↑ダギジャブ(対訳)
右(ゴ・ブロウ・グ)「何だこれは(それは)」
左(ゴ・ベミウ・ギ)「リントのゲームだ」 リント=現在の人類(日本人)を指す固有名詞
ガギジョグ(概要)
作中に登場する古代民族・グロンギ族が話す言語。人類の言語とは根本的に異なる言語体系のようであり、後年『仮面ライダーディケイド』の「クウガの世界」編においても、言語学者でも完全に解読することはできなかったことが語られている。
物語序盤から中盤にかけて特に多用されているが、一方でバラのタトゥの女(ラ・バルバ・デ)は「ここではリントの言葉で話せ」と、人間社会の中でグロンギ語を安易に用いる事を戒めてもおり、物語後半に入るとほとんどの個体が日本語を習得しそちらで話すようになっていった。
その背景には、人間社会において異質な存在であるグロンギ語を用いる事で、自分たちに無用な注目が集まりゲゲルの進行の妨げとなる事への懸念があったものと考えられる。また同時に前述した使用言語の変遷は、グロンギたちが人間社会へ馴染んでいく過程を示す上でも、効果的な演出の一つともなった。
作中において、その行動が謎とされていたグロンギであるが、一方でグロンギ語による会話を読み解いていくと、序盤から既に物語の根幹に関わることを話していた事が分かる。
視聴者に先の展開を読ませないのと同時に、グロンギの不気味さを引き立てる目的もあり、本放送時には字幕などは一切付記されず、視聴者にもグロンギ達が話している内容が容易には伝わらないようになっていた(DVDもテレビシリーズ準拠だったため、翻訳字幕は付記されていない)。
とはいえ、放送当時に刊行された雑誌や書籍などでは、既に幾つかの台詞の対訳も掲載されており、熱心に視聴していれば中盤あたりから何を言っているのか理解できるようになる。本放送の終了より数年が経過してからのCS放送では、グロンギ語の日本語翻訳文が字幕として流れる『超古代語対訳版』として再放送されており、彼らが何を喋っているのかが理解できる。また仮面ライダー二次創作TRPG「マスカレイドスタイル」にも、グロンギ語の対応表が搭載されている。
グロンギゴジャブンセギ(グロンギ語訳の例)
有り体に言ってしまうと、グロンギ語という言語は「日本語の子音を一定の法則に基づいて入れ替えた」だけの簡単な暗号である。もちろん単純な入れ替えという訳ではなく、日本語の複数の音が同一の音に変換される事も頻繁に発生するため、逆変換の際は前後の文脈からの類推を要する場合もある事に留意されたい。
その他、強調したい単語を文末に移動する、促音(小さいツ)を使う時は、その後ろの音を二つ重ねるなどの独自の文法がある。
- 「ビダバ」来たか
- 「ボソグ」殺す
- 「ザジレスゾ」はじめるぞ
- 「ボンレン・セギゾ・グスザベザ!」この眼の礼をするだけだ!
- 「ログガド・グボギン・ギボヂザバ」もうあと少しの命だな
- 「ボセパ・ビズンバ・ズザベヅ・ジョブバス、メ・ガドラ・ダザ!」俺は傷の数だけ強くなる-「メ・ガドラ・ダ」だ
- 「キョクギンサギザザ、ゴ・バダー・バザ!」驚異のライダー、「ゴ・バダー・バ」だ
- 「バゲゴセパレザレダ」なぜ俺は目覚めた
セギガギデビバジョリンセギ(例外的な読みの例)
- 「ボセパ・デスドン・クウガ」これはクウガのベルト
- 「ジャデデチャス」やってやる
- 「ゾンデキゾバ」その程度か
ガギヅシンブ(外部リンク)
公式サイトアーカイブ グロンギ語紹介 第1回:第6回まで、毎月5つグロンギ語とその対訳が紹介されていた。
バンセンダグ(関連タグ)
仮面ライダークウガ グロンギ 架空言語 ここではリントの言葉で話せ
グロンギ以外のグロンギ語の話者→門矢士