声優は玄田哲章。
年齢48歳、身長211cm、体重118kg。
概要
大鎌を携えた黒尽くめの巨漢で、その巨体に見合ったタフさや、冷静な戦術眼と強靭な精神力を有し、第五音素の炎を伴った技を得意とする。六神将の中では最年長であり、年相応の落ち着きと正義感の強さを持つ武人肌でな性格で、 敵対者であっても礼節を持ち合わせているため、敵対しているアニスからも性格面では信用できると言われている程。
本名はバダック・オークランドで「ラルゴ」は音楽用語の「極めて遅い」。『極めて遅い』というのは印象がよろしくないネーミングだが、見た目から受ける重厚な印象や、戦闘時の彼の堅牢さと力強さを鑑みると、マッチした名前ではないだろうか。
敵対しているルークたちの中でも、何故かキムラスカ王女のナタリアに突っかかる様子を見せていたが、実はラルゴが王女とされていたナタリアの本当の父親。ナタリアは外見は実母に似た為ラルゴとは全く似ていないが、身体能力の高さと芯の強い性格はラルゴ譲りである。
元は砂漠のキャラバン隊の護衛を務める傭兵であり、妻シルヴィアはキムラスカ王室の使用人だったが、誕生した娘のメリルが王女になる預言が詠まれていた為に、王妃に仕えていた義母によって死産した本物のナタリア王女と入れ替わられた。妻は娘を失ったショックで自殺し、家族を失ったバダックは世捨て人となり放浪していたところ、ヴァンと出会い家族の悲劇が預言通りだった事を知り、預言に支配された世界に復讐するためにヴァンに仕えるようになった。
実の娘であるナタリアに対しては内心複雑な思いを抱きながらも、自分の娘はキムラスカ王家に奪われた時点でいなくなったと割り切っており、彼が消滅を望む世界にはナタリアも含まれている。そのためナタリアに対して名乗り出るつもりはなかったものの、ルークたちとの戦いで誕生間もない娘の写真が入ったロケットを落とし、後にルークがロケットを拾いアニスがそれがラルゴのものだと言ったことでラルゴがナタリアの本当の父親だと判明し、後に国王からナタリアに伝えられた。
キムラスカ王女として国と世界を守りたいナタリアと、今の人類を消し去って預言に支配されていないレプリカの人類に入れ替えようとするラルゴの主張は最後まで相入れる事はなく、実の親子の戦いはナタリアが父にトドメを刺す形で幕を閉じた。
余談
中の人はファンタジアにてマルス・ウルドールやデスティニーでマイティ・コングマンを演じたりもしている。(操られていたとはいえ)卑劣漢だったマルスや、コメディリリーフのマイティとは違う、寡黙で威風堂々とした武人・豪傑といったキャラクター像で、玄田氏の演じ分けが光る。