本項目は『シン・ウルトラマン』に関するネタバレが含まれています
概要
別名「透明禍威獣」。
姿は、オリジナルを意識しつつシン・ゴジラのような生物感を醸し出している。一方で口内には歯のような電気を吸収する器官がびっしり敷き詰められ、首には電気を捕食、放電する際に電気の流れに応じて発光する筋組織が剥き出しになったような部位、前肢の指が6本もあったりとどこか生物としては異質な形質が垣間見える。
本作では、ガボラも登場しており、スーツの改造元同士で共演するのは初となる。またネロンガは電気を、ガボラをウランを主食とする怪獣であり、共にライフラインを脅かすという点でも共通している。
電気は角からではなく、角でかき集めて口から吸引する形で捕食する。
出現時から常に全身を透明化させて周囲の風景に擬態し溶け込んでいるが、サーモグラフィにはしっかりと姿が映っているどころか、角から空に向かって電撃が放出されていたり足跡や歩行時に巻き上げられた土煙によっておおよその位置どころか肉眼でも容姿の観測が可能なため、禍特対の滝に「透明の意味ないじゃん……」とツッコまれる。その後、電気を吸うと姿が現れる性質が明らかになり、「ますます透明の意味ないじゃん」と散々に言われるが、神永は「エネルギーを奪った上で巨大な姿を現して威圧するのは十分理にかなっている」と評した。
今作では首都圏近郊の山間部に出現し、電気を求めて善和変電所を襲撃。姿を現しても盗電中は大人しかったが、電気を止められるとブチ切れて善和変電所を破壊し再び透明になって移動、更に陸上自衛隊が行ったMLRSによる攻撃で可視化されるも激怒して電撃によって迎撃したばかりか、無差別に周囲に放電しまくり壊滅させた。
攻守ともにこれまでの禍威獣と一線を超えていて倒すこともできず、衰弱を待って日本中の電気を止めても本州中で放電する試算が出たこともあり、禍特対もこれには「より高度な文明向けの生物兵器」と称しお手上げ状態となった直後に地球に降り立ったばかりのウルトラマンと交戦する。
ウルトラマンに放電攻撃を浴びせるも、大胸筋バリアどころか何の反応も示さずに近づいてくる相手に怖気付き、山林へ擬態して逃走しようとした所にスペシウム光線の直撃を受け山々もろとも爆散した。
後に誕生の由来や、復活に際して彼が裏で糸を引いていたことが発覚している。
余談
特報映像にて透明化している姿も含めて登場することが明かされており、公開に大幅に先駆けてソフビも発売されている。
『ウルトラマン』の怪獣は、元ネタのネロンガ含めて敵わない相手を前に逃走を図ることはほとんどなかったが、『帰ってきたウルトラマン』の初期では、怪獣が逃走を図ることが度々あった。
ちなみにCGモデルは、頭と背びれ以外はガボラと共通になっている。