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末日聖徒イエス・キリスト教会の編集履歴

2022-08-18 19:10:43 バージョン

末日聖徒イエス・キリスト教会

まつじつせいといえすきりすときょうかい

19世紀に北アメリカで結成した、キリスト教系新宗教。『モルモン教会』あるいは『モルモン教』ともよばれる

英:Church of Jesus Christ of Latter-day Saints/LDS

概要

1830年、ジョセフ・スミス・ジュニアニューヨーク州で立ち上げた、キリスト教系の新宗教である。

モルモン教会あるいはモルモン教ともよばれ、この名称はモルモン書に由来する。

モルモン書とは1830年に発行された独自教典で、古代アメリカ大陸の預言者「モルモン」が改良エジプト文字で金板に記述したものをジョセフ・スミスが英訳したとされ、末日聖徒イエス・キリスト教会では「聖書よりも正しい」と称する。

聖書を聖典とし、イエス・キリスト信仰するが、三大キリスト教派(カトリックプロテスタント正教会)からは「キリスト教の一派」とは認識されておらず、その規模からエホバの証人、世界平和統一家庭連合(統一教会、旧称:世界基督教統一神霊協会)などと共に「三大異端」と呼ばれている。


地域住民との軋轢

1844年、ジョセフ・スミスはイリノイ州で教団の汚点を追及した新聞社を襲撃して逮捕され、監獄を襲撃した住民たちに殺害された。

教団は地域住民と度々抗争事件を起こして行き場がなくなり、1847年に宗教都市ソルトレイクシティユタ州)を建設して教団の本拠地とした。

1857年9月11日、ソルトレイクシティ郊外に滞留した開拓団内にジョセフ・スミスを殺害した者が居るというデマが流布され、教団員が開拓民を皆殺しにした(マウンテンメドウの大虐殺)。

事件を受けてアメリカ陸軍が出撃したが、辺境の地のため補給が困難で苦戦。1858年、和平が成立した(ユタ戦争)。

教団が連邦政府準州知事を受け入れたため、虐殺事件の解明と責任追及が続けられ、教団に匿われていた実行犯たちが引き渡され処刑された。

連邦政府との関係改善が進められ、1890年、教団は一夫多妻制を表面的に中断した。


教義の特徴

主に正教会などで信仰される三位一体説(『父(神)』と『子(キリスト)』と『聖霊』が『一体(唯一の神)』であるとする教え)を否認し、それぞれは別個の存在で人類の救済のために常に一致して事をなすと説かれている(三位一体の否定)。

また、カトリックプロテスタントで信仰される、人類にアダムイヴから受け継がれた罪(原罪)は、が2人に与えた自由意志の結果であり、人類を誕生させるための神の目に適った行いであったと解釈されている(原罪の否定)。


アダムとイヴの行いによって堕落が生じ、この世に不完全さと死がもたらされたが、それによって全ての人々は自分の行いにより真理を学ぶ機会を与えられ、イエスは2人が犯した罪の責任と、万物の不具合を埋め合わせるために死をもって贖いを完成させ、キリストとして人を神にとりなす者となったとしている。


戒律

非常に禁欲的であることでも知られ、信者は厳しい戒律を守ることを心得るようにされている。

  • 十戒

聖書におけるモーセの十戒のこと。

  • 知恵の言葉

健康の維持が人の神聖を保つという教えに基づいて定められた教義。

  • 純潔の律法

生殖に関する教えで、性欲は罪ではなくコントロールするように教えられている。

  • 安息日

安息日は神に仕える日として定められ、教会での礼拝行事があり、第1安息日(月の最初の日曜日)には断食が行われ、信仰を述べ合う時間『証会(あかしかい)』が設けられる。

  • 献金の義務

什分(十分)の一献金(収入の10%の献金、主に教育、教会堂の建築、宗教法人としての運営等)、断食献金(断食を行った際の食費相当分を経済困窮者、災害援助のために献金)、などがある。

  • 法律の遵守

表記の通り法律を守ることである。


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