この記事には、「星のカービィディスカバリー」の重大なネタバレが含まれます。
美しいであろう…ピンクのまねかれざる者よ。
だが、このお方はまだ完全なおすがたではない…。
『かたわれ』をうしなっておられるのだ。
かつて、この地に住んでいた者たちはこのお方から『キセキの力』をさずかり…
その力でかなた夢の大地へと飛び立っていったのだ。
このお方が完全なおすがたにもどられれば…
この『忘れられし大地』に残されたわれらにも、キセキの力をおあたえくださるだろう。
そして…ついにその時が来たのだ!
その積年の悲がんをはばむのならは、今ここで…
野獣(ビースト)どものえじきとなれぃ!!
概要
CV:三宅健太
ビースト軍団の首魁で、レッドガル禁足地の奥にある廃研究所「ラボ・ディスカバール」で玉座に腰掛けた筋骨隆々なライオン。初登場時は王らしくマントを羽織っていたが、戦闘開始以降は脱いでいる。
究極の生命体フェクト・フォルガを「このお方」と崇拝し、今は無き完全なおすがたに蘇らせ、自分たち動物を置いて去ったかつての霊長と同じ躍進を遂げるべく行動していた。
ビースト軍団にワドルディを捕獲させていたのも、ラボの動力源となる電力を作る奴隷として利用するためであり、復活に不可欠な片割れであるエフィリンも捕まえようとしていた。
本来は「レオン」という名前であり、雌豹キャロルとの名コンビで動物達の秩序を守る立派なリーダーだったが、ある日導かれる様にかの生命体を発見。
以降、レオンガルフと名乗り始めた彼は、獣には不用な機械の扱いや"言葉"さえどこからか習得し、今のビースト軍団を結成したらしい。
戦闘
最初はレオンガルフではなく、ビースト軍団の手下達が襲いかかってくる。この手下達を全員倒すか、手下達を無視してレオンガルフに接近もしくは攻撃を行うと、レオンガルフ戦に突入する。
戦闘では女爪豹キャロラインと改名した相方と同じく爪を振るって攻撃し、両手を叩きつけて衝撃波を放つなど、筋肉隆々な外見に違わずパワフルな攻撃を繰り出す。
体力が残り少なくなると、突如苦しみ出し、白目をむいて禍々しいオーラを纏う。
実はフェクト・フォルガに操られており、彼やビースト軍団はかの生命体が飛ばす思念波によって、無意識の内に都合の良い悲願を刷り込まれていたのだ。
こうなると、力のリミッターが外れた獣のごとき猛攻を仕掛けるようになり、爪から斬撃を飛ばす他、突進しながら連続で噛み付いてきたり、口からビームを発射するようになる。
しかし、第1形態・第2形態共に攻撃後の隙が長く、すべての攻撃がアイスのこちこちガードやギガントソードのシールドで無効化できる。もちろん緊急回避も有効である。
倒すと、軍団の戦闘員共々フェクト・フォルガに取り込まれてしまうが、カービィの活躍により倒された事でビースト軍団は解放され、カービィ達と和解するようになった。
しかし、そこにレオンガルフの姿は無く……?
余談
「かつてはキャロラインと改名する前のキャロルと名コンビだった」ことを裏付けるかのように、相方の行動にはよく見るとそのような箇所をいくつか確認できる。
ちなみに、ガチャルポンの説明文によるとキャロラインからは改名前の「レオン」の名で呼ばれているらしい。
「言葉」を喋れたり、機械を扱えるのはフェクト・フォルガの入れ知恵とはいえ、キャロラインが「言葉」を理解できなかったり、他のビースト軍団が機械の使い方を理解できなかったのを見るに、それを難なくこなしたレオンガルフに才能があったと考えられる。
劇中の描写やガチャルポンの説明文から、部下のビースト軍団からは普段から強く慕われている事が示唆されている。
関連タグ
星のカービィディスカバリー ビースト軍団 フェクト・フォルガ ライオン
ファイアーライオン:カービィシリーズにおけるライオン繋がり
以下、さらなるネタバレ注意!
カービィに敗れ肉体を滅ぼされても、まだ復活を諦めなかったフォルガは、自らの特性により生まれた思念空間の中からレオンだけは逃さず監禁。
彼の身体を乗っ取って再起しようと、レオンが本来持っていた勇猛なソウルを、多数に分け空間内にばら撒いてしまう。
それに気づいたカービィ達の手によりソウルは回収されるも、寄生されたレオン・フォルガとして暴れさせられ力尽きたレオンは、フォルガが乱入したバルフレイナイトに喰われた後も目を覚まさなかった。
しかし、キャロルを始めとしたビースト軍団が集めてきたソウルを再び体に宿し、レオンは復活。
他のビースト軍団と同じく彼も改心し、プププランドの人々と共存する形で、元の平穏な生き方に立ち戻るのだった。
後味悪い展開が多かった以前のカービィシリーズに比べハッピーエンドを迎えている。
なお、EXステージのラスボス戦前に、カービィダンスを見て最初は不思議そうに静観していたが、段々乗り気になって一緒にポーズを取るなど、本来は結構ノリがいい性格の様である。