概要
『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』2期に登場したグリムゲルデの改造機、ヘルムヴィーゲ・リンカーは重装甲かつ大剣・ヴァルキュリア・バスターソードを携えた逞しいシルエットの新しいMSとして活躍を期待された。
やがて火星でのハシュマル復活による惨劇を食い止めるためにマクギリス・ファリドに率いられた石動・カミーチェのMSとして登場するも、ろくな活躍の場を与えられなかったばかりかヴァルキュリア・バスターソードを三日月・オーガスのガンダムバルバトスルプスに半ば強奪されてハシュマル退治に利用されてしまう。その後も挽回の場すら与えてもらうことなく、ガエリオ・ボードウィンによって石動共々退場させられてしまった。
このような有様から、デザインは素晴らしいのに不遇なうえに付属武器の大剣・ヴァルキュリア・バスターソードの方が活躍している有様から視聴者やインターネット住民からは『MS付き大剣』と仇名をつけられてしまった。そればかりか、一部模型店では中々裁けないヘルムヴィーゲ・リンカーのPOPに「MS付き大剣」と付ける有様であった。
実情
これらはすべて、『鉄血』に横行していたシリーズ構成・監督及びプロデューサーのライブ感に振り回されたものであり、バンダイ側とサンライズ側での連携不足、いや連携を取ろうとすらしていなかった故に生み出された恥ずべき事態である。ハシュマルのガンプラには本来劇中でバルバトスルプスが使用するだろう日本刀風の太刀が付属しており、BB戦士のバルバトスルプスのサイト掲載の漫画にもコミカルな形でそれが掲載されていた。ところが、アニメ側ではライブ感でこの太刀の存在を無視してヴァルキュリア・バスターソードをバルバトスルプスに使わせてしまい、ヘルムヴィーゲ・リンカーの活躍を奪うばかりか不名誉な仇名をつけられる経緯に至ってしまった。