日本帝国の軍旗として使われていた旗。白地に放射状に旭光が伸びる日章が配されている。
日本の軍事において
大日本帝国海軍の軍艦旗のイメージが先行しているが、大日本帝国陸軍が軍旗として定めたのが最初。この項目のメイン画像になっているのも、陸軍の軍旗である。海軍の旭日旗(軍艦旗)は、赤丸が左に寄っている。現在も、軍艦旗と全く同一のものが海上自衛隊の自衛艦旗として用いられている他、陸上自衛隊においても光線の本数や周囲の模様などが異なるものの旭日旗が自衛隊旗として用いられている。
非軍事関連において
一方でいわゆる暴走族とかヤンキーとか言われる手合いの方が好んで使うデザインの一つでもあり、近年では(それらの影響もあるのか、それとも日本の象徴としてなのか)JDMスタイル(※)のカスタムカーにも見ることができる。
※Japanese Domestic Marketの略で、日本人から見ると「日本のクルマ文化(特に走り屋系)をアメリカ人が独自の解釈で取り入れたモノ、およびそれを日本人が逆輸入したモノ」といえる。
外国では
韓国では「日本帝国の軍国主義の象徴」として旭日旗を異様に忌み嫌っている。これはAFCアジアカップ2011の準決勝日韓戦において、奇誠庸が、日本人を侮辱する行為を行った際の言い訳として、この旗を応援に使ったからと述べたのが発端である。
その後事態は過熱していき、例えばアメリカなど第三国のアーティストなどが、政治的背景抜きで旭日旗的なデザインをイラストの背景などに用いることもあり、それだけで一方的にアーティストなどが韓国側から非難されるなど、巻き添えで被害を受ける人物や団体が後を絶たない。
それどころか、凡そ旭日旗には見えないような、ただの放射状のデザインのものすら、旭日旗に見えるということで批判することすらある
しかし逆にタイ王国では、首都バンコクの中心街はもちろんのこと、小さな商店にも旭日旗が飾られており、タイで外国人観光客が最も訪れる場所の一つであるカオサンロードには、あちこちで旭日旗がプリントされた服が売られているという(韓国・釜山日報「日本の旭日旗がバンコク市内を占領」より)。
また、北マケドニア共和国のように、日本とは無関係に国旗などの意匠が旭日旗と類似している国や団体も存在する。