曖昧さ回避
概要
バットは投手の投げる直球や変化球と打者の打撃力が正面からぶつかりあう真剣勝負である野球というゲームの性質上、おのずと折れやすく消耗品としても高価なため部員の少ない弱小チームではなかなか新しいものが買えず、材料の資源保護の観点もあって耐久性が強くコストパフォーマンス的にも優れた金属バットが開発された。
日本ではプロ野球や社会人野球、大学野球では使用できず(社会人野球は1979年~2001年までの22年間は使用可能だった。)、高校野球でも重さなどの制限が加えられている。
金属バットの特徴としては、たとえバッティングフォームに悪い癖のある非力な打者でも振り切ることによってホームランを打つことが可能なことにある。パワーのあるスラッガータイプの打者はなおさらその傾向が顕著であり、悪い癖をもったままプロに入った高校野球のスターが木製バットに対応できずに苦労することも少なくない。
ちなみに、全盛期の1980年代には高校野球でひと大会のホームラン数が50本以上という時期もあった。金属バットすげえ。
最近では並の投手では金属バットの破壊力に負けることもあって、甲子園に行くためにはコントロールと変化球を磨くか、時速150㎞近い剛速球を投げるかの二者択一になっており、投手のレベルは昔に比べると格段に上がっている。
エピソード
木製バットより性能は高く、徳島・池田高校が先駆けとなって大阪・PL学園が清原和博・桑田真澄を擁して金属バットで積極的に打って行く戦術を導入して強豪校となった。
余談
何かを叩くといい音がする。
(昔は大きい音が出て、球児や審判が難聴になるおそれがあったり、近所迷惑になるということでいうことで1991年頃から消音バットが登場している。)
入手が容易で殺傷能力が高いため武器・凶器として使用されやすい点は包丁に似ている。
pixivでも本来の目的以外で所持・使用しているイラストが多いが、包丁と違い病んでいたり猟奇的だったりするものは少なめ。
本来は野球の道具なので、武器として振り回さないようにしましょう。