演:勝村美香
概要
木場勇治のかつての恋人。青葉国際大学に通う学生。
木場が交通事故に遭い瀕死の重傷を負ってから半年は彼の回復を願って毎日のように見舞いに来ていたが、回復の望みがないと見てかその後はまったく訪れなくなり、後に彼の従兄弟の木場一彰と交際するようになる。
オルフェノクとして覚醒し、蘇生を遂げた木場は、家族も実家もすべて失っていたことに加えて、彼女の心変わりも知らされることになる。
一彰の謎の死に遭遇し、警察の執拗な聞き込みに混乱して元彼の木場に助けを求めようとするが、更に警察の追及が及ぶとその場凌ぎに木場を犯人として突き出そうとしてしまう(実は間違いではないのだが、何の証拠があってのことでもない)。
それでも木場とよりを戻そうとしたが、あまりに身勝手な態度に激高してホースオルフェノクとなった木場の正体を見て恐れ慄き、必死で命乞いをするも最早何もかも手遅れであり、躊躇いなく魔剣に貫かれる。一度は蘇生し木場が乗ったスマートレディの車を追おうとするもオルフェノクとして覚醒することなく灰化して死亡した。
なお大学の同級生の話では派手好みの遊び女で恨みを買いやすいタイプと噂され、生前の評判は良くなかった模様。妹を溺愛していた兄の義正はこれを聞かされて激怒し、アルマジロオルフェノクとして覚醒した力で噂した同級生たちを殺害している。
上記の行動を見る限りこの評判はあながち的外れではなかったようである。
木場の事故直後は毎日のように見舞いに訪れていたのだから、当時は彼を心から愛していたはずである。彼が2年も昏睡状態から目覚めなかったのに(蘇生したのは一般的な用語で言えば奇跡としか言いようがない)、別の男に心を移したことも裏切りとは責められないだろう。しかし木場に助けを求めておきながら、出まかせで彼に罪をなすりつける行いは下劣としか言いようがない。元々そういう女だったのか、2年の間に変わってしまったのかは定かではない。
余談
演ずる勝村美香氏は『未来戦隊タイムレンジャー』のユウリ/タイムピンク役で知られる。
ゲーム『ライダーレボリューション』にて仮面ライダーWのキメ台詞「さあ、お前の罪を数えろ!」に対して彼女について触れている台詞が聞ける。ホースオルフェノク曰く「罪ではなく裁き」だったらしいが、言いよどんでいることから多少の後ろめたさはあるようである。
関連タグ
長田道子…千恵と同じく主要人物の関係者であり、こちらも主要人物を陥れた後、報復として周辺人物共々命を奪われるという千恵と似た顛末を辿った悪女である。
花村ひとし…同じ井上敏樹脚本のニチアサ作品の主要人物の当初の恋人であったが、その恋人が窮地に陥ったのをきっかけに自己保身に走り、あっさりと見捨ててしまった。