く締め上げて、クロアリ🐜みたいに真っ黒な残骸にされちゃうぞ!
人物
弓の名手にして、琵琶湖での巨大ムカデ退治の逸話などで名が知られる猛将「俵藤太(たわらのとうた)」こと、藤原秀郷へ仕える女妖怪。
主人の事は「藤太」と呼び、彼の頼もしい右腕だ(すごいだろー)。
キリキリした昆虫みたいに鋭くキツイ言動をした次には、サラッと「コレ喰うか?」と自分が食べてた果物を分けてあげるなど可愛らしい所もある。
べべつに仲良くなってねーし!(テンプレツンだ!!)
会話では「○○ムシが!」といった、状況・人物印象に合わせた百足(ひゃくり)なりの比喩を込めた昆虫名を述べることがある。この時、漫画的表現で💭吹き出し💭に重なって「🐝」みたいな、比喩表現に用いた昆虫が小さく描写される。
ムカデ退治などの英雄譚を持つ武人であり貴族・藤原秀郷(俵藤太)との主従関係から、主人が加勢する「平将門追討軍」にも百足(ひゃくり)は参戦している。
その成り行きで邂逅した小紅(こべに)と桃(もも)とは、始めツンケンしていたが直ぐに打ち解けている。
後に二人が呼ばれた会議に参列した百足(ひゃくり)は、そこで主の秀郷(藤太)が触れた「巨大ムカデ退治」「やんちゃ者のムカデ」の話題に、まるで恥ずかしい過去から赤面している風な様子だったが…?
関連項目
九十九神(九十九の満月) / 昆虫妖 / 虫娘
九十九の満月:本作から数百年くらい後のお話が描かれる妖怪漫画
百足(ひゃくり)が全力を出す時は、普段みせる人型の少女から巨大な百足女へ変化する。
下半身は百足、上半身は阿修羅の如く六本腕が生えた人型という異形。少女時にあった昆虫を模した被り物は無くなり、これへ変わるようにムカデみたいな顎の前髪がある短髪(おかっぱ)が露になる。また巨大化に合わせて右目の眼帯も大きな物へ変わっている。
そして一際目に付く・・・見入ってしまう上裸の女体。アオムシ🐛みたいに柔らかそうで巨大な胸は、二本目の腕を組んで支えた風貌となる(ありがとうございます)。