「無駄だ……!この世は無駄な物だらけ!無駄無駄無駄!こんな物、何の役にも立たぬ!」
CV:土田大
データ
【身長】一の目・197㎝→二の目・49.2m
【体重】一の目・86㎏→二の目・21.5t
概要
第五幕「兜折神」に登場した棚引く暖簾のような、毛は柳のような姿を持つアヤカシ。『衾』伝承のルーツとされる。
本体は上半身から柳の枝の形状の毛が何本も垂れ下がった赤い身体をしており、その上から緑色の暖簾の様な形の布をスッポリと被った外見をしている。布自体が暖簾の様に裂けている為、全身を隠し切れておらず、布と布の隙間から赤い四肢や胴体が覗き見える。
この世を無駄な物ばかりと否定的に捉えるニヒリストで、木の様な紋様の有る機関銃「柳糸連弾銃(りゅうしれんだんじゅう)」を乱射して全てを破壊する。
更に能力も非常に厄介で、全身の布による物か、柳のように枝垂れた毛による物か、或いはその両方による物なのか不明だが、相手の攻撃を全身で受け流して無効化することができる。
特に刀で斬るのは難しいため、まさしく「暖簾に腕押し」を地で行くアヤカシだが、本人は攻撃を避ける必要が無いためか、上述の通り何事に対しても常に「無駄だ」と断じ、否定的かつやる気の無い投げやりな態度を取っている。
劇中での活躍
遊園地に現れると、久し振りのオフを謳歌していた丈瑠以外のシンケンジャーの4人と交戦。ブルー達のシンケンマルの斬撃をヒラヒラと流すと、「柳糸連弾銃」を乱射して4人を追い詰める。
そこへ遅れて駆けつけたレッドが背後から斬り掛かるも、ヤナスダレは「無駄なのだ。俺は斬れん!」と返すだけ。それでも5人揃ったシンケンジャーはシンケンマル五重の太刀を相手に浴びせ掛ける。対するヤナスダレは何とそれすら耐える驚異の防御力を見せ付けると、上記の台詞を並べ立てて再び「柳糸連弾銃」から弾を乱射。烈火大斬刀を盾代わりにして攻撃を凌ぎながら、未だ扱い切れていない兜ディスクを一か八か装填しようとするレッドだが、その前にヤナスダレは水切れを起こしたため、「シンケンジャー、次は命をもらう!」と捨て台詞を残して止むなく撤退する。
だが、「自分達の攻撃がまるで効かない」というヤナスダレの特性に、5人は危機感を募らせるばかりだった。
撤退後に六門船で薄皮太夫と口論となった翌朝、改めてこの世に侵攻して破壊活動を繰り広げていると、そこへレッドを除くブルー達4人が駆けつけたために再戦。ここでも無敵の受け流し能力でブルー達を圧倒するが、程無くして丈瑠がその場に駆けつける。そしてレッドに変身すると、そのまま烈火大斬刀を兜ディスクで大筒モードに変形させ、兜ディスクをメインにセットして兜五輪弾を発射。そのダメージを受け流す事が出来ずに倒され、一の目を潰された。
その直後、二の目となって巨大化すると、そのまま大ナナシ連中を率いてシンケンオーと交戦。
ダイシンケンの斬撃を「無駄だ!二の目になっても刀が効かぬのは同じ!」と余裕で流すが、レッドが兜ディスクから召喚した兜折神に大ナナシ連中を一掃された挙句、自身も兜折神を侍武装したカブトシンケンオーの兜砲を喰らい、怯んだ所へ止めの兜大回転砲を撃ち込まれて「無駄死にか…」と言い遺して爆散した。
余談
モチーフは暖簾と柳。そして名前の由来は柳(やなぎ)+簾(すだれ)。
現代の伝承に於いて『衾』は大きな布の様でありながら何故か刀で斬る事の出来ない化け物らしく、ヤナスダレの攻撃を受け流す能力がそのルーツになったとされている。
ヤナスダレが登場した第五幕は兜折神の初登場回となった。
声を演じた土田氏は2年前の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』にて臨獣マンティス拳マキリカの声を担当していた。
関連タグ
侍戦隊シンケンジャー 外道衆 アヤカシ(シンケンジャー) 衾
ディオ・ブランドー:元祖無駄繋がり。