属名の由来
鼻の上の一本角から「先の鋭いトカゲ」を意味する。・・・というのは微妙に誤解。最初に発見された標本はフリルの一部であり、フリルから垂れ下がったトゲが折れて分離した状態であった。当時知られていた角竜(トリケラトプスやモノクロニウスなど)のフリルには発達したトゲは存在しなかったことも手伝って、折れて分離したトゲは鼻角と解釈された。
結果、このトゲにちなんで「先の鋭い爬虫類」となった。フリルについて正しく解釈されるようになるのは命名から数年後のことである。
名称問題
セントロサウルス(Centrosaurus)は1904年に命名されたが,先にトカゲの仲間に使用されており、エウセントロサウルス(Eucentrosaurus)に改名が試みられた。その後そのトカゲも改名されてしまったりなんだりで、大混乱(やや誇張)となった。結局、現在ではセントロサウルスの方を用いている。
またケントロサウルスとも表記できるため、剣竜のケントロサウルス(Kentrosaurus)と混同されてしまう事もある。
特徴
全長は6メートル、推定体重2トン。
樽状の胴体と太く頑丈な四肢に短い尾(ただしケラトプス科の中では長い部類に入る)を持っていた。
発達した鼻角は、個体によって前方にカーブしたり後方に反ってみたりまっすぐ伸びたりとまちまちである。また鼻角以外にも眼窩上部に小さな突起が存在する。湾曲した一対の突起(先述のトゲ)などの短い棘がフリル周縁に並ぶ。
大きな群れで行動して、ダスプレトサウルスやゴルゴサウルスなどから身を守っていたと考えられている。
化石
カナダ・アルバータ州から大規模なボーンベッドがいくつも発見されており、成長段階の研究に一役買っている。また、関節の繋がったほぼ完全な骨格や、「ミイラ化石」も知られている。
古代王者恐竜キング
2006第3紀の「大発掘キャンペーン」限定カードとして登場し、交換カードと交換するというシステムで登場。強さ1200、雷属性、必殺わざはグー。
バトルタイプはまもりタイプだが・事実上の最終弾での通常排出と「7つのかけら」の恐竜カードではそっこうタイプだった。
前述の大発掘キャンペーンの恐竜カードでは後に登場した第6紀までの「エウセントロサウルス」と全く同じステータスだった。通常排出ではない事を考えると、甲虫王者ムシキング
のホペイオオクワガタなどと同じ扱いだったのかもしれないが…
ショルダーネームは「一本角の剣士」だが、雷属性には剣を使う超わざはない。炎属性、水属性、土属性の超わざにはあるのだが。
その他のフィクションにおけるセントロサウルス
恐竜ファンタジー漫画、竜の国のユタではナノスとコモンズの混血として忌み嫌われていた闘竜士、フリード・リックフェンが国王に認められた際に賜り唯一無二の愛竜として共に戦場を駆け抜ける…のだが、何故かフリルが日章旗に染められている。